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【新連載】青空の下で結婚式! 「アウトドアウエディング」とは

仕事旅行社

もしも、好きなことや趣味で続けていたことが、自分の仕事になるとしたら? 「好き」を職業にした同世代女子に、等身大の仕事観をインタビュー!

ウエディングに新しい選択肢を提案

「青空の下でウエディングをしよう!」をテーマに、結婚式の新しい選択肢を提案するプロジェクト「H.O.W」の代表を務める柿原優紀さん。実は、エディターとしての仕事を軸にして、「旅・環境・暮らし」をメインテーマに、国内外での取材や執筆、編集業務を行う多忙な日々を送っています。

柿原さんは、美大卒業後に出版社勤務を経て独立。フリーランスを経て、編集事務所を設立しました。その一方で、H.O.Wをはじめることになったきっかけとは?
「独立を機にようやく時間もできたので、はじめて自分の結婚式のことを計画してみようと思ったんです。でも、ちょうどいい選択肢が見つからなくて。もっと、自由で気楽なウエディングの選択肢もあったらいいのにと思ったんです」

そう感じたのは、海外取材でさまざまなスタイルのウエディングに遭遇してきたことも影響しているよう。とくに、3日間も続くカンボジアのウエディングは印象的だったとか。
「プノンペンの大都市の路上に、ピンク色のお祝いテントを堂々と張っているんですよ。通行中のバイク運転手にも誰ひとり迷惑がる人はいなくて、みんな楽しそうに覗いていくんです。日本のウエディングに比べるとカジュアルな部分もあるかもしれないけれど、食事をみんなで持ち寄って、3日3晩、飲み語らって。“お祝いするってこういうことだよね、これでいいよね”って思いましたね」

  • 奥多摩の大自然に囲まれたウエディングを実現。「新郎新婦とゲストの手作りで、キャンプ場がすてきなウエディング会場に変身しました」

そうした声がきっかけで、相談会の開催やプランニング、料理人やカメラマンといった人材のコーディネート、会場作りまで、新郎新婦の希望を聞いてすべてオーダーメイドでつくるサービスがはじまりました。すてきな出会いや参列者の笑顔によって、自分たちまでハッピーになれるのが、このお仕事の魅力なのだとか。野外で行うカジュアルスタイルのアウトドアウエディングなら、招待客の人数や予算も演出も自分たちで決められる。小さな子どもやペットを気軽に連れて来てもらえることもメリットのひとつです。しかし、当時、日本にはそうしたアウトドアウエディングのHOW TOを知るためのプラットフォームがほとんどなかったのだそう。

「まずは、アウトドアウエディングというアイデアを提供するだけのつもりで、前職の仲間と2人でブログを開設しました。実際にアウトドアウエディングを挙げたカップルをインターネットでリサーチしてアポイントを取り、取材した記事をアップ。次第に、『こんなウエディングのアイデアを探してました』という声とともに、『挙式を手伝ってもらえませんか?』というようなメールがくるようになったのです」

その一方で、仕事として直接、お客さまと向き合うことの難しさを痛感することも……。

 

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