アロマキャンドルの正しい使い方とは? コツと注意点を解説
アロマキャンドルの正しい使い方をご存じですか? 大切なアロマキャンドルは、正しい使い方やコツを意識することで長持ちしやすくなるんです。今回は、アロマキャンドルの使い方を画像つきで分かりやすく解説します。
リラックスタイムを演出してくれるおしゃれなアイテムとして人気のアロマキャンドル。
そんなアロマキャンドルの正しい使い方をご存じでしょうか? 使い方のコツを意識することで、長く安全にアロマキャンドルを楽しむことができますよ。
アロマキャンドルの正しい使い方
アロマキャンドルを安全に、長く使うためには正しい使い方を意識することが大切です。では早速、アロマキャンドルの使い方を紹介します。
実際に使う時の手順に沿って解説するので、ぜひこの記事を参考にしながらアロマキャンドルに火を灯してみてくださいね。
STEP1.アロマキャンドルを置くスペースを確保する
アロマキャンドルを使う前には、そのスペースを確保しましょう。キャンドルを置こうとしている場所の周辺をきれいに片づけます。周りに燃えやすい物がないこと、それが第一条件です。
炎の熱は上にあがっていくので、キャンドルの上部は思いのほか熱くなります。パーティーや来客で、部屋の飾りつけをする場合は特に注意が必要です。紙飾りなどがキャンドルの火に掛かると、あっという間に燃えてしまいます。
また、テーブルにキャンドルを置く場合は、乾杯などでキャンドルの上部に腕が触れる危険性もあります。そんな点にも留意して、キャンドルの置く位置を決めましょう。
さらに、アロマキャンドルに風が当たらないところを選ぶのも大切。窓からの風、エアコンや扇風機の風が当たるところに置くと、キャンドルの火が風にあおられて非常に危険です。
危険なだけではなく、炎があおられるとロウの減りを早めてしまうことにもつながります。ロウが早く減ってしまうと、せっかくのキャンドルを長く楽しめません。
STEP2.芯の長さを調整する
置く場所が整ったら、アロマキャンドルの芯の長さを調整します。
もしも芯が長すぎる場合には、5~6㎜程度にカットしましょう。芯が長いと火が大きくなりすぎて安定せず、余分なすすを出す原因にもなるからです。
余計なすすが出ると、焦げ臭いにおいでアロマの香りを楽しめなくなったり、壁や天井を汚したりする可能性も。
以下の画像のように、市販のキャンドルは芯を倒した状態で売られている場合も多いです。使う前に芯を真っすぐ立てて、適度な長さにカットして使いましょう。
STEP3.芯の根元に火をつける
準備が整ったら、キャンドルに火を灯していきましょう。
普段、何気なくろうそくの先端に火をつけていると思いますが、アロマキャンドルの場合は芯の根元へ火をつけるのがポイント。
その理由は、根元に火がつくことで芯周辺のロウが素早く溶けるため。芯周辺のロウを素早く溶かすことで、芯が燃える際に出る嫌なにおいやすすが出にくくなります。
STEP4.できれば1時間以上は火を灯す
アロマキャンドルに初めて火を灯す際には、できれば1時間以上は火を灯しておきましょう。
キャンドルを長くきれいに楽しむためには、表面を均一に溶かすことが大切です。短時間だけ火を灯して消すことを繰り返していると、中心部分のロウだけが溶けてしまい、表面が均一になりません。
アロマキャンドルの大きさにもよりますが、1時間程度継続して火を灯すと表面が均一になりやすいです。2回目以降も45分程度は火を灯すようにすると良いでしょう。
STEP5.正しい方法で確実に火を消す

「スナッファー」をキャンドルに被せると、火が消えます。
アロマキャンドルを楽しんだら、確実に火を消しましょう。上記の画像で使用している「スナッファー」という専用の火消し道具などを使うと安全です。
専用の道具がない場合は、ピンセットなどの代用品を使っても火を消せます。
火を消したつもりでも、くすぶっている場合も。間違いなく火が消えたことを確認する必要があります。

アロマキャンドルの消し方を、画像つきで詳しく解説しています。
STEP6.正しく保管する
アロマキャンドルは、保管方法にも気をつけてください。インテリアの一部として飾っておく人も多いと思いますが、置く場所に注意しましょう。
窓辺の日光が当たるところに飾るのは、避けてください。太陽の熱を受けて、キャンドルが溶けて変形してしまう場合も。同じ理由で高温になる家電製品の近くも避けましょう。
また、風が当たる場所に置くのも、おすすめできません。アロマキャンドルの香りが消失してしまったり、ホコリをかぶったりしてしまいます。
できれば、ふたつきの箱や容器に入れて保管しましょう。
アロマキャンドルをもっと楽しむ使い方
次に、アロマキャンドルをさらに楽しめる、普段とは一味違った使い方を紹介します。
(1)高さの違うグラスを使う

不ぞろいのグラスだからこそ、おしゃれ感が出ます。
画像のように、高さの違うグラスを使って高低差を出してみるとよりアロマキャンドルを楽しむことができます。部屋を少し暗くすると、さらに雰囲気が出るのでおすすめです。

証明を落とすと、一気にロマンチックなムードに!
アロマキャンドルの炎には「1/fゆらぎ」の効果があるといわれています。1/fゆらぎとは、炎のゆらぎや小川のせせらぎなど、人間が五感で心地良いと感じる現象のこと。
普通に眺めているだけでもリラックス効果がありますが、より楽しみたい人はグラスの高さや配置にこだわっても良いかもしれませんね。
(2)お風呂での癒やされタイムに使う
1日の疲れを取るバスタイム。そんなリラックスタイムに、アロマキャンドルを灯すのもおすすめです。ゆったりと湯船に浸かりながら炎のゆらぎを眺めていると、ぜいたくなひと時を感じられるでしょう。
バスルームの棚にアロマキャンドルを置くのも良いですし、フローティングキャンドルといって、水に浮かぶタイプのアロマキャンドルを選べばお風呂に浮かべることもできます。
今回は、バラの花型のキャンドルをお風呂に浮かべてみました。

お風呂専用の「バスキャンドル」を使うと安定しやすいですよ。
ただし、お風呂では、芯を濡らさないように気をつけましょう。火を灯す前に芯が濡れてしまうと、火がつかなくなってしまいます。
また火に水が掛かると消えてしまうので、注意してくださいね。
(3)火をつけずに置いておくだけでもOK
アロマキャンドルはデザインがすてきなものが多く、インテリアグッズとしても使えるでしょう。
もちろん火を灯せば、視覚も香りも、雰囲気も楽しめます。しかし、いつも火を灯すのはなかなか大変な場合も。そんな時にはインテリアの一部として、火をつけずに飾っておくだけでも香りやデザインが楽しめます。
お気に入りのブランドや、見た目がおしゃれな物や香りが好きな物など、好みに合わせたアロマキャンドルを選ぶと良いでしょう。
(4)ヨガや瞑想のお供に使う
日頃からヨガや瞑想に取り組んでいる人は、アロマキャンドルの灯りをお供に使うのもおすすめです。
暗い部屋ではキャンドルの炎がより幻想的に見え、ヨガや瞑想へ集中しやすくなるかもしれません。
(5)寝る前の灯りとして使う
寝る前にベッドルームでアロマキャンドルをつけて、「1/fゆらぎ」効果を感じてみるのもおすすめです。
炎の揺らぎを眺めているうちにリラックスできて、1日の疲れが癒やされていくのを感じられるかもしれません。
ただし、リラックスしすぎるあまりそのまま寝落ちしないように気をつけて! しっかり火を消してから眠りについてくださいね。
(6)溶けたロウにアロマオイルをたらす
無香料のアロマキャンドルを持っている時や、アロマキャンドルの香りを少し変えたい時。
そんな時は、溶けたロウへ好みの香りのアロマオイルを垂らす使い方もおすすめです。アロマキャンドルの灯りと、オイルの香りの両方を楽しむことができますよ。

アロマオイルの使い方を解説しています。
(7)さまざまな香りを組み合わせて楽しむ
アロマキャンドルにはさまざまな香りがあります。
アロマオイルを垂らして香りを変えるのも良いですが、いろいろな香りのキャンドルを組み合わせて使うのもおすすめです。
ハーブ系×ウッディ系、フローラル系×シトラス系など……。組み合わせによって異なる香りを楽しむのも粋な使い方です。
(8)パーティーや来客時の飾りにする
パーティーなどで来客する時は、いつもより部屋をおしゃれに飾りつけたいですよね。
そんな時にも、アロマキャンドルが活躍してくれます。前述の通り火をつけずにそのまま置いておくも良し、火をつけて食卓に並べるも良しですよ!
手軽におもてなし感を演出してくれるアイテムです。
(9)部屋の消臭に使う
アロマキャンドルからは良い香りが出るので、部屋の香りを変えることができます。
また、中には部屋の消臭を目的に作られた特殊なアロマキャンドルも。気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
アロマキャンドルを使う時の注意点
アロマキャンドルは、使った後のお手入れや保管方法にもコツがあります。
ちょっとしたひと手間を加えることで、より長く安全に使うことができますよ。
(1)アロマキャンドルをつけたまま寝ない
アロマキャンドルの火と香りに癒やされながら眠りにつきたい、と考えるかもしれませんが、これは非常に危険です。眠りについた後に、毛布や布団に火が掛かってしまう可能性もあります。
必ず火を消してから、眠りにつきましょう。
(2)溶けたロウは取り除く
アロマキャンドルの火を消した後、中心にたまっている溶けたロウはなるべく取り除いておきましょう。
溶けた状態のロウがそのまま固まってしまうと、次回使う時に芯が短くなってしまったりキャンドル自体を劣化させたりする原因にも。ロウを取り除くことによって、キャンドルを劣化させることなく最後まで楽しめますよ。
溶けたロウの取り除き方は、ティッシュやキッチンペーパーなどに吸わせてゴミ箱へ捨てます。
また、ロウを取り除く際は、やけどに十分気をつけてください。
(3)キャンドルホルダーは耐熱性の素材を選ぶ
アロマキャンドルを入れたり載せたりする容器をキャンドルホルダーと言います。
元々容器に入っているアロマキャンドルならそのまま使って問題ないですが、容器から出ているものを購入した場合は、キャンドルホルダーの用意が必要です。
キャンドルホルダーには、ガラス製や金属製、陶器製のものなどさまざまな素材のアイテムがあります。好みのものを選んで良いですが、必ず耐熱性かどうか確認してから購入してくださいね!
(4)キャンドルの包装材をしっかり剥がす
購入したアロマキャンドルがフィルムなどで覆われていた場合、剥がし忘れにも注意しましょう。
フィルムの残りに引火したり、嫌なにおいの原因になったりする可能性があります。
火をつける前に、フィルムをきちんと剥がしているか再度確認すると良いでしょう。
(5)部屋を換気しながら使う
アロマキャンドルを使う時は、適度に部屋を換気するのも忘れないようにしましょう。
窓を閉め切って長時間キャンドルを使用していると、酸欠状態になってしまう可能性もあり得ます。
特に、お風呂で使う場合は換気を忘れやすく、狭い空間なので要注意。適度に新鮮な空気を取り入れながら、アロマキャンドルを楽しみましょう。
アロマキャンドルを正しく使って極上のひと時を
アロマキャンドルの正しい使い方を、お分かりいただけましたか? インテリアの一部として飾っておくだけでもすてきなアロマキャンドルですが、火を灯せばさらに楽しめます。
炎のゆらぎとアロマの香りで、極上のひと時が味わえますよ。やけどには十分注意して、アロマキャンドルでワンランク上のリラックスタイムをお過ごしください。
(ほしななこ)
※画像はイメージです