最も疲れている年代・性別は? 全国10万人に疲労状況を調査
日本リカバリー協会は6月17日、日本疲労学会とベネクスと共同で実施した「日本の疲労状況2024」を発表しました。
「疲れている」と回答した割合は、男性よりも女性の方が多い
同協会は、日本疲労学会、ベネクスとともに、2017年から全国10~14万人(20~79歳 、男女各5~7万人)を対象としたインターネット大規模調査「ココロの体力測定」を実施しています。2024年は、4月25日~5月30日に実施。その結果から「元気な人」「疲れている人(低頻度)」「疲れている人(高頻度))を抜粋し、「日本の疲労状況」としてまとめました。
2024年調査では、「元気な人」が21.8%(1997.0万人)で微増。「疲れている人(高頻度)」も39.8%と微増し、全体の約8割の人が「疲れている」ということが分かりました。
男女別で見ると、「疲れている人(高頻度+低頻度)」の割合は男性が76.1%、女性が80.4%で、女性が4.3ポイント多い結果となりました。
年代別に見ると、2023年に引き続き、男女共に年代が上がるほど「元気な人」が増える傾向にあります。60代以降の年代では「元気な人」が「疲れている人(高頻度)」の割合を上回りました。一方で、現役世代内では20~40代までの疲労状況が高い状況で、特に30代が最も疲れている結果となっています。
都道府県別では、元気な人の多い都道府県は、1位和歌山県、2位徳島県、3位京都府、4位山口県、5位大分県でした。一方、疲れている(高頻度)が多い都道府県は、1位岩手県、2位、宮城県、3位東京都、4位福島県、5位千葉県となっています。
2024年の睡眠時間は、5時間未満20.3%、5時間以上6時間未満23.5%、6時間以上8時間未満50.2%、8時間以上6.0%でした。2023年と比較すると、5時間未満の人は1.26倍と増加しています。
心身のリカバリーに重要な「休養時間」の状況について調べると、休息・くつろぎ時間が1時間未満の人は2023年24.3%に対し2024年は33.7%と、1.39倍増加。全体的に休息・くつろぎ時間が減っている傾向にありました。
調査概要
調査名: 「ココロの体力測定 2024」
期間:2024年 4月25日~5月30日
SCR調査対象:全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)
方法:インターネット調査
※疲労度合項目:厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して、点数化
※サンプル数は男女各5万人で、各都道府県500サンプル以上を確保し、その後人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正した。
(フォルサ)