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「庭の木を切ると不幸になる」って本当? 理由や注意点を解説

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日本には「庭の木を切ると不幸になる」という言い伝えがあります。果たしてこれは本当なのでしょうか。この記事では、こうした言い伝えが生まれた理由を解説。併せて、庭の木を切る時の注意点や、切ってしまった後の対処法も紹介します。

引越しやリフォームなどを機に、庭に昔からあった木を切りたいと思うこともあるのではないでしょうか。

しかし日本には、「庭の木を切ると不幸な出来事が起こる」という言い伝えが存在します。

この記事では、なぜそのような言い伝えが生まれたのかを解説。庭の木を切る前にやっておきたいことや、木を切ってしまった時の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

「庭の木を切ると不幸になる」といわれる理由

なぜ「庭の木を切ると不幸になる」という言い伝えが生まれたのでしょうか。「単なる迷信だろう」と思っていても、そうした言い伝えがある以上は庭の木を切ることを躊躇してしまいますよね。

まずは、この言い伝えが生まれた理由を見ていきましょう。

(1)木には神様が宿っているから

庭の木には神様が宿っていると信じられてきたのが理由として考えられるものの一つ。

日本には、「八百万の神(やおよろずのかみ)」という、物や生き物など全てのものには神が宿るという考え方が存在します。こうしたことから、庭の木にも神や精霊が宿っており、家を守ってくれていると考えられていたのでしょう。

木を切るのはそうした神聖な存在の命を奪う行為といわれ、不幸が降りかかると信じられていたのです。

(2)風水で気のバランスを崩すから

風水には、自然界に存在する全ての物は火・水・木・金・土の5要素から成り立っているとされる「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」という考え方があります。

陰陽五行説

これは陽が良くて陰が悪いというわけではなく、陰陽どちらも大切な要素として、バランスが取れていることが重要であるという考え。

特に、樹齢を重ねている木ほど土地のエネルギーを多く吸い上げており、陰陽のバランスを保っている可能性が高いです。そのため、その木をおもむろに切ってしまうとバランスが大きく崩れ、運気が低下する(不幸になる)といわれていたようです。

参考記事はこちら▼

有名風水師・李家幽竹先生が風水を使ったハックを授けてくれます。

(3)物理的な被害が出るから

祟りや風水などスピリチュアルな理由とは別に、家に物理的な被害が出る恐れがあるため、切ってはいけないとされている場合もあります。

庭に植えられている木は、外観のアクセントになったり、リフレッシュ効果を与えていたりします。またそれだけでなく、周囲からの目隠しや風よけなど、物理的な効果を果たしている場合もあるでしょう。

そのため例えば、風よけになっていた木を切ってしまうと、家に風があたって屋根が吹き飛ぶケースもあるかもしれません。物理的な被害が出たことが原因で、このような迷信が生まれた可能性も考えられます。

切ってはいけない木も? 庭の木を切る時の注意点

では、庭の木を切りたい時にはどうすれば良いのでしょうか。スピリチュアルの世界でいわれる迷信とはいえ、家の運気が下がってしまうのは避けたいところですよね。

そこでここからは、庭の木を切る時の注意点をご紹介します。

(1)「切ってはいけない木」ではないか確認する

木が植えられるようになった経緯を知っている場合は別ですが、なぜそこに植えられているのか知らない木は切ってはいけないと言えるでしょう。

その木が風よけとなって家を守っていたり、先祖が家庭運や金運上昇といった願いを込めて植えたりした可能性もあります。

特に「難を転じる」という意味を持つ南天やヒイラギには、何らかの願いが込められているかもしれません。植えた人の気持ちを大切にせず、むやみに伐採するのは避けたいものです。

参考記事はこちら▼

スピリチュアルな観点から「切ってはいけない」とされる理由について解説します。

(2)「木を切ってはいけない日」を避ける

日本では「土用の日」には土いじりをしてはいけない風習があります。土用とは立春、立夏、立秋、立冬前の18日間のことで、この期間に農作業などで土をいじると、神様の怒りを買うといわれてきたのです。

また、昔から木を伐採すると中に虫が入ったり根っこが腐りやすくなったりする、「大土(おおつち)」と「小土(こつち)」の日も木を切るのに避けた方がいい日。

やむを得ず庭の木を切る時は、切ってはいけない日ではないかをカレンダーで確認しましょう。

(3)自分でお清めして伐採する

庭の木を切る前に、自分でお清めをする方法もあります。お清めに必要なのは、お酒とお清め用の塩です。木の四隅に塩と酒をまいて、手を合わせて木に感謝の気持ちを伝えるのが基本的な流れ。

ただしお清めの方法は宗派や地域によって異なるため、詳しい人に確認してみるのが良いでしょう。

(4)神社やお寺に木の供養を依頼する

むやみに伐採することが申し訳ないという気持ちが強いのなら、神社やお寺に供養を依頼しましょう。

まずはお世話になっているお寺や近くの神社に問い合わせて、供養をしてもらえるか確認しましょう。近年では供養のために、出張してくれるサービスを提供しているお寺もあるようです。

木を切ってしまった時の対処法

では、お清めやお祓いをしないで庭の木を伐採してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?

もちろん、お清めをしなかったからといって必ずしも不幸が起こるわけではありませんが、「どうしよう……」と自分が気になるのなら、対処することも大切です。切ってしまった後にもできる対処法を行ってみましょう。

(1)切った木の周りに塩をまく

切ってしまった木に、改めて塩をまくことも浄化につながります。

塩をまくときは木の周り全体に軽くかけていきましょう。塩をかけながら、木を伐採したことに謝罪し、同時にこれまでの感謝を伝えます。

伐採する前にお清めができていなくても、後できちんと謝罪や感謝を伝えることで自分自身の心も落ち着くかもしれません。

(2)神社やお寺に相談してみる

木を伐採した後にどうすれば良いか分からない時は、神社やお寺に相談してみましょう。

お祓いをした方が良いのか、別の対応を取った方が良いのか、専門家に聞くことで安心できます。

(3)親や親せきに相談してみる

いきなり神社やお寺に相談することは抵抗がある人は、親戚や親など、詳しい人に相談してみる手もあります。

過去に似たような経験があった時にどうしたのかや、その木が植えられた経緯を知っているかもしれません。

それらを聞くだけで、気持ちが落ち着く可能性があるでしょう。

庭の木を切る前は確認をしよう

「庭の木を切ると不幸になる」という言い伝えの理由を紹介してきました。神や風水といったスピリチュアルな理由がほとんどで迷信だとは言えますが、これだけ迷信が浸透していることには理由があります。

庭の木を切る前には、切ってはいけない木ではないかを確認することが大切です。

木を伐採したことを後悔する結果にならないように、できる準備やその後の対応をしっかりとしていきましょう。

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※画像はイメージです

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