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好きな人の顔を思い出せないのはなぜ!? 専門家が原因を解説

高見綾(心理カウンセラー)

好きな人の顔を思い出せない現象はなぜ起こる? 好きなのに思い出せない理由を、心理カウンセラーの高見綾さんが分析。思い出す方法と一緒に見ていきましょう。

好きな人の顔を思い出せない現象はなぜ起こる? 好きなのに思い出せない理由を、心理カウンセラーの高見綾さんが分析。思い出す方法と一緒に見ていきましょう。

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好きな人の顔が思い出せない……。こんな経験はありませんか?

友人知人の顔は思い出せるのに、好きな人の顔はしばらく会っていないとぼんやりしてしまう……ということがあるかもしれません。

この不思議でちょっぴり切ない現象について、今回詳しく解説します。心理カウンセラーの視点から、思い出せなくなる原因とその対処法について考えていきます。

好きな人の顔が思い出せない現象って何?

そもそも、好きな人の顔が思い出せない現象はよくあることなのでしょうか。なぜこうしたことが起こるのかも見ていきましょう。

有名な歌にも出てくる「顔が思い出せない現象」

好きな人なのに、なぜか顔がぼんやりとしか思い出せない。そんな現象は、有名な歌の歌詞にもなっています。

スピッツの『恋のはじまり』では「思い出せないのは君だけ」と歌われ、槇原敬之の『モンタージュ』でも「思い出してみる 君がどんな顔だったか」というフレーズが出てくる……。全員に起こるわけではありませんが、この現象に共感する人も多いようです。

未だ心理学では解明されていない!?

心理学ではこの現象の原因について、はっきりとしたものは未だ解明されていません。

ただし、精神分析の創始者フロイトが提唱した「心理的な抑圧」で説明できるのではないかとする説もあります。

心理的な抑圧とは、自分を守るために、不都合な記憶や感情・欲求などを無意識下で抑圧して、思い出さないようにする心の働きです。

この防衛のメカニズムが働いて、好きな人の顔が思い出せなくなっているのではないかとする意見もあるのです。このように、考えられる原因については、フロイトの説を含め、次頁にて詳しく述べていきます。

好きな人の顔が思い出せなくなる原因

それでは、好きな人の顔が思い出せなくなる原因にはどういったことが考えられるのでしょうか。考えられる理由を挙げていきます。

(1)感情が高ぶっている

好きな人を前にした時に、うれしくなったりドキドキして緊張してしまったりと感情が高ぶることがありますよね。

興奮状態になっていると、好きな人を見ているようでも、意外とちゃんと見られていないのです。

「私はちゃんと話せているだろうか」「嫌われていないかな」などと、相手のことよりも自分のことの方が気になる場合もあるでしょう。

気持ちが高ぶっている時は空回りしがち。このように、落ち着いた精神状態ではないので、相手の顔をしっかり見ることができず、ぼんやりとしか思い出せないということがありそうです。

(2)見ている時に瞳孔が開いている

瞳孔は光の加減によって大きく開いたり小さくなったりしますが、好意のある人を見て興奮する時にも大きく開くと言われています。

好きな人を見ている時は、瞳孔が大きく開き、キラキラとして眩しい状態となります。

結果として、ぼんやりとした思い出せなくなることにつながっているのかもしれません。

(3)記憶を抑圧する心理的な働きから

前述のとおり、フロイトによると、私たちは自分の心をストレスから守り、心理的な安定を保つため、自己防衛のメカニズムを持っているとされています。

自分にとって都合の悪い記憶や、実現したくてもかなわないような欲求などを無意識下に抑圧し、忘れようとすることがあるのです。

好きな人のことを考えるとドキドキして、仕事など他のことが手につかなくなってしまったり、気持ちが浮ついてしまったりすることがありますよね。また、片思いをしていて、「この恋は実らないかもしれない」などと悲観的に思うこともあるはず。

これらは、心身に負担がかかっている状態。

このような時に、無意識レベルで抑圧が起こっているとする説です。結果として、思い出せなくなってしまうという現象につながっているのではないかと考えられています。

(4)しばらく会っていない

お互いの予定が合わない、もしくは忙しいなどの理由により、ここしばらく好きな人と会っていないという場合も、顔が思い出せなくなる原因の1つとなるかもしれません。

会えない期間が長くなると、顔を思い出そうとしても、「そういえば、どんな顔をしていたっけ?」と思ってしまうことはあるでしょう。

(5)さまざまな表情を知っていて固定化できない

誰かの顔を思い出す時は、笑っている時やおどけている時など、印象的なある瞬間を切り取った映像が思い浮かぶものです。

その点、好きな人については、たくさん目で追ってさまざまな表情を見ている分、どれも印象的で1つの表情に絞れないことも考えられます。

固定化できないくらい好きな人を目で追っており、たくさんの魅力的な表情を知っているからこそだと言えるかもしれませんね。

(6)顔以外の印象が強い

誰かを好きになる時は、外見もさることながら、性格や人間性など、さまざまな面の魅力に惹かれるものです。特に、顔以外の要素に魅力を感じている場合は、どうしてもそちらの方の印象が強くなってしまって、顔が思い出せなくなってしまうことがあるでしょう。

映像として認識しているのではなく、声やしぐさ、雰囲気など、別のものの印象が感覚として強く残っているということが原因として考えられます。

好きな人の顔を思い出すための対処法

好きな人の顔を思い出せないのには、さまざまな原因が考えられることが分かりました。

とはいえ、思い出せないのは切なくなってしまいますよね。何とかして思い出したい、忘れたくないという場合は、どういった対処法があるのでしょうか。

(1)動画に残す

会っている時に動画に収めてみてはいかがでしょうか。

飲み物を飲んでいる姿など、ちょっとしたもので構いません。映像を通じて、動いている姿を繰り返し見ていると、記憶の中に定着しやすくなるはずです。

大勢でいる時などタイミングを見計らって、不自然にならないよう、動画にその姿を収めてみてください。

(2)写真を見て記憶する

会った時に一緒に写真を撮ってもいいですし、SNSなどに投稿された写真を見てみるのもいいかもしれません。

印象的な瞬間を切り取った写真は、記憶として残りやすいので、顔の細かいパーツや表情などもしっかりと思い出せるようになるのではないでしょうか。

特に感覚や雰囲気で相手を捉えている人には良い方法かもしれません。

(3)落ち着いた状態で相手の顔を見る

興奮した状態で好きな人に会っていると、相手の顔を冷静に見ることができないので、できれば落ち着いた状態で見るようにしたいものです。

ゆっくり呼吸をして気持ちを落ち着かせてみたり、「今、私は緊張してるな」と自分の姿を客観的に捉えるようにしてみたりするだけでも、冷静になることができます。

思い出せないからこそ会いたくなるのかも

好きな人の顔が思い出せないという不思議な現象は、全員に当てはまるわけではないにしても、一定の人の中で起こっているようです。

好きな人と会っている時に感情が高ぶって冷静に見られていない、心理的な理由から記憶が抑圧されてしまうなどが原因として考えられていますが、はっきりとしたメカニズムは未だ解明されていません。

なかなか思い出せないからこそ、気になって、また会いたくなるのかもしれませんね。

(高見綾)

好きな人の気持ちを知るには?

男性も女性も、好きな人に対しては特定の態度をとることがあります。つまり、好きな人にとる態度の例を知れば、相手も自分を思っているかどうかが分かるはず。

以下の記事を参考に、男性・女性が好きな人にとる態度をチェックしてみましょう。

※画像はイメージです

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