働く女子が激白！　今だから言える、母親への想い「母親になった今、子育ての大変さがわかる」

子どものころや青春時代には、素直になれなくて母親に言えなかったけれど、大人になった今だからこそ伝えられる想いってありませんか？　いつか自分も母親になるかもしれないからこそ、人生の先輩である母親との関係は大切にしたいもの。そんな私たちの共感を呼ぶ母と娘の物語で、筆者が今もっとも気になっているのが、映画『麦子さんと』（12月21日公開）。

主人公の麦子（堀北真希）は、23歳。声優をめざして専門学校への入学金をアルバイトで稼ぐ日々。一緒に暮らす兄（松田龍平）はなんだか頼りない。そこへある日、自分たちを捨てた母親（余貴美子）が突然舞い戻ります。そして、母との生活に戸惑う麦子が投げつけた「あなたのこと、母親だと思ってないから」。その言葉を最後に、母は帰らぬ人に……。それから麦子は母の青春、母の人生に巻き込まれ、心にある想いが広がっていきます。

 

少女からひとりの女性として成長していく中で生まれる「母親への想い」。働く女子にも聞いたところ、7割近くが「今だからこそ母親に言える（伝えたい）ことがある」と回答。こんな意見が集まりました。

■いつも味方でいてくれてありがとう
・「いつも自分勝手になんでも決めていたけど、そんなふうに自分のしたいことを何でもさせてくれる母は偉大だと思う、と伝えたい」（団体・公益法人・官公庁／事務系専門職／29歳）
・「『ありがとう』。私の進む道について、心配しながらも応援してくれた」（情報・IT／営業職／31歳）

■反抗してばかりだったあのころを思い出して……
・「今までの全部をひっくるめて感謝しています。そして、今までひどいこともいっぱい言って傷つけたこと、ごめんなさい。反抗期のとき、母親にはかなりきつく当たってしまうことが多かったから」（金融・証券／事務系専門職／30歳）
・「反抗期がひどくて『別にこの家に産まれたかったんじゃない』と言ってしまった。本心ではないとわかっていても、傷ついたと思う。ごめんなさい」（通信／販売職・サービス系／26歳）

■今だからわかる、その厳しさも愛情でした
・「『いつも叱ってくれてありがとうございました』と言いたいです。生活面でいろいろと注意してもらい、社会に出ても恥をかくことがあまりありませんでした」（ソフトウェア／事務系専門職／30歳）
・「『つらいとき、あえて厳しいことを言ってくれてありがとう』と言いたいです。友だちにいちゃもんをつけられて学校に行くのが怖かったとき、母は私に『学校に行かなくなったら負けだ』と励ましてくれました」（生保・損保／販売職・サービス系／27歳）

■家族のために家事をこなす母を尊敬！
・「毎日お弁当をつくってくれていたことがどれだけ大変なことか、自分で自分の分をつくるようになると改めてわかる。ありがとう」（医療・福祉／専門職／34歳）
・「母が働いていたため家におらず、さびしかったこともあり、子どものころは反発していたけど、今は自分が働くようになって、家事と両立している母をすごいと感じる。感謝の気持ちを伝えたい」（自動車関連／技術職／32歳）

■自分も母親になって実感！
・「母親になった今、子育ての大変さがわかる。『産んで、育ててくれて、ありがとう』と言いたい」（その他／販売職・サービス系／33歳）
・「出産した友だちがまわりに増えてきて、母親って産まれる前から誕生をすごく楽しみにしていて、産まれてからも子どものことで頭がいっぱいで、それってすごく愛されているんだな、と実感。本当に言葉では言い表せないほどの感謝でいっぱいだということを伝えたい」（機械・精密機器／事務系専門職／30歳）

なかには、「ちゃんと私のこともかまってほしかった。弟最優先、次が姉で、私はいつも後まわしだったのがさびしかった」（自動車関連／技術職／28歳）、「両親に手放しでほめられたら、もっと自分に自信が持てたかもしれない。頭から否定ばかりされていたから」（生保・損保／事務系専門職／26歳）という悲しみの声もありましたが、ほとんどの人が感謝の気持ちを伝えたいと思っている様子。

映画『麦子さんと』でも、子が母へだんだんと募らせる想いがさまざまなエピソードを交えながらリアルに映し出され、見ている私たちも自然と母親との関係を重ねてしまいそう。この冬はハートウォーミングな親子愛にじんわり心を温めて、お母さんとの仲を深めるきっかけにしては？

（ヨダヒロコ／六識）

※『マイナビウーマン』にて2013年11月にWebアンケート。有効回答数264件（22歳～34歳の働く女性）。

※この記事は2013年11月21日に公開されたものです