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相手にも嫌われていた!? 苦手な人とすぐ口論しちゃう心理とは?

目と目があったと思ったら、次の瞬間にはケンカになってしまう。人間の中には、そんなふうに、まったく相性の合わないという人もいます。苦手な人や嫌いな人とぶつかりそうになってしまったら、こんな対処法をチェックしてみてください。


人を苦手だと思う気持ち、嫌いだと思う気持ちは原始的な反応?

あなたには、相手を一瞬見ただけで「この人とは、ウマが合わない」、「苦手」なんて感じることがありませんか? この反応は動物が持っている原始的な嫌悪反応で、たとえば、自分よりも強い動物があらわれたとき、弱い動物がさっと身をひるがえして逃げるときの反応と同じなのだとか。

人間は、自分に対しておいしいものを運んでくれたり、よいことをもたらす人には積極的に近づきますが、自分に危害を与えそうな人、または損をしそうな人には反射的に遠ざかろうとする気持ちが働くのです。

自分が嫌いだと思ったら、相手にも嫌われていた……という不思議

嫌いな人や苦手な人と口論になりやすいのは、こちらが「嫌い」、「苦手」だと反応しているのと同じように、相手も「この人は嫌いだ」、「苦手だ」と反応しているからです。これは「自分のことを嫌っている人」、「自分のことを苦手だと思っている人」が、「自分も嫌いだ」からです。

もともと自分に危害を与えそうな人、損をしそうな人を反射的に遠ざけるのが人間です。自分を嫌う人、自分を苦手だと思う人は、すなわちそれだけで「嫌い」や「苦手」の判断材料となり、反射的に遠ざけようとしてしまいます。誰かを嫌うということは、すなわち「お互いに嫌い合う」こととなり、ちょっとしたはずみで口論に発展してしまいがちです。誰かを嫌うことは、それだけで相手から「嫌われる材料」や「口論のきっかけ」を作っているということなのです。

嫌いな人とは、ネガティブ&ポジティブ・コミュニケーションが効果的

ネガティブ・コミュニケーションとは、あえて素直にマイナスな感情を打ち明けることで、相手に気持ちが伝わりやすくなるコミュニケーション方法です。たとえば、「真面目そうな人が大嫌い」だという言葉を、ネガティブ・コミュニケーションで表現すると、「いつも正論ばかり言われると、ついバカにされてるような気がして、ケンカを売りたくなっちゃう」という言葉になります。正直に、自分のネガティブな気持ちを打ち明けることで、相手に理解を得やすくなり、相手に「そうだったんだ」という気づきを与えて、「ごめんね」という言葉を引き出しやすくなります。ネガティブ・コミュニケーションは嫌いな人とけんかになってしまったときに、仲直りしやすくなる方法です。

一方でポジティブ・コミュニケーションというのは、嫌いな人や苦手な人の中に、自分の好きなところを見つけて、あえて「ほめる」方法です。自分のことをほめてくれる人は、「自分においしいものを運んでくれる人」となり、相手に「嫌い、苦手」という感情を植えつけにくくなります。口論を避けるには、「相手に自分を嫌わせないこと」。上司や目上の人など、嫌いだけどうまく関係を維持していかなければならない人、本音を言いにくい人にはポジティブ・コミュニケーションを使うとよいでしょう。

苦手な人、嫌いな人には、生きている限り出会ってしまうもの。どうすればお互いにイヤな感情にならずに、心地よくその場をやり過ごせるようになるのか、嫌いな人との口論に悩んだときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※この記事は2013年08月02日に公開されたものです

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