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結婚後、パスポートの変更手続きはいつまでに必要? やり方を解説

ほし ななこ

結婚が決まって姓や本籍が変わったら、パスポートの変更手続きが必要です。しかし、場合によっては今すぐには変更せず、旧姓のパスポートをそのまま使う方が良い場合も。今回は、結婚後に必要なパスポートの変更手続きのやり方を解説します。

結婚して姓や本籍が変わったらさまざまな手続きが必要になります。

中でも、パスポートの変更手続きはいざという時のためにも早めに行っておいた方が安心です。しかし、新婚旅行などですぐに予定がある人は、変更手続きを行うタイミングに注意が必要です。

本記事では、結婚後に行うパスポートの変更手続きのやり方を詳しく解説します。

結婚後、パスポートの変更手続きはいつ行えば良い?

結婚後、姓や本籍が変わったらパスポートの変更手続きが必要です。いざという時に焦らないためにも、なるべく早く手続きを行っておくのがおすすめです。

ただし、注意したいのが変更手続きを行うタイミング。

海外へ渡航する場合、航空券とパスポートの名義が一致している必要があります。つまり、既に旧姓で購入している航空券をお持ちの場合、旧姓のパスポートで渡航し、変更手続きは帰国後速やかに行うようにしましょう。

パスポートの変更は申請から受け取りまで6日程度

パスポートの変更手続きには、申請から受け取りまで6日程度の期間が掛かります。(土日祝を除く)

また、パスポートの変更手続きに必要な戸籍謄本ができあがるまでにも時間が必要です。

そのため、海外への出発日が1カ月を切っている場合は、旧姓の航空券とパスポートで渡航する方が無難でしょう。

一方、海外への渡航予定が2カ月以上先の場合、新しい戸籍ができたタイミングで変更手続きを行うのをおすすめします。

結婚後に行うパスポート変更手続きの方法

ではここからは、具体的な手続きのやり方を解説していきます。パスポートの変更手続きのやり方には以下の2通りがあります。

・手持ちのパスポートの有効期限を引き継ぐ(記載事項変更旅券申請)

・新たに5年または10年のパスポートを作成する(切替申請)

では、上から順番にやり方を見ていきましょう。

記載事項変更旅券申請

記載事項変更旅券申請とは、手持ちのパスポートの有効期限をそのまま引継ぎ、名義や本籍を変更する手続きのことです。残存するパスポートの有効期限が長い場合には、この方法がおすすめです。

新たにパスポートを作り直すと、5年旅券が11,000円、10年旅券は16,000円掛かりますが、記載事項の変更なら6,000円で済むのもメリットです。

結婚して変更することになる項目は、主に以下の2つです。

・名義(姓)

・本籍

「記載事項変更旅券申請」をすると、手持ちのパスポートが無効となり、旅券番号が変わります。

なお、住所はパスポートの記載事項ではないため、住所だけが変わった場合は変更申請の対象になりません。

切替申請

手持ちのパスポートの有効期限が1年未満になった人は、切替申請で新しく作り直すのが良いでしょう。

掛かる費用は以下の通り。

・5年旅券:11,000円

・10年旅券:16,000円

この場合、元々持っているパスポートの有効期限は切り捨てになり、旅券番号も変わります。

結婚後のパスポート変更手続きに必要な物

ここからは、パスポートの変更手続きに必要な物を紹介しますので、申請の際に忘れないように準備しましょう。

現在持っているパスポートの記載事項変更を行う場合にも、新たに切替申請を行う場合にも、共通して以下の3点が必要になります。

・一般旅券発給申請書

・パスポート用の写真

・有効なパスポート(ない場合は本人確認書類を持参)

上記に加えて、記載事項変更の場合は戸籍謄本または戸籍抄本。また、居住地とは別の地域で手続きを行う場合は住民票の写しが必要になります。

では、必要な物を1つずつ詳しく見ていきましょう。

一般旅券発給申請書

一般旅券発給申請書は、各地域のパスポートセンター窓口でもらえます。また、外務省の公式HPからダウンロードも可能です。

申請書のダウンロード→外務省「パスポート申請書ダウンロード」

記載事項変更の場合には、「一般旅券発給申請書(記載事項変更用)」を使用。新規で作り直す(切替申請)などの場合は「一般旅券発給申請書(10年用または5年用)」を使用します。

申請する内容によって使用する用紙が変わりますので、注意しましょう。

パスポート用の写真

パスポート用の写真には、以下のような条件があります。

・本人のみが正面を向いて撮影されたもの

・提出の6カ月以内に撮影されたもの

・縁なしで縦4.5cm×横3.5cmの寸法を満たすもの

参考:外務省「パスポート申請用写真の規格」

また、撮影した写真の裏側に、あらかじめ氏名を記入しておくと手続きがスムーズです。

有効なパスポート

記載事項変更の場合も、切替申請の場合も、現在お手持ちの有効なパスポートを持参しましょう。

古いパスポートには無効印が押されて返納されます。

有効期限が残っているパスポートは、申請時の本人確認書類としても代用されます。

戸籍謄本または戸籍抄本

記載事項変更旅券申請を行う人は、戸籍謄本もしくは戸籍抄本が1通必要です。

取得後6カ月以内の物が、有効になります。もしもそれ以前の戸籍抄本や戸籍謄本しかない場合には、新しい物を取り直しましょう。

該当者のみ必要になる物

上記に加えて、該当者は以下のような書類が必要になる場合があります。

・住民票の写し

・本人確認書類

住民登録している都道府県と異なる都道府県のパスポートセンターで申請の手続きをする場合には、住民票の写しが必要になります。

住民票の写しとは、役所からもらった物をコピーして渡すわけではないので、注意してください。

また、6カ月以内に取得した物を提出する必要がありますよ。
住民票の写しが必要かどうかは、事前に申請先のパスポートセンターへ問い合わせることをおすすめします。

また、手元のパスポートが期限切れになっている人は、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の他、戸籍謄本または戸籍抄本、期限切れのパスポートを持参する必要があります。

結婚とパスポートの疑問

ここからは、結婚とパスポートでよくある疑問について解説します。

(1)パスポートの変更手続きはどこでできる?

氏名の変更は、住民登録がしてある各都道府県のパスポートセンターの窓口でできます。

(2)変更手続きに掛かる料金はいくら?

パスポートの「記載事項変更」の手数料は、6,000円です。

「切替申請」または「新規申請」の場合、10年用で16,000円、5年用で11,000円となります。

申請内容

手数料

記載事項変更旅券申請

6,000円

切替・新規申請5年

11,000円

切替・新規申請10年

16,000円

(3)結婚後、パスポートはそのまま使える?

結婚してすぐ新婚旅行へ行く場合には、独身時代のパスポートをそのまま使えます。

前述したように、重要なのは新婚旅行へ行く際の航空券とパスポートの名前が一致していることです。

そのため旧姓の航空券の場合には、パスポートの名義も変更せずに旧姓のまま新婚旅行へ行く必要があります。

新婚旅行から帰ったら、なるべく早い段階で名義変更をしておくと良いでしょう。

(4)パスポート番号は変わるの?

「記載事項変更申請」でも「切替申請」にしても、パスポート番号は変わります。

どちらの場合にも、新しいパスポート番号が発行されることになるのです。

(5)代理人でもパスポートは作れるの?

「記載事項変更申請」「切替申請」いずれも共通で、代理人による申請は可能です。

しかし、いずれの場合も代理人によるパスポートの受け取りはできません。受け取りの際には、本人が窓口に行く必要があります。

また、申請書には申請者本人が記入しなければならない項目がありますので、代理人に申請を頼む場合にも事前に本人が記入をしておきましょう。

(6)旧姓併記はできるの?

令和3年4月1日より、パスポートの旧姓併記が認められるようになりました。

旧姓の併記をしたい場合には、以下の書類で旧姓の確認を取ります。

・戸籍謄本

・旧姓が記載された住民票の写しまたはマイナンバーカード

これにより確認が取れたら、旧姓の併記が認められます。

参考:外務省「旅券(パスポート)の旧姓併記について」

結婚が決まったらパスポートの変更も視野に入れておこう

パスポートは、結婚しても旧姓のまま使えますが、いざという時に焦らないためにも、タイミングを見て変更手続きを行っておくのがおすすめ。

結婚と新婚旅行のタイミングを考慮して、パスポートの名義も変更しましょう。

また、申請にはパスポートセンターに行かなければいけないなど、それなりに時間と手間が掛かります。

さらに、パスポートの変更は申請してから受け取りまでに6日間ほどの日にちを要しますので、余裕を持って申請してくださいね。

(ほしななこ)

※画像はイメージです

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