彼女がかわいいと心配。原因と対策を解説
彼女がかわいいあまり心配が尽きない……そんな男性もいるのではないでしょうか。でも、それで恋愛を楽しめないのはもったいないですよね。今回はコラムニストのウイケンタさんに、彼女がかわいくて心配になる原因と対処法を解説してもらいます。
「恋人ができる」ということは、「失うこともある」ということを意味します。
「こんなにかわいい人だから周囲にはきっとたくさんの男性がいて、その中にはきっと彼女を狙っている人がいるに違いない」とか「自分のことを本当に好きなんだろうか」など。
とにかくいろいろな想像が暴走してしまい、心配が募っていくこともあります。
今回はそんな「彼女がかわいくて心配」という男性向けに、その心配の原因と解消法を紹介します。
「心配」は幸福とセットでやって来る
新しい彼女ができる。しかもその彼女は、何度もデートに誘い、一所懸命アプローチをして、緊張しながら告白をして、ようやく交際のOKをもらったすごくかわいい彼女。
それはとても幸福なことで、これまでよりも空が青く見えたり、ごはんがおいしく感じたり、目覚めが気持ち良くなったり、好きな映画や音楽が増えたり、物事に対して寛大になれたりします。
決して大げさに言っているわけではありません。かわいい彼女ができると世界が変わるのです。それくらい、できたての恋人の存在は大きいのです。
しかし、良いことばかりではありません。新しい恋人とは、いろいろなものがセットでやって来ます。その中の1つが「心配」です。
なぜ不安が募るのか? 心配の原因と対策
では、どうして彼女のことが心配になってしまうのでしょうか?
さっそく、代表的な不安の原因を3つ挙げ、その対策を紹介していきます。
(1)二人だけの世界で恋愛をしているから
彼女が現在、どんなコミュニティーで生活をしているのか「未知」の部分が多いと人は不安になります。
どんな家庭で育ち、親や兄弟とはどんな関係で、どんな友人関係で、どんな職場で、どんな上司や同僚がいるのか。
そこが不明確だといろいろと悪い想像をしてしまい、不安が募ってしまうのです。こんな時、人はだいたいネガティブに物事を考えがちです。
結果、その不安の多くは杞憂であることが多いのですが、二人だけの狭い世界で恋愛をしてしまうとそういった不安はなかなか払拭できません。
この場合の対策としては、お互いが自分のコミュニティーに恋人を招待する方法が一番です。
招待するコミュニティーとして特におすすめなのは友人関係です。自分の一番の友人や、昔から大切にしているグループに、互いが恋人を紹介するのです。
これで二人の間には共通の世界ができるので、未知の部分は減り、不安が和らぐはずです。
職場や家族については、どんなコミュニティーなのか互いに話をすることで未知の部分が少なくなるので、不安の解消が期待できます。
(2)彼女からの愛情表現に自信を持てないから
「本当にこの人は自分のことを好きでいてくれるのだろうか」「自分は彼女と釣り合っているんだろうか」「自分と付き合って退屈していないか」という不安を抱く人もいます。
これは「自分に自信がない」という自己肯定感が低い人が感じやすい不安でもあります。
この不安への対策でよくありがちなのが「自分に自信を持てるように仕事を頑張ったり、勉強したり、ダイエットしたり筋トレしたりしよう」というものです。
しかし、それだと自信が持てるまでちょっと時間がかかりすぎます。
この不安は、彼女に払拭してもらうのが一番です。
自分から愛情表現を行い、それに応えてもらう。明確に「好き」という思いを、態度と言葉にして互いが交わす。
どこが好きなのか、どんなところに惹かれたのか。できるだけ具体的に、明確な言葉で交換するのです。そうすることで、徐々に不安は和らぐはずです。
それでも不安を払拭できなかったら、自分が感じている不安を彼女に素直に伝えてしまっても良いです。
彼女は、きっとあなたの不安を払拭しようとしてくれるはずです。なんせ、彼女は今現在のあなたのことが好きで付き合っているのですから。

女性が愛情表現する時の言動をご紹介します。彼女なりの愛所表現を知っておけば安心できるかも。
(3)彼女の恋愛観を理解していないから
恋人の未知な部分を知り、愛情表現も互いにしているのに、それでもぼんやりとした不気味な不安を抱える人もいます。
それは、「今は仲良しだけど、このまま一緒にいられるだろうか」というぼんやりした不安です。
こういった不安は、相手の恋愛観を知ることで払拭できます。
互いに恋愛観の話をするカップルは案外少ないのです。付き合う前は一所懸命するのに、付き合ってからは安心してしまい、恋愛観の話をしない人が多い。
これまでどんなことを大事にしてきたか、これからどんなことを大切にしていきたいのか。どんな行為が好きで、どんな行為に不安を感じるのか。
今現在、二人の恋愛において抱えている不安はないか。心配事はないか、違和感はないか。
これらのことを定期的に話し合うことで、不安は解決できる場合も多いです。
しかし、こうした話し合いをせずにただ楽しい毎日を過ごしてしまうと、不安を感じても見て見ぬふりをしてしまうようになります。
結果、不安はどんどん大きくなり、すれ違いやけんかが増え、話し合いではどうにもならないくらい手遅れになることがあるのです。
人が持つ価値観は変わります。昨日まで大切だったものが突然不要になることもあります。付き合う前だけではなく、付き合ってからも常に恋愛観の話し合いはしましょう。

男女における恋愛観の違いを、男女差恋愛学の高田机上さんに解説してもらいました。
絶対にやってはいけないこと
最後に、不安を感じている時に一番やってはいけないことを書きます。
心配を解消すべく、たくさんの人がついついやりがちなことだけど、実は恋人に対して一番やってはいけないことがあるのです。
それは「束縛」です。
自分の心配を解消するたに、二人の間でしか通用しない法律をどんどん作ってしまう人がいます。
「会社の飲み会は一次会しか行っちゃダメ」とか、「男友達と二人で会わない」とか、そんな法律です。ひどい人になると「携帯から異性の連絡先を消す」とかもありますよね。
こういった束縛を「二人の約束事」として、「愛情があるなら守れるはず」と彼女に期待する。そしてどんどん約束事を増やしていく。
しかし、これは相手のことを信用していない何よりの証拠なのです。
自分の心配を解消するために、相手の行動に制限を設ける。
「俺たちは恋人同士なんだから約束事は守ってくれ」と、恋人という名目を盾に自分の感情だけを優先した身勝手な手段。それが束縛なのです。
「束縛がつらくて恋人と別れた」という話を聞いたことがある人もいると思います。
その別れには、「自分のことを信頼してくれない人とは一緒にいられない」という背景があるのです。
人間は信頼してくれる人のことはそう簡単に嫌いになれないものですが、信頼もしてくれずルールで縛りつけてくる人のことはあっさり嫌いになるものなのです。

束縛とは何か、心理や対処法に迫ります。
結局「素直に伝える」が最強
この記事では、かわいい彼女に対する心配について書かせていただきました。
そんな心配事にも「1人では払拭できない」という共通点がありました。解消するためには、結局「1人で抱えず、素直に伝える」というシンプルな答えに行き着きます。
楽しいことやうれしいことばかりを彼女とシェアするのは簡単です。でも、そうやって楽ばかりしてしまうと、不安はどんどん大きくなっていきます。
不安や不満も素直に伝える関係性を築くためには、自分の弱い部分を素直に開示できるかが重要です。
弱い部分を相手に伝えるのは勇気が要りますが、好きな人を信頼して伝えてください。きっと応えてくれるはずです。
(ウイケンタ)