性体験がないのに婦人科検診必要? 20、25、30歳受けたい検査
20、25、30歳……年齢ごとにやっておくべき検診は?
「20歳になったら自治体が実施する子宮頸がん検診を受けられますから、ぜひ利用してください。自治体によっては『子宮がん検診』と呼んでいますが、これは子宮頸がん検診のことを意味します。
この検診では、子宮の入り口を綿棒などでこすりとった細胞に異常がないか診る細胞診と、内診を行います。内診をすると、大きさや位置によっては子宮筋腫や卵巣のう腫といった異常がわかることもあります。
25歳くらいになったら、超音波(エコー)検査を含む検診を受けておきましょう。超音波検査は、内診でわからなかった子宮の状態や、特に卵巣の様子や機能性を調べる検査です。職場の検診や人間ドックで受けられるようなら利用するといいですし、費用はかかりますが自主的に診療所や検診施設を訪れれば受けられます。
30歳を過ぎると年齢とともに子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣のう腫などの婦人科系疾病のリスクはより高まりますので、超音波検査を含む検診を定期的に受けてください」
ちなみに、不妊の原因として年齢の次によく聞く卵管の様子も気になるところですが、これに超音波検査は不向きだとか。卵管は細いうえ普通は中に何も入っていないため、内容物がないと見えない超音波検査だと、その機能性や詰まっているかといった異常を調べにくいそうです。