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天才の陰には、未完成のまま終わった恋がある

(C) 2013「利休にたずねよ」製作委員会

鋭い感性を持つ利休。その妻は
いつも控えめで慎ましい方

 

宗恩を演じる中谷さんとは「伊藤園のCMでご一緒させていただいていたので、何回かお会いしているんですけど、ちゃんとお話したのは初めてでした」とのこと。

「非常に美しいし、お茶も10年ぐらいなさっていて、その部分もしっかりされている。一緒にいて楽しかったです。彼女も彼女なりの毒を常に僕にはいてくれますし(笑)。僕、そういう毒を受けつけるのが大好きで。毒のはきあいが最終局面を迎えたときにはお互い、少しは相手のことを好きになったんじゃないのかなと思ってる(笑)。すごいおもしろい時間でした」

一方、海老蔵さんについて「本当に大変鋭い感性をお持ちで、ズバッと本質を見抜く方。恐ろしいほどです」と語る中谷さん。そこが利休との共通点だとも考える彼女が演じた宗恩とは、どのような女性だったのでしょうか?

「450年前に行って、利休さんや宗恩さんの暮らしを垣間見たわけではないので、あくまでも想像でしかないんですけれども」と前置きして、こう語ってくださいました。

「あれだけ鋭い感性を持ち、相当な重荷を背負って生きていらっしゃる利休さんのお側にいて、決して邪魔せず、自宅に帰ってホッとくつろげるようにした女性というのは、大変聡明な方であり、ときには利休さんを凌駕するぐらいお茶の世界に理解を示す方だったであろうと思います。ただ、“能ある鷹は爪を隠す”ではないですが、決して利休さんより前に出ることなく、いつも控えめに慎ましくいた方なのではないかなと。利休さんのとがった神経が和らぐような女性だったんじゃないかな、と思います」


>>>妻としての魅力は、相手に負担をかけない、気働きの大切さ……

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