「生理的に無理」このセリフが出る女性の本当の心理

女性が男性を見てタイプかどうか判断するとき、対象外の男性に対してつい口から出てしまうことの多いセリフ。それが「生理的に無理」です。

生理的に本当に無理なのか、それとも別のことを意味しているのか、このセリフが出る女性の心理はどんなものなのでしょうか。

心理コーディネーターの織田隼人さん詳しく解説してもらいましょう。

そもそも「生理的に無理」の意味とは

生理的に無理、生理的に受け付けない、という言葉の使われ方ですが「この人は理屈に関係なく受け入れられない」という状態の時に使われることが多いです。

たとえばまわりの人から「この人はいい人だよ」と言われて紹介される場合であっても自分の気持ちとして「理屈はともかく受け入れられない」というときに「生理的に無理」となってしまいます。

では、どんなときに生理的に無理になっていくのかなど、今回は見ていきましょう。

「生理的に無理」と女性が感じる男性の特徴

まずは、一般にどんな男性に対して女性は「生理的に無理」と感じるのか教えてもらいました。

清潔感のない見た目

清潔か清潔でないか、ではなく「清潔感がない」状態の男性は女性に生理的に受け付けない、と言われてしまうことが多いです。

たとえばシャツを着ている場合、シャツ自体は洗っているのだけれど襟に黄ばんだ部分が残っていたり、服にシミがついている場合などは「清潔感がない」と見られてしまいます。

マナーや仕草で受け付けられない部分がある

たとえば食べるときにクチャクチャ音を立てたり、食前にタバコを吸ったりと、さまざまな部分で自分の思っているマナーがなされていない場合に生理的に受け付けない、と思われてしまいます。

マナーとは「お互いに少し努力すればみんなが幸せになる心構え」です。

少しの努力が足りず、不快感を与えてくる、ということは長い付き合いになると大量の不快を与えられると女性は考えます。そんなときに「生理的に受け付けない」と思われてしまうのです。

人を見下したり、高圧的な態度をとる

人を見下したり、高圧的な態度をとる男性も女性にとって不快な存在になりやすく、生理的に無理となってしまう場合が考えられます。

多くの女性は男性よりも力が弱いので、人を見下したり高圧的な態度をとる男性の性質が自分にも向かってくるのではないか、と心の奥底で感じてしまうためです。

レストランやコンビニの店員に向かって偉そうな態度をとるような男性もこの分類に入りやすいです。

顔の手入れが行き届いていない

顔は人間同士でコミュニケーションをとる際に一番見られる部位です。

髪の毛に寝癖があったり、整えられていなかったり、無精ヒゲになっていたり、眉毛がそろっていなかったり、歯が黄色かったり……と顔の手入れが行き届いていない場合、女性が嫌悪感を抱くことが多いです。

女性は化粧をしたりと、日々顔の手入れを男性の何倍もやっています。

その分だけ顔の手入れに関するチェックが男性よりも厳しくなる傾向があります。

人に対する悪意を感じる

人の悪口を言っていたり、悪いことをしても平気だったり（たとえば人の傘や自転車を勝手に使っても悪びれないなど）する人も女性から嫌厭されることが多いです。

悪口を言う人や、悪いことをしても平気な人は自分本位な人であると見られるため、その悪意が自分に向けられるかもしれないという警戒から「生理的に受け付けない」と思われてしまうのです。

「生理的に無理」と女性が言うときの心理

続いて、女性が「生理的に無理」と口に出して言うときの心理を教えてもらいました。

なるべく避けたい相手

できればあまり近づきたくない、積極的には関わりたくない、可能なら避けていたい相手、という意味で使われることがあります。

自分にとって苦手な相手であったり、自分に被害を与えそうな相手であったり、近くにいるとそれだけで不快感を与えられる相手の場合、こうなることが多いです。

自分の身に危険を感じる

近づかれるとそのうち自分が嫌な目に遭ったりしそう、というときに生理的に無理と言うことがあります。

たとえば、ギラギラした男性で性的アピールをされた場合などには「この人に近づくと変なことされるのでは……」という警戒心から「無理」と口に出すこともあります。

理屈なしに気持ち悪い

女性としては深く考えるまでもなく、直感で「気持ち悪い」と感じたときに生理的に受け付けない、となることが多いです。

実際には前項の『生理的に無理と女性が感じる男性の特徴』に該当する項目があることが多いのですが、それらの項目に該当した際に直感として女性は「気持ち悪い」と感じることが多く、思わず口に出してしまうのです。

付き合う可能性はない、むしろ近づかないでほしい

たとえいい人であっても「この人と付き合っている姿を想像できない」とか「付き合っている姿を想像したらむしろ嫌な気持ちになった」「この人の子どもは産みたくない」ということを思ったときに「生理的に無理」という言葉を使うことも多いです。

恋愛対象として見れない、しかし相手は自分のことを恋愛対象として見ていそう……そういった状況のとき、「生理的に受け付けない」という言葉が出てくることが多いです。

一緒にいると自分の評価も落ちそう

一緒に並んで歩くとそれだけで自分の評価も落ちそうというときも「生理的に無理」という言葉を使う女性がいます。

自分と同列に見られたくない、私はこの人とは違う、という気持ちが高まるような相手とはなるべく距離を置きたいのです。

「生理的に無理」と言われた女性との結婚はある？

「生理的に無理」と女性に言われた場合、その女性と付き合ったり結婚したりすることはできるのでしょうか？　織田さんにくわしく教えてもらいました。

「生理的に無理」と言われたら付き合うのは無理？

現状では付き合うのは無理と考えたほうがいいでしょう。

ただし「現状では」という意味になります。

生理的に受け付けない部分というのが何かしらあるはずです。

「清潔感がない」「態度が横柄」など原因を自分で考え、そしてその原因をうまく取り払えばまず恋愛の土俵に乗ることができるようになります。

その後、自分の魅力も鍛えていけば付き合いに発展したり結婚に至る場合もあります。

現状がだめなら未来の自分に投資して、自分を磨けば可能性は出てきます。

「生理的に無理」と思った男性を好きになることもある？

女性が生理的に無理と思っていてもその男性のことをのちに好きになることはあります。

最初に生理的に無理と思っていた男性が、イメージチェンジをしたり、ダイエットに成功したり、またそれに加えて仕事ができる姿を見せたりした場合、女性から魅力的に映ることもあるからです。

ジム通いやスポーツをはじめて魅力的なボディになったり、髪型を変え、眉毛や歯の手入れもして急に垢抜けたりすると、女性からの接し方が急に変わることを実感する人も実際多いです。

性格的な面でダメだと思われていた場合は、女性に喜ばれるような会話を学んだり、エスコートを覚えたりすれば、相手の女性も安心して受け入れてくれることもあります。

男性はモテる努力を女性以上に怠る人が多いので、ある程度の努力でほかの人にくらべて急に魅力的な男性になることが可能です。

もともと避けられていた女性に振り向かれることも多々ありますので、努力次第でなんとかなることも多いのが現実です。

「生理的に無理」と言われても可能性は0ではない

「生理的に受け付けない」と感じるときの女性の心理、また「生理的に無理」と口に出すときの女性の心理がよくわかったのではないでしょうか。

口に出されたときは女性側にいろいろな意図があるようですね。

共通して「現時点でのお付き合いは考えられない」ようですが、挽回チャンスもかなりの確率であるようですよ。

絶望せずに、振り向かせる努力をしてみるのもいいでしょう。

（監修：織田隼人、文：マイナビウーマン編集部）

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