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責任感とは? 責任感が強い人の特徴と自己PRのコツ

Shion

就職活動や転職活動で「責任感が強い」ということをアピールしたいと考える人はいるでしょう。では、どうすれば効果的に伝えることができるのでしょうか? この記事では、責任感がある人の特徴や責任感の強さを長所として自己PRする時のコツなどを紹介します。

就職活動や転職活動の面接などで「責任感が強いこと」をアピールポイントにする人はいるでしょう。

しかし、実際に責任感の強さをアピールしようとすると、どんなことを言えば良いか思いつかなかったり、思いついたとしても「ありきたりだな」と悩むこともあるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、まず「責任感」の意味と責任感が強い人の特徴を確認し、その上で自己PRする時のコツを紹介します。

そもそも「責任感」の意味とは?

「彼は責任感が強い」など、「責任感」という言葉はよく見聞きしますよね。しかし、「責任感」とはどのような意味なのか、しっかり理解できていない人もいるかもしれません。

「責任感」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

せきにん‐かん【責任感】
自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ち。「―の強い人」

(『デジタル大辞泉』小学館)

ちなみに、「責任」には以下の意味があります。

せき‐にん【責任】
1 立場上当然負わなければならない任務や義務。「引率者としての―がある」「―を果たす」

2 自分のした事の結果について責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。「事故の―をとる」「―転嫁」

3 法律上の不利益または制裁を負わされること。特に、違法な行為をした者が法律上の制裁を受ける負担。主要なものに民事責任と刑事責任とがある。

(『デジタル大辞泉』小学館)

仕事で使う「責任」は、主に上記の1と2が当てはまります。

これらを踏まえると、「責任感」とは「自分の義務を果たそうとする気持ち」「自分がしたこと、特に失敗の責任を果たそうとする気持ち」であるといえるでしょう。

責任感の類語・言い換え表現

責任感と似たような意味で使える言葉には、以下のようなものがあります。

・正義感
・使命感
・プロ意識

どれも、仕事などにおいて大きな武器になり得るものでしょう。

責任感が強い人の特徴

責任感が強い人には、いくつかの共通点があります。自分に当てはまるか考えながら、責任感が強い人の特徴をチェックしてみましょう。

(1)約束やルールを守る

責任感が強い人の特徴としてまず挙げられるのは、約束やルールを守ることです。

取引先や上司との大事な約束はもちろん、部下や同僚との「今度ごはんに行こう」といった軽い約束も、しっかり守ろうとします。

仕事の納期を守れるよう余裕を持ってスケジュールを立てたり、待ち合わせの時間に遅れないよう5分前行動をしたりして、想定外のことが起きても約束を守れるように工夫している人も多いでしょう。

また、責任感が強い人はルールも重要視する傾向があります。

単にルールを守るだけでなく、「この決まりを守ることが、なぜ自分の役割を全うすることにつながるのか」を自分の中でしっかり考えて納得した上で、規則に従うことが多いようです。

(2)自分の役割を放り出さない

自分の役割を放り出さないことも、責任感が強い人の特徴といえます。

チームのリーダーなど大きな役目はもちろん、日々の小さな業務も、任されている業務は放り出さず最後までやろうとします。

つらいことや嫌なことがあったとしても、「これが自分の仕事だから」という強い意志を持ち、最後までやり遂げるでしょう。

(3)失敗を認めることができる

失敗したり、誰かに自分のミスを責められたりした時に、つい「自分のせいではない」と言ってしまいたくなる人はいるでしょう。誰かのせいにしたくなることもあるかもしれません。

しかし責任感が強い人は、自分の失敗を素直に認めることが多いようです。ミスを迅速に報告して対処しようとするので、対応の遅れにより被害が広がることは少ないと考えられます。

また、もし部下が失敗した時は、「上司である自分の責任だ」と考え、部下が必要以上に責められないよう対処する場合があります。そのため、部下からの信頼は厚いでしょう。

(4)向上心がある

責任感が強い人は、「自分の役割をしっかり果たそう」という気持ちが強いので、ただ仕事をやり遂げるだけではなく、完璧に近いクオリティを求めることも多いようです。

そのため、責任感が強い人は、向上心がある人ともいえます。

このような人は、知識や技能が身につくのも早いでしょう。また、妥協しない姿勢から周囲の信頼を得ることができ、大きな仕事を任せてもらえるチャンスが多いと考えられます。

責任感の強さを長所として自己PRする時のコツ

責任感が強い人は、仕事に対して真面目な傾向があります。そのため、責任感の強さをうまくアピールできれば、面接や書類審査で先方に良い印象を与えることができるでしょう。

しかし、伝え方やエピソードを間違えると魅力が十分に伝わらなかったり、逆効果になる場合もあります。

そこでここからは、責任感が強いことを長所として上手にアピールするためのコツを紹介します。

(1)「義務を果たす=責任感が強い」ではないと理解する

先ほど紹介したように、責任感は「自分の任務や義務を果たそうとする気持ち」のことです。

そのため、「自分に与えられた仕事を全うしようとすること」は、確かに「責任感がある」といえるでしょう。しかし、それだけでは「責任感が強い」とはいいにくいです。

例えば、「私は責任感が強く、コンビニで働いていた時はレジの会計業務を正確に行い、お釣りを間違えずに渡していました」というアピールについて考えてみましょう。

レジで正しく会計をしてお釣りを間違えずに渡すことは、店員に求められる当然の義務といえます。このエピソードを根拠に「私は責任感が強いです」と言われても、面接官はあまり納得しないかもしれません。

当然の義務や役割をただ果たすだけでなく、そのために工夫したり追加で何かを行ったりして初めて、「責任感が強い」といえるのではないでしょうか。

このことを理解して、どのようなエピソードで責任感の強さをアピールするか考えてみてください。

(2)責任感の方向を間違えていないか考える

責任感の強さをアピールする時に気をつけたいのが、「責任感の方向を間違えていないか」です。

例えば、以下のような自己PRはどうでしょうか。

例文・エピソード

○○の仕事をチームで任されていた時、自分の作業は順調に進んでいたのですが、他のメンバーは遅れていました。

そのため、遅れを取り戻すように伝えました。

しかし状況が改善されなかったので、責任感を持って自分だけで終わらせました。

上記のエピソードは、責任感が強いことをアピールするのには適していないと考えられます。

なぜなら、チームで仕事をしている以上、「周りと協調せずに1人で全てを終わらせること」は「責任感が強い」とは言いにくいからです。

先ほどの例なら、「責任感がある行動」としては、「仕事が遅れた原因をメンバーに聞き、対応を考えようとした」「自分が主体となりチームで改めて役割を分担し、協力して仕事を終わらせた」などが妥当だと考えられます。

このように、責任感の方向を間違えてしまうと、面接官にかえって悪い印象を与えかねないので要注意です。

(3)具体的な行動と周囲からの評価を伝える

責任感の強さを上手にPRするには、具体的な行動と周囲からの評価を伝えることも大切です。

ただ「私は責任感が強いです」と言われても、面接官は納得できないでしょう。何をもって責任感が強いといえるのか、あなたがしてきた行動を具体的にアピールしてみてください。

また、あなたが責任感を持って行動したことに対して、周囲から「責任感がある」「信頼できる」などと評価された経験があるなら、ぜひ伝えましょう。

例えば、以下のようなエピソードが考えられます。

例文・エピソード

プロジェクトを成功させるため、自分が主体となってチームのメンバーと話し合いながら、常にベストと思われる方法を考え、実行してきました。

その姿勢に対し、上司から「あなたは責任感が強くて安心して仕事を任せられる」という言葉をいただきました。

私が所属する営業チームの成績を上げるため、2年前に配属されてからこれまでの間、積極的にロールプレイを行ったり、メンバー全員が使っているプレゼン資料の改善を提案したりしてきました。

その結果、「責任感が強く信頼できる」という評価をいただき、今期からチームのリーダーを任せていただいています。

具体的にどのような行動をして、第三者からどう評価されたかを伝えることで、より説得力のある自己PRができるでしょう。

責任感が強いことのメリット・デメリット

どんなことにも一長一短はあるもの。責任感が強いのはすばらしいことですが、メリットだけでなくデメリットも存在するでしょう。

責任感が強いことのメリットとデメリットは以下の通り。

責任感が強いことのメリットとは

まず、責任感が強いことには以下のようなメリットがあります。

・周囲からの信頼を得やすい

・仕事で成功しやすい

・リーダーを任されやすい

何事にも責任感を強く持ってやりきる姿勢は、周囲から高く評価されます。その結果、周囲からの信頼を得られたり、リーダーを任されたりと頼りにされる場面が多々あるでしょう。

また、困難な仕事に対しても真剣に向き合うことができるので、成功を収めやすいというメリットがあります。

責任感が強いことのデメリットとは

一方で、責任感が強いことには以下のようなデメリットも考えられるでしょう。

・人を頼ることが苦手になる

・一人で仕事を抱え込みやすい

・自分にも他人にも厳しくなりやすい

責任感が強い人は、仕事を一人で何とかしなければと考えすぎてしまいます。人を頼るのが苦手なので、うまく他人を使ったり、仕事を手伝ってもらったりできない傾向にあります。

結果的に「いつも自分ばかり頑張っている」とフラストレーションがたまる時や、周りに対して「何でこんなこともできないんだ」と怒りを感じることもあるかもしれません。

責任感が強いことは長所! 上手に自己PRしよう

責任感が強い人の特徴や自己PRのコツを紹介しました。

責任感が強い人は約束を守り、自分の役割を放り出さないため、周囲から信頼を得やすいです。そのため、責任感をうまくアピールできれば、面接でも有利になる可能性があります。

説得力がある自己PRをするには、第三者からの評価も交えつつ、具体的にどのような行動をしてきたかを伝えましょう。

(Shion)

※画像はイメージです

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