ずっと続けられる趣味への投資と“やりがい浪費”の違いはココ!
編集部 つなさんの場合、趣味がケーキ教室、スノーボードと多岐にわたります。複数の趣味を両立させるのは難しいでしょうか。
花輪 そうですね。本気でやるとなれば、お金はもちろん、時間もかかるので、どれかひとつに絞ったほうがいいでしょうね。たとえば、スノーボードであれば、結婚して子どもができたときに、自分で子どもに教えられるくらいに上達しておくとか、ケーキ教室やヨガの場合は人に教えられるようになるぐらい真剣に勉強するとか……。
編集部 つなさんは「特に期日はもうけていないけれど、今付き合っている彼と結婚したい」と考えているそうです。結婚すると、趣味とのかかわり方は大きく変わるというイメージがありますが、そのあたりはどうでしょうか。
花輪 結婚してからも同じように働き続けるのであれば、趣味も同じように続けられる可能性もあります。ただ、今は実家暮らしで、食事も家族が作ってくれているし、ほかの家事もサポートしてもらえる環境にあると思うんです。それを今度は自分でやらなくてはいけなくなり、仕事もあって……となると、趣味に時間をさく余裕がなくなる可能性もあります。
編集部 時間がなくなると、必然的に趣味にそこまで執着しなくなることも考えられるということですよね。
花輪 一定額の貯金もあるし、毎月の収支も赤字になっていないからこそ、お金を使ってしまっている側面もあると思います。でも、つなさんご自身も気にされているように、20代後半はそろそろ、将来のお金についても真剣に考えたい時期でもあります。
“やりがいコスト”のかけすぎに注意。趣味にも優先順位をつけて。
仕事のストレスや不満を趣味で解消するのは決して悪いことではありません。でも、「今」を充実させるためにお金をかけすぎると貯蓄ができず、将来の生活を充実させるためのお金を減らしてしまうことにもつながります。また、習い事にまつわるお金は月謝やスクール代だけではない点も要注意。習い事仲間とカフェでお茶をするなど“ついで消費”も要注意。趣味にまつわるお金をすべて書き出し、今後どうやってその趣味と付き合っていくのか振り返ってみることをオススメします。(花輪陽子)
※この記事は2013年01月22日に公開されたものです