お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「ありがたいです」は敬語? ビジネスでの使い方や言い換え表現を解説

にほんご倶楽部

「あいがたいです」とは、相手に感謝の気持ちを伝えるカジュアルな敬語表現。ややくだけた印象を与えるので、上司や目上の人への使用は避けた方が無難と言えます。今回は「ありがたいです」の意味や使い方、言い換え表現を解説します。

「ありがたいです」という言葉を日常でも使うことはありますが、ビジネスシーンで使う場合、このままでも失礼に当たらないのでしょうか?

この記事では、「ありがたいです」のビジネスにおける使い方について解説。併せて、類語や言い換え表現も紹介します。

正しい使い方を知って、相手に失礼のないようにしましょう!

「ありがたいです」の意味とは

「ありがたい」という言葉は、「人の好意などに対して、めったにないことと感謝するさま」を表します。

他にも「都合よく事が進んでうれしく思うさま」などを表現でき、日常生活やビジネスシーンでは感謝の気持ちを表す言葉として使われるのが一般的です。

「ありがたいです」は敬語として使える?

「ありがたいです」は「ありがたい」と丁寧語である「です」が合わさっているため、敬語として使えます。

しかし、捉え方一つで印象が変わってしまうカジュアルな敬語表現の一種でもあります。そのため、ビジネスシーンでは同僚や後輩など、フランクに会話できる間柄の人にのみ「ありがたいです」を使う方が無難でしょう。

「ありがたいです」のより丁寧な敬語表現

短い言葉で感謝や喜びを伝えられる「ありがたいです」という言葉ですが、上司や取引先など目上の人に対する使用は避けた方が無難です。

より丁寧な印象にするなら「ありがたく存じます」「感謝申し上げます」などの謙譲表現を使いましょう。

「ありがたいです」の使い方(例文付)

「ありがたいです」は、カジュアルに相手へ感謝の気持ちを伝えられる表現です。

また感謝を伝えるだけでなく、お願いする、誘いをお断りするニュアンスでも使用できます。ここからは、「ありがたいです」の使い方を例文と共に紹介していきます。

相手に感謝を伝えたい場合

「ありがたいです」は相手がしてくれたことに対し、素直に感謝の気持ちを表す際によく使える表現です。

ただし、先程も伝えた通り使う相手を選ぶ言葉にもなりますので、注意しましょう。

例文

・「お褒めの言葉をいただき大変ありがたいです

・「早急にご対応いただきありがたいです

相手にお願いをしたい場合

何かをお願いしたい時には「○○をやっていただけたらありがたいのですが」のように使います。

堅苦しい依頼をしたくない時には、「ありがたいです」を使うと相手に親近感を与えることができるでしょう。

例文

・「明日までに会議資料を用意しておいていただけるとありがたいです

・「○時までにお返事いただけるとありがたいのですが、可能でしょうか?」

相手の誘いを断る場合

相手の誘いを断る場合には、「ありがたいです(が)」をクッション言葉として使うこともできます。

ビジネスシーンにおいて相手からのお誘いを断る時は、やんわりと角が立たないように気を使って断る必要が出てきます。そんな時のクッション言葉として用いるのがおすすめです。

例文

・「お誘いいただき大変ありがたいのですが、その日は都合が悪く欠席とさせていただけますでしょうか」

・「ご依頼いただき大変ありがたいのですが、今回は辞退したいと思います」

「ありがたいです」の類語・言い換え表現

「ありがたいです」はカジュアルな敬語としても使われていることが多く、受け取る相手によっては上から目線に感じられてしまうことも。

そこでここからは、「ありがたいです」の類語や言い換え表現を紹介します。シーンに合わせて使い分けてみてくださいね。

(1)「ありがたく存じます」

「ありがたく存じます」は、「ありがたい」と「存じます」を組み合わせた言葉です。「ありがたく思う」の丁寧語であり、めったにないことに対して感謝する意味合いを持ちます。

「ありがたいです」はもちろん、「ありがとうございます」や「感謝いたします」よりもさらに丁寧な表現です。

(2)「ありがたい限りです」

「ありがたいです」という感謝の言葉に「限り」をつけることで、感謝の気持ちでいっぱいであるというような強調表現になります。

相手のきめ細かな対応に対して感謝の気持ちをより強く伝えたい時には、この表現を使うといいでしょう。

(3)「幸いです」

「○○していただけるとありがたいです」とお願いする場合には、「○○していただけると幸いです」に言い換えることもできます。

お願い事をストレートに「○○してください」というと、そっけない印象になってしまうもの。「幸いです」とすることで柔らかな印象となり、相手への敬意を込めることができるでしょう。

「ありがたいです」は相手や状況を選ぶ敬語

「ありがたいです」は若干カジュアルな敬語の部類に入ります。そのため、人によっては上から目線に受け取られてしまうことも。

シーンによっては「ありがたく存じます」「幸いです」といった類語に言い換えることをおすすめします。

しかし「ありがたいです」はフランクな印象を与え、相手が親近感を抱いてくれるかもしれません。仲のいい同僚や後輩などにくだけた表現をしたい時には「ありがたいです」を使ってみるといいでしょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

SHARE