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電話が嫌いな人の心理と克服法とは? 心理コーディネーターが解説

織田隼人(心理コーディネーター)

小村由編

仕事をする上で、電話をする必要があるけれど、電話が苦手という人は少なくありません。相手の顔が見えないことに対する不安や電話をしている姿を見られることに対する苦痛など、理由はさまざま。しかし、仕事である以上、克服したいと思う人も多いですよね。今回は、心理コーディネーターの織田隼人さんに、電話が苦手な人の心理と克服法について教えてもらいました。

電話嫌いな人に共通する心理とは?

電話が嫌いな人には、ある共通する心理があります。特に「集中して仕事をする」タイプの人が苦手意識を持ちやすいです。なぜなら、集中して仕事をしている最中に電話が割り込んでくるからです。電話の音や電話に対応する行動は、今まで集中していた仕事を妨げる存在でしかありません。そのため割り込んでくる電話を苦手と感じてしまいます。

SNSであれば文字のやり取りなので、電話に比べて自分のタイミングで対応できますが、電話はそれができません。また、電話をかけるときも、気持ちの切り替えが必要となり、集中が切れてしまうので嫌いになる人が多いです。

さらに電話は相手の表情が見えません。その分声に集中して、相手の心理を読み取ろうとします。その時間が長いと、疲れたと感じる人も多いようです。日常の中で、顔を合わせて話をしている状況であれば声に集中することは少ないですが、電話となると耳への集中が急激に行われ、疲労してしまいます。この疲労がある点も電話嫌いになる原因とされています。

電話嫌いを克服する方法

電話嫌いの克服方法を知ることで、苦手意識を減らせるかもしれません。そこで、電話嫌いを克服する方法をシーン別に解説してもらいました。

電話をかけるのが苦手。どうしたらいい?

電話嫌いな人の中には、かかってくる電話が嫌いなだけではなく、自分から電話をかけること自体が苦手な人も。電話が得意になる、電話に対する苦手意識を減らすには、何度も電話をかけるショック療法が効果的。何度もかけていくうちに、「電話をかけなければならない」と言った心理的抵抗が少なくなるはず。

また、慣れると自然に口から言葉が出るようになります。言葉が自然に出ないと、一生懸命に会話の内容を考えてしまうため、電話をした後にとても疲れてしまいます。ですが、言葉が自然に出るようになるとその疲労が半減されます。それを繰り返すことで苦手意識があったものが少なくなり、次第になくなっていくでしょう。

仕事の電話を克服するには?

仕事で電話をしなくてはならない人は、定型文を作っておくといいでしょう。「お世話になっております。【自社名】の【自分の名前】と申します。<相手の名前>様いらっしゃいますでしょうか? 本日は<連絡の理由>の件でお電話させていただきました」と一定の文章を読み上げるのがおすすめです。

定型文をスムーズに言えるようになると、電話をかけるハードルが下がり、気持ちが楽になります。自分で定型文を考えて作るのが苦手な人は、かかってきた電話の内容を真似して作成してみるのもいいかもしれません。

プライベートな電話の断り方

プライベートな電話を苦手と感じている人も少なくないですよね。この場合、何も言わずに電話をスルーしてしまうよりも、電話に対し苦手意識を持っていることを相手に理解してもらいましょう。スルーしてしまうと相手は「自分の電話に出たくないのかもしれない」と感じてしまいます。そのようなことを思われないためにも、電話が苦手であるという点をしっかりと伝える必要があります。

また、「電話は苦手だけど、メッセンジャーなら大丈夫」というような言い方をしておけば、相手は「嫌われたかもしれない」と感じずに済むはず。拒絶してしまった理由と、相手のこと自体は苦手・嫌いではないということをよく伝えてあげてください。

【番外編】男性は電話嫌い? 電話が苦手な彼氏との向き合い方

例えばプライベートでの電話が苦手な男性と付き合った際に、あなたが電話をかけるのが好きな場合、相手の負担になってしまう可能性があります。
もし、それが原因で相手が負担を感じているのであれば、良好な関係を築くのは困難です。そのような相手には電話の回数を減らしてあげてください。そうすることで、相手はあなたとの付き合いで負担に感じるものが減り、いい付き合いに発展します。嫌なことはできるだけ少なくするようにしましょう。

そのほかに、電話が苦手な理由を聞いてみてください。電話の何が苦手なのかを理解することで、その状況を作らずに済みますし、その内容を考慮した上で電話をかけることもできます。例えば、突然の電話を苦手としているのであれば、事前にメッセンジャーなどで連絡をして、「これから電話したいんだけど、かけてもいい?」と一言断りを入れると解決するかもしれません。

しかし、電話の中での会話を苦手としている人は、改善策や解消方法が少ないため、電話をできる限り控えてあげるなどの配慮が必要になってきます。このように、相手が苦手なことをしっかりと理解してあげることで、相手と良好な関係を続けていけます。

電話嫌いは克服できる

電話嫌いの理由や心理を知ることで、どのように解消したらいいのかが見えてきたのではないでしょうか。克服方法は人それぞれではありますが、電話の何が苦手なのかをよく考えてみることで、克服方法が見つかるはずです。ぜひ実践して、苦手意識を減らしてみてください!

(監修:織田隼人、文:小村由編)

※画像はイメージです

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