2人の子を育てる25歳のヘルパーママ! 高齢者介護で大切なこととは?
◆高齢者をサポートする細かな気遣いとは?
介護において気をつけなければいけないことのひとつが「転倒」。高齢者の方と行動のスピードを合わせたり、必要なときは手を添えるアシストが必要です。
「たとえば入浴の際でも、転倒などの事故が起きないよう、もっとも安全に入浴を行うための手順があります。その手順を覚えることが最初は大変でした」
少しの油断が事故のもと。安全がかかったお仕事だから一瞬も気が抜けません。また、高齢者の方と20代の菱さんにはかなりの年齢差があります。会話のとき気をつけていることはありますか?
「最初はお客様が使う言葉の中にわからないものもありました。シャッポ(帽子)とかこうもり(コウモリ傘)とか。初めはどうしようと思っていましたが、次第にその都度『それはどういう意味ですか?』と聞いてしまえばいいんだと思うようになって。わからないままだと会話もできないので」
認知症予防のためなどにお客様の話し相手となりコミュニケーションを取ることも仕事のひとつ。これも最初は「何を話していいかわからなかった」そうですが、次第に自分から話しかけられるようになりました。入浴介助の際に着ている、「ダンス魂」という文字が入ったTシャツも、実は工夫のひとつ。話のきっかけとなりやすいため、愛用しているそうです。
次回は、10代での出産や11人という大家族の中での生活についてお聞きします。
【菱絵美さんのプロフィール】
2007年に19歳で結婚・出産。子育てをしながら高校に復学、その後卒業。2010年から株式会社ケアサービスでデイサービスヘルパーを始める。2011年に第2子を出産。11人という大家族の中で暮らしながら、介護福祉士の資格を取得するために勉強中。
※この記事は2013年07月10日に公開されたものです