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やたら反省したがる人の心理とは?「実はプライドが高い」

失敗したら反省をするのは当たり前ですが、中には、周りの人が「なにもそこまで反省しなくても…」と心配になってしまうほど深く反省してしまう人もいます。それはなぜなんでしょうか?

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ジェネレーションギャップ

ここ数十年で、日本人のものの考え方は大きく変わってきました。戦前の日本人は「謙遜(けんそん)は美徳である」と考えていて、人から褒められても「いやいや、そんなことはありません」とやんわりと否定するのがマナーであるとされていました。

当時の日本で「いやぁ、そうなんですよ~」などと褒め言葉をそのまま受け取っていたら、「なんてずうずうしい人だ」とあきれられてしまったことでしょう。そのころの教育を親から受けてきた団塊の世代の人たちは、今でもこんな感じで謙遜(けんそん)する人が多いですね。

そして、その次の世代である団塊ジュニアになると、褒められれば素直に喜んでみせる人が増えてきました。これは「相手がすごいねと言ってくれているのだから、素直に喜ぶのが礼儀」という考え方にシフトしてきたためと思われます。

そして、さらにその下の世代になると、とても素直に屈託なく褒め言葉を受け取る人がさらに多くなってきました。

年齢の割に謙遜(けんそん)が激しい人は実はプライドが高い

このように、年齢が若くなればなるほど褒め言葉を素直に受け取る人が増えてきている傾向にあるのですが、中には年齢の割に「いやいやそんな、私なんて!」と過度に謙遜(けんそん)する人もいます。一見、謙虚に見える仕草ですが、こういう人は実はとってもプライドが高い人であり、何か失敗してしまったときに人からそのことについて指摘されることに耐えられない人です。

このようなタイプの人は、失敗をしてしまうとやたらと深く反省したがるのですが、それは「失敗して周りの人に迷惑をかけてしまった」から反省しているのではなく、「失敗してしまったことを他人からとやかく言われたくない」という自己防衛にすぎないのです。

誰だって、しきりに反省している人のことをあまり悪くは言いたくないですからね。そのあたりの心理を利用して「私はこんなにも反省している。だから責めないでくれ」と言っているのです。こんな風になってしまうのは、子供のころ、親にささいな失敗でもきつくしかられてきたことが原因です。

大げさに謝ってみせると親が許してくれたので、それがクセになってしまっているんですね。

※この記事は2013年10月14日に公開されたものです

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