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薬膳コーディネーターに聞く! 夏を乗り切るお助け食材とは!?

新井友加里


薬膳は「こうしなきゃいけない」ということはなく、自分でできることから少しずつ試すことができるのが魅力。食事のときに最低限気をつけるポイントとしては「食事のとき、卓上で五色そろえること」と、「旬の食材を使う」ということ。


食材の色は青、赤、黄、白、黒に分類されていて、それぞれ肝、心、脾,肺、腎の働きを代表しています。例外はありますが、青は自律神経系、赤は循環器系、黄色は消化器系、白は呼吸器系、黒は内分泌系、泌尿器系、生殖器系に働きかけるとされます。

五色と五臓の対応には例外もありますが、たとえば青色のセロリや青菜、赤色のナツメやトマト、黄色ではカボチャやとうもろこし、白色では山芋や大根、黒色では黒ゴマやワカメなど、食事のときに、この五色の食材をそろえようとすることによって、よりバランスのよい「まごはやさしい=ま(豆)、ご(胡麻)、わ(ワカメ、海藻)、や(野菜)、さ(魚)、し(しいたけ、キノコ)、い(いも)」が一食でそろうような、よいバランスで、しかも彩りよくおいしそうな食事に近づくことができます。

また、旬の食材は、その季節に必要な薬効が含まれていることが多いので、積極的に取り入れて損はありません。

薬膳についてもっと詳しくなりたい! という人は、自宅でも気軽に勉強することができる通信講座などもあります。本格的に薬膳の知識を身につけたい! という人は始めてみるのもよいかもしれませんね。

夏の時期に旬のとうもろこしや、食卓に欠かせない豚肉など、日常的な食材を使って体調に合わせたアプローチができる薬膳。食べることが好きな人なら誰でも、いつでもはじめられるので、まずは今日の晩御飯からぜひとも取り入れてみては?

(新井友加里/中医・薬膳コーディネーター)

※この記事は2013年07月09日に公開されたものです

新井友加里

中医・薬膳コーディネーター。3年間中国にOLとして駐在中に、中国の伝統医学や独特の食養生に興味を持ち、帰国後北京中医薬大学日本校薬膳専科で薬膳を学ぶ。中国語・英語のできる中医学・薬膳の専門家として、薬膳の講師、薬膳カフェのプロデュース、記事の執筆、企業向けコンサルティング、通訳翻訳などさまざまな分野で活躍中。現在育児や介護を通じ、薬膳のさらなる可能性を模索中でもある。

●yucari’s シンプル薬膳
http://5-elements.jp/

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