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結婚前に同棲は必要? タイミングや必要な手続きとは

シシィ

結婚前に同棲すると別れるといううわさは本当? 今回は、結婚前の同棲におけるメリット・デメリット、必要な手続き、同棲を結婚につなげるコツを詳しく紹介します。

結婚を真剣に考えているカップルにとって、結婚前の同棲は気になるテーマなのではないでしょうか。同棲すれば、結婚のシミュレーションができる上に、大好きな人とずっと一緒にいることができます。

その反面、2人で生活を送ることに自信が持てなかったり、「同棲すると結婚できなくなる・別れる」といううわさを聞いて不安になったりと、悩んでいる人もいるかもしれません。

しかし、同棲はいくつかのコツを押さえていれば、成功して結婚に導くことができます。

今回は、結婚前の同棲のメリットやデメリット、同棲を結婚につなげるコツを詳しく紹介していきます。

結婚と同棲の違い

結婚と同棲は、どちらもカップルが同居して生活を送るイメージですよね。両者の最も大きな違いは、結婚には法律上の権利や義務、社会的な責任が発生することです。

そのため結婚をハードルが高いものだと感じて、同棲のままなあなあな関係になってしまうカップルもいるかもしれません。しかし、法律で守られていない分、同棲に関するトラブルは基本的に自己責任で対応しなければならないという厳しい一面もあります。

「好きだからずっと一緒にいたい」「そのうち結婚するつもりだから」と安易に同棲するのではなく、同棲のメリットやデメリットをしっかり把握した上で実行に移すのがおすすめです。

結婚前に同棲するメリット4つ

ということで、まずは結婚前に同棲することのメリットを見ていきましょう。

(1)結婚前に相手のことをよく知れる

同棲をする最も大きなメリットは、結婚前に相手をよく知れることです。

一緒に暮らすことで、結婚した場合のシミュレーションが行えます。単にデートしているだけではなかなか見えにくい相手の長所や欠点、価値観や生活習慣の違いなどが分かる場合も多いです。

また、結婚にピンと来ていなかった人も、同棲することで「一緒に暮らす感覚」が分かり、前向きに結婚を考えられるようになることもあります。

(2)節約できる

一人暮らし同士のカップルの場合には、同棲することで節約ができます。

家賃や光熱費などを折半できるので、大幅なコストカットも夢ではありません。浮いたお金は、結婚資金や将来のための貯蓄に回せます。

(3)安心感を得られる

好きな相手と同棲することで、心の充足感や安心感が得られます。

同居すれば、自然と一緒にいる時間が増えます。仕事が忙しくてすれ違い気味だったカップルも、相手との時間が持てるようになるでしょう。

病気の時に看病してもらいやすいですし、女性の場合には、一人暮らしよりも防犯の面で安全というメリットもあります。

(4)疑似結婚体験ができる

結婚よりも法律上など伴う責任は少ないので、実行のハードルが低いのが同棲。一緒に暮らすという疑似結婚体験をしたい人には良い機会でしょう。

万が一相手がどうしても自分と合わないと分かった場合でも、しがらみが少ない分、結婚よりもスムーズに関係を解消できます。

結婚前に同棲をすることで、関係性を見極めることができたり、共同生活で起こる困難との向き合い方を覚えたりできるでしょう。

結婚前に同棲するデメリット5つ

一方、結婚前の同棲におけるデメリットには次のことが挙げられます。

(1)馴れ合いなどから結婚できない場合がある

同棲の大きなデメリットとしては、馴れ合いが生まれて結婚できなくなってしまう場合があることです。

本来結婚で得られるはずの充足感を同棲で得られてしまうことで、結婚の必要性を感じなくなってしまうことがあります。そのままズルズルと同棲を続けることで、結婚のきっかけがますますつかみづらくなるのです。

カップルの一方が結婚したいのに、もう一方は現状維持で満足といった結婚への温度差も生まれやすいようです。

また、相手をよく知ることで合わないと感じ、別れにつながる可能性もあります。

(2)関係性に飽きやすくなる

一緒に暮らすことで、相手に飽きやすくなるのもデメリットです。

始終一緒にいることで、ドキドキ感が薄れます。結果、相手を異性として見られなくなる可能性も。

結婚していれば相手との関係を「家族」に昇格させればいいところですが、同棲の場合は家族ではないため、一緒にいたいという気持ちが薄れてしまうこともあるようです。

(3)自分の時間が確保しづらい

同棲すれば、一人暮らしや実家暮らしの時より、自分一人の時間が確保しにくくなります。

一人暮らしの場合は、自分のペースで自由にやりたいことができます。また実家暮らしの場合も、多少のわがままは許され、親の方が自分に合わせてくれたり、自分の部屋にこもったりできるものです。

しかし同棲となると、共同生活を送る上でのマナーをこれまで以上に守る必要が出てきます。相手はまだ“家族”ではないからです。

例えば、出かける時は予定を知らせておいたり、友達を家に呼ぶ時も相談が必要だったりします。部屋数が少ない家に住む場合は特に、常に相手の目があるため窮屈に感じる瞬間もあるでしょう。

(4)金銭や家事の分担、価値観の違いで揉める可能性

同棲は、生活費などお金にまつわることや家事の分担、お互いの価値観の違いなどから、揉め事が起こる可能性があります。

別の家庭で育ってきた者同士なので、価値観の違いは往々にしてあるものです。生活費や家事の分担がうまくできていない場合にも、「私はこんなにやっているのに」といった不満が生まれやすくなります。

また、将来のために貯金しているのに相手のお金遣いが荒い場合には、反感を覚えるものの、結婚しているわけではないのであまり強く言えないこともあるでしょう。

いざけんかした時に、逃げ場がない可能性があるのはつらいところです。

プロポーズと同棲の順番は大切?

一口に同棲と言っても、中には「プロポーズをしたから・されたから同棲を検討している」というカップルもいることでしょう。

単に同棲する場合と、プロポーズ後に結婚を見据えた状態で同棲するのとでは、周りの反応や同棲の持つ意味合いが異なります。

プロポーズしてから同棲する場合には、プロポーズなしの場合と比べて次のような特徴があります。

・結婚する前提なので不安が少ない

・結婚準備がはかどる

・内縁関係とみなされる可能性がある

特に注意すべきは、内縁関係とみなされる可能性がある点です。

結婚の意思を持つ者同士が、結婚生活と同等の生活を送っている場合には、内縁関係が成立することがあります。プロポーズをとおして婚約している時点で、お互いに結婚の意思を持っていると言えるため、責任は重くなります。

プロポーズ後の同棲には、もちろんメリットも多くありますが、双方に相応の責任が発生するのです。簡単には別れられず、揉めた場合には最悪裁判沙汰になる可能性もあることを覚えておきましょう。

同棲が先か、プロポーズが先か、その順番はどちらがいいとは一概には言えませんが、自分と相手の関係性を見つめ、どうしたいかによってその優先順位は決まってくるでしょう。

同棲の準備段階で知っておきたい注意点

いざ同棲しようと思った時には、準備の段階でいくつか知っておきたい注意点があります。

(1)同棲に必要な費用は事前に洗い出しておく

同棲するにあたっては、必要な費用はあらかじめ洗い出しておきましょう。

同棲を期に新居を構える場合には、最低でも家賃の半年分の経費は2人で用意しておくべきです。敷金・礼金や仲介手数料、引っ越し業者の費用、新居での家電代など、さまざまなところでお金がかかります。

どちらかの家に一緒に住む場合は、一人分の引っ越し代金だけで済みますが、賃貸の場合には大家さんの許可が必要なので注意しましょう。

どのレベルの生活を望むのかなど、2人でよく話し合って予算を決めておくと◎です。

(2)手続きのための時間を確保しておく

同棲する時には、引っ越し手続きのための時間を確保しておきましょう。

引っ越しには、引っ越し業者の選定、水道や電気、ガスの申し込み、転出・転入の届けなど、さまざまな手続きが必要です。

従って、仕事などで忙しい時期は避けた方が無難かもしれません。

引っ越し準備の際、どちらかに大きな負担がかかり、それが原因で揉めることも。準備についてもきちんと役割分担をしておくと余計な争いが起きずに済むでしょう。

同棲を成功させて結婚へ導くコツ

同棲には、メリットと共に、少なからずデメリットも存在します。ここからは、それらのデメリットを解消し、同棲を成功させて結婚へ導くコツを見ていきましょう。

(1)同棲の目的をしっかり定める

同棲するにあたり、目的をしっかり定めておくことはとても大切です。目的があることで、二人の関係にけじめをつけやすくなります。

設定する目的は、「結婚生活のシミュレーションをするため」「お互いの人柄を知るため」「お金を貯めて将来に備えるため」など、二人が納得できるものを設定しましょう。

ただ好きだから一緒にいたいという理由だけで同棲すると、なあなあになったり、破綻しやすくなったりします。

(2)同棲期間をあらかじめ設定しておく

最終的に結婚する気があるのなら、どれだけの期間同棲するのか、あらかじめゴールを設定しておくのがおすすめです。期限を区切ることで、結婚のきっかけがつかめないままズルズルと同棲してしまうリスクを回避しやすくなります。

期限を迎えた時点で相手との結婚を決断できなければ関係を解消するなど、具体的なルールを相談して決めておきましょう。

期限つきなら、先ほど挙げた「目的意識」も保ちやすくなります。目的に合わせた期限を設定しましょう。

(3)お金の負担割合や家事の分担を決めておく

同棲前に、家賃や光熱費などお金に関する負担割合や、家事の分担を決めておきましょう。事前に話し合っておくことで、どちらか一方にばかり負荷がかかって不満が出るという事態を防げます。

お金については、それぞれの収入に合わせて負担額を決めたり、家賃や光熱費といった項目ごとに担当を決めたりするのもおすすめです。貯金する場合は、管理方法も話し合っておきましょう。

家事も、あらかじめ分担を決めておくとスムーズです。好きなことや得意なことで振り分けてもいいですよ。

(4)生活に関する最低限のルールを決めておく

同棲するにあたっては、共同生活を送る上での最低限のルールを決めておきましょう。一緒に暮らす相手には、お互いが気持ち良く過ごせるような一定の配慮が必要です。

例えば、「おおまかな帰宅予定時間や夕食の有無を連絡する」、「外泊や友人を家に招く際には相談する」などです。それぞれが自由勝手に振る舞うと、同棲ではなく単なるルームシェアと変わらなくなります。

ただし、あまりに細かすぎるルールは、面倒に感じて窮屈になる可能性があるためおすすめしません。

(5)相手のプライバシーに干渉しすぎない

同棲しているからといって、相手のプライバシーには干渉しすぎないことです。最低限のプライバシーが守れなくなると、同棲に嫌気が差す原因になります。

例えば、相手のスマホやPCを勝手にチェックするなどの行為は控えましょう。一緒に住んでいても、必要な距離感があります。

(6)お互いのライフスタイルや目的に合った間取りの部屋に住む

二人で住む家を新たに探す場合には、お互いのライフスタイルや同棲の目的に合った物件を選びましょう。

例えば、貯金を重視するなら家賃の安い1LDKが良いですが、どちらかが在宅ワークをしていたり帰宅時間が遅かったりする場合には、2部屋以上ある物件がおすすめです。

けんかをした時のことを考えると、2部屋以上ある家の方が安心できるかもしれません。

(7)事前にお互いの両親へ挨拶・報告しておく

同棲する前に、お互いの両親へ挨拶をしておきましょう。

親は、自分の子どもがどこでどんな暮らしをしているのか、常に把握しておきたいものです。後で同棲のことが分かると、揉める原因になり、結婚に響く可能性もあります。

結婚は、本人同士はもちろん、家同士の結びつきという側面があるもの。結婚を視野に入れているのなら、なおさら事前に同棲を報告しておくべきでしょう。

同棲のコツを押さえて結婚を成功へ導こう!

今回は、同棲のメリットとデメリット、同棲する上での注意点や成功のコツを紹介しました。

結婚前の同棲には、確かに気をつけるべきポイントがいくつかあります。

しかし、逆にそこさえ押さえてしまえば、うまく結婚に生かせる可能性が高くなります。今回紹介した内容を参考に、パートナーと素敵な生活を送ってくださいね。

(シシィ)

※画像はイメージです

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