「○○っぽい」を多用できる人の頭の速さとは?「記憶力と整理力と認知力が高い」
一言で「○○っぽい」と、その人らしさをうまく表現してしまう人って、よくいますよね。「あの人って○○っぽい」と的確に人や物事をとらえられる人は、どのようにして一瞬で人や物事を的確にとらえているのでしょうか?
【社会人に聞いた!東大、早稲田、慶應、京大……あの大学のイメージ教えて!】
その頭の中を、ちょっとだけのぞいてみました。
一瞬で人物像や物事をとらえられるのは、記憶力がいいから
何かを見て、一瞬の内に「○○っぽい」と表現するためには、記憶力が欠かせません。例えば誰かの表情やしぐさを見て、何かの動物、例えば柴犬のようだとすぐに思いつく人の頭の中は、柴犬の表情やしぐさについて詳しく知っており、覚えているからこそ、人の表情やしぐさとすぐに関連付けて思い出すことができるのです。
記憶力も高いが、記憶の整理整頓もうまい
何かを見て「○○っぽい」とすぐに表現できる人は、記憶力がよいだけではありません。今までに得た知識や経験を、ひとつの引き出しの中にすべて入れるのではなく、複数の引き出しに小分けにして入れ、記憶を引き出しやすいよう工夫して記憶しています。
例えば柴犬の例でいうなら、単純に「柴犬」というラベルの引き出しに記憶をすべて入れてしまうのではなく、柴犬の「生態」や柴犬の「見た目」、柴犬の「行動パターン」など、情報を複数に分けて、引き出しやすいようにラベリングして覚えている傾向があります。
普通の人は、誰かを見て「何かの動物に似ている」と感じた時、「動物」とラベリングされた引き出しから情報を探します。しかしたとえのうまい人は「動物の見た目」とラベリングされた引き出しから情報を探すことができます。
だから素早く情報を引き出すことができるのです。
「○○っぽい」が的確なのは、対人認知能力も高いから
対人認知とは、外見などの見た目だけでなく、それに付随する人の内面など、目に見えない要素も見抜くことができる能力のことを言います。
「○○っぽい」という指摘がうまい人は、単なる見た目だけを何かに当てはめるだけではなく、目に見えていないものも情報として感じとっています。普通の人は目に見えないものも、自分の知っている「何か」に置き換えて表現できるため、第三者が聞くと「よく思いつくなあ」なんていう、的確なたとえを生み出すことができるのです。
すぐに何かを例える能力は、コミュニケーションにも役立ちますが、仕事にも多いに役立ちます。この例えをすぐに思いつく能力は、日々の努力でも身につけることができます。興味がある方は、日々何かを例える練習をしてみるとよいかもしれませんね。
※この記事は2013年11月08日に公開されたものです