アナウンサーからの転身！キャリアカウンセラーの学びが、心のコリをほぐしてくれた

「聴く」「伝える」スキルを磨くために、CDAの養成講座を受けてみた

当時、アナウンサーという仕事をしていた私は、「聴く」「伝える」というスキルをもう少し磨きたいという思いが芽生えていました。もっと密接に人と関わるような、そんな場が欲しいとも思っていました。そんなときに、仕事先でCDAの方とご一緒させていただく機会があったんです。その方たちから、このCDAというのは、これまでの人生や仕事を活かしてさまざまな方と関われる仕事だと聞いて興味を持ち、自分自身も学んでみようと思いました。

すぐにCDAの養成講座に申し込み、アナウンスの仕事を続けながら勉強を始めました。実際に勉強を始めてみて感じたのは、CDAの学びというのは、当時自分がやっていた仕事にも参考になる内容がたくさんあるということでした。傾聴する、自分の感じたことを相手に伝える、あるいは、人間の気持ちの動き方など、講座で学んだ内容は、アナウンサーの仕事でいろんな方と関わるなかでもとても役に立ちました。ですから自分としては、アナウンスの仕事をしながら別のことを学ぶというよりは、今やっている仕事をもっと深めているという感覚でしたね。今振り返っても、養成講座で勉強する内容は、人との関わり方を学ぶという意味で、アナウンスに限らずどんな仕事にも役立つものだと思います。

幸いなことに、資格取得後すぐに大学での仕事をいただくことができました。最初のころは、つい自分が相談者の方を引っ張ってしまいがちなこともありましたが、経験を積むにつれて、相手の状況を見極めて、自主的に進んでいくまでじっくり待てるようになってきたかなと思います。たとえば、就活の支援で、最初は「自分には無理」と泣いていたような学生さんが、だんだん目が生き生きとして、やがて自分の人生を自ら歩み出す姿を見られるのは、とてもうれしくやりがいを感じますね。

今の私。これからのキャリア。将来を考えるヒントに

  

人との関わり方を学び、人間関係がスムーズになった

私が最初に資格を目指したときには、単に「聴く」「伝える」というスキルをアップさせることが目的でした。もちろんスキルを身に着けて仕事に役立てることもできていますが、それ以上に、この仕事はやればやるほど人との関わりがどんどん深くなっていくので、それによって自分自身が磨かれていくということに、大きな魅力を感じています。

今思うと、アナウンスの仕事をしていたころは、自分に対しても他人に対してもとても厳しかったと思います。でも、CDAについて学び、仲間やいろいろな相談者の方と関わらせていただくなかで、みんなそれぞれの状況や思いがあるということに気づき、それを自分がきちんと受け止められるようになりました。それが、私自身一番成長したところかなと感じています。 

CDAでは「好意的関心を持って関わる」ということが大事なのですが、日々の生活においても、目の前にいる人に好意を持って接することで、相手を受け入れ、自分自身もオープンマインドになれる。その結果、人間関係がどんどんスムーズになっていくんです。私は自分自身の心のコリを、CDAの学びでほぐしてもらったと感じています。主人と結婚まで至ったのも、そんな風に私自身が変わったことが大きいと思っています。以前は、男性とのお付き合いでも腹の探り合いのような感じがありましたが、素直に相手のことをもっと知りたいと思えるようになったし、相手にも自分の気持ちをちゃんと伝えられるようになったんです。そう言う意味ではCDAについての学びは、婚活にも役立つと言えるのかもしれませんね(笑)。

自分のために学び続ける「贅沢」な時間を持てる幸せ

この仕事は、資格を取ってからがスタートです。実務のなかでさまざまな相談者の方と関わらせていただきながら、常に自分もブラッシュアップしていけます。そうやって、常に学ぶ姿勢を持っていられるのが、CDAという仕事の一番の魅力だと私は感じています。ある先輩から「学びというのは最高の贅沢」だと言われました。もちろんお金も時間も大変ですが、自分自身のための学びの時間があるというのは、人生にとってどれだけ贅沢なことなのかと、日々実感しています。

今後の夢として、ヴォイストレーニングとキャリアカウンセリングを融合させて、声の力で自信を付けていくというテーマを究めていきたいと考えています。CDAの仲間には、さまざまな分野でオリジナリティーのあるCDAとして活躍されている方がたくさんいます。私もアナウンスという仕事での経験を活かして、私にしかできない「ヴォイスキャリアカウンセラー」として、たくさんの方の人生を輝かせるお手伝いをしていきたいですね。 

※この記事は2013年10月04日に公開されたものです