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声のトーンで変わる印象―謝罪時は声を高くすると伝わる

声の高さ、低さは気持ちに直結している場合があります。コミュニケーションで声のトーンを意識しやすいのも、自分の気持ちがそこにあらわれてしまいやすい部分だからです。特に女性はよそゆき用の声として、高い声を使っている人も多いのではないでしょうか。

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高い声は他にも、こんな気持ちを相手に伝えることがあります。

声が高くなるほど、気持ちがあらわれてしまう理由

人間は感情が高ぶったり、緊張が高まったりすると声のトーンが高くなってしまう癖があります。例えばびっくりするような事件が起きた時。慌てた時。好きな人に話かける時。失礼な対応やひどい仕打ちを受けて、それに言い返そうとした時。

自然と声が上ずったり、声のトーンが高くなってしまったりします。

「ごめんなさい」という気持ちがより伝わるのは、高いトーン!?

接客業についている方なら、意識的に声のトーンを上げ下げする訓練をしたことがあると思います。このような訓練では、歓迎や感謝の意味をあらわしたい時には声を高めに、謝罪や反省の意を示したい時には低めにトーンを調整するよう、教えられることが多いようです。

しかし、本当に気持ちをあらわしたい時、伝えたい時には声のトーンをあげたほうが、気持ちがよく伝わるということもあります。

例えば上ずった高い声で「すみません」と言われるのと、落ち着いた低い声で「すみません」と言われるのとでは、高いトーンのほうがより「慌てている」「失敗に動揺し、謝罪している」という気持ちが伝わりやすくなる場合があります。

「失敗して緊張している」、「失敗して慌てている」というリアルな感情をあらわすなら、高い声のほうが効果的な場合もあるのです。

「マニュアル対応」「心がこもっていない」、「うわべだけの対応」と言われやすい人は、低いトーンよりも感情を表現する高いトーンを使ったほうが、接客がスムーズに行く場合もあります。

一方で、信頼感や威厳をアピールしたい時には、低いトーンが効果的

一方で、高いトーンの声は気持ちを伝えやすい分、相手の感情を高ぶらせてしまったり、相手から軽んじられてしまったりすることがあります。

例えば相手が怒りの感情をぶつけてきた時に、高い声でこちらも怒りの感情をあらわしてしまうと、相手の怒りに火を注いでしまいます。状況によっては、高いトーンが不適切な場合もあるのです。

誠意を買ってほしい、同情してほしいという時には高いトーンが効果的ですが、冷静に、慎重に物事を進めたい時には低いトーンの方が効果的です。特に謝罪の場で相手に落ち着いてほしい時、威厳をあらわしたい時には低いトーンのほうがスムーズに進みます。

相手により自分を親身に感じ取ってほしい時には声のトーンを高めにし、自分優位で冷静に物事を進めたい時にはトーンを低めにすると、コミュニケーションが円滑に進みます。相手が何をしてほしいのか、相手に自分をどう印象付けたいのかを意識しながら、上手に声のトーンを使い分けてみてください。

※この記事は2013年11月08日に公開されたものです

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