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東京五輪決定で湾岸の不動産が盛り上がっているけど……「注目はむしろ開催後」

2020年に東京で夏季五輪が開催されることになりました! 7年後に向けて必要な施設が東京に建設されることになります。そのため、湾岸の不動産が盛り上がっていると聞きますが……本当でしょうか!? 中堅不動産デベロッパーの営業マンに聞きました。

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――2020年の東京五輪が決まって、マンションなど湾岸の不動産が盛り上がっていると聞きますが、本当のことでしょうか?

確かに湾岸の不動産には期待が集まっていますが、住居用のマンションなどはすでに一段落ですね。実際、湾岸のマンション開発がそれほど盛り上がっているとは思いません。

――では、どのような物件が期待されているのでしょうか。

マンションなどは高齢者向けに設計されたものが盛り上がっています。高価な物件ですが、お金持ちのお年寄り向けですね。

――湾岸の不動産は注目されているのではないのですか?

例えば「晴海」などで五輪用地が確保され、地価が上昇するのでは?なんていわれていますが、会場用地はすでに行政が取得済みのものばかりですから、それで地主が得をするなんて話はありませんよ。

もちろん、どうしても新たに土地を取得しなければならなくなった、なんて事態になれば、そこの地主さんはもうかるでしょうけれども。

――五輪用地になると、その場所の地価は上がりますか?

問題は、五輪が終わった後ですよね。五輪が終わった後、公園になったり、その回りに住宅地ができたりすると、そこは高級住宅地になるかもしれません。実は、素晴らしい公園が近所にある住宅地は人気が高いのです(笑)。

ですから、五輪後の土地利用がどのようになるかに注目した方が良いと思いますよ。

五輪の開催に向けて、インフラの整備、競技場などの整備が急ピッチで進められます。不動産業界的には開催後の土地利用の方が気になるようです。東京の風景は五輪をきっかけにどのように変わるのでしょうか。

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年10月22日に公開されたものです

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