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喪男とは? 意味や定義、特徴を解説

ひらり

「喪男」とはどのような意味なのでしょうか? この記事ではインターネットスラングの1つ「喪男(もお、もおとこ、もだん)」について、定義や特徴、類語などを解説します。

「喪男」という言葉を知っていますか?

「喪男(もお、もおとこ、もだん)」は、ネット掲示板・2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で使われはじめ、その後も広く使われた、「モテない男性」を指すネットスラングです。

今回は、そんな「喪男」の言葉の意味について解説します。

「喪男」の意味とは?

「喪男」とは「モテない男性」のことを表すネットスラングです。

「モテない男性」を省略して、さらに頭文字「も」に漢字の「喪」を当てた言葉で「もおとこ」「もだん」と読まれます。

「服喪」「喪中」「喪服」など、明るい意味合いの少ない漢字を当てることでモテないことへの悲哀を表現しています。

一般的には「人生で一度も女性と付き合ったことがない、告白されたこともない」男性が「喪男」と名乗るようです。

モテたい気持ちをもう持っていない、現実の女性には興味が持てない、結婚願望も持っていないなど、現実の恋愛からは遠ざかっている男性のことを表しているともいえます。

喪男の由来は?

続いては、「喪男」という言葉の由来について説明します。

ネット掲示板から生まれた言葉

1990年代に開設され、2000年代前半に盛り上がりを見せたネット掲示板「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)。

その中の「モテない男性板」というスレッドで生まれた、2ちゃんねる用語の1つが「喪男」です。

「喪男」という言葉は、2000年代前半に、2ちゃんねるが盛り上がるのにあわせて、広く知られるようになりました。

なぜ「喪」の字があてられている?

「喪男」に使われる「喪」の字は、一定の期間家にこもり、祝い事や交際を避けたりする意味を持ちます。

「モテない」の「も」と音が同じで、交流をしないことや家にこもるという意味も「モテない男」のイメージと合ったため、「喪」の字があてられたといわれています。

「喪男」の定義・特徴

「喪男」の定義とは、異性との交際経験や、告白されたことが一度もない男性であることです。

女性に縁がないだけでなく、ネガティブ思考であることも多いです。

ですが決して卑屈なわけではなく、その状態を楽しんでいる節もあります。自虐的でも卑屈にならず、ユーモアを忘れないところは魅力的といえるでしょう。

女性との交際経験がない

いわゆる「彼女いない歴=年齢」という男性。異性との交際経験がないことは「喪男」の条件といえます。

一度でも彼女がいたり、恋愛はしていなくても結婚歴があったりする場合は「喪男」とはいえません。

告白されたことがない

告白されたことがないことも「喪男」の条件です。

今までに異性との交際経験がなくても、「告白はたくさんされているのに好きな人からは好かれないから、特定の彼女はいない」といった場合、一般的にモテているといえるので「喪男」ではありません。

女友達がいない

「喪男」は女友達がいないことも条件といえます。女友達は多いけれど、男性として見られたことがない場合、「喪男」とは言いにくいでしょう。

女友達が多い時点で、異性とコミュニケーションが十分にとれているからです。

女性の心理を理解でき、場合によっては女性目線のアドバイスももらえるので、恋愛に発展する可能性も高く「モテない男」とは言い切れません。

「喪男」は実際の恋愛経験が重要ですが、活発に交流している親族以外の異性がいるのであれば、「喪男」と名乗りにくくなります。

「喪男」と区別される類語とは?

ここでは「喪男」の類語、「喪女」「鯛男」「毒男」「ネ喪」の意味について見ていきましょう。

モテない女性「喪女」

「喪男」の女性版「喪女(もおんな・もじょ)」もあります。男性と同じく、男性との交際経験や告白されたことがないことなどが定義です。

単に男性に縁がないだけでなく、ネガティブ思考だとより喪女の傾向が強いといえます。

ですがこちらも決して卑屈なわけではなく、その状態をネタにするユーモアを持ち合わせている場合もあります。

モテたい男性「鯛男」

同じように異性にはモテないけれども、モテたいという意思を持っている人は「鯛男」といいます。

自虐的な方向性をネタにする「喪男」とは違い、モテたい、異性とお付き合いしたいことを隠さずポジティブに表現することが特徴です。

自分磨きやアドバイスを積極的に求めたり、モテるために行動に移したりするのも「モテたい男、鯛男」の傾向といえます。

シングルの男性「毒男」

ネット掲示板では、シングルの男性のことを「独身男性」=「独男」=「毒男」と言っていました。

過去に彼女がいたけれど今はシングルだったり、告白はされていても付き合っている特定の人がいなかったりする場合も「毒男」と表現します。

ただし、近年では「毒」という言葉が「悪い男」というニュアンスを表すのに便利なため、性格が悪かったり異性をダメにしてしまったりする男性のことを「毒男」と表す場合もあります。

そのため、使う時には注意が必要です。

「喪男」を装う「ネ喪」

過去に彼女がいたり、実はモテていたりしても「喪男」を装う場合があります。「ネットで喪男」略して「ネ喪」です。

ネガティブな思考をしがちで、単純に「喪男」コミュニティーでの居心地が良いので喪男を装う場合が多いようです。

まれにモテない人の中に入り「自分はマシ」と思いたいがために喪男を装う場合もあるようです。その場合は発言からバレやすく、嫌われがちです。

「喪男」にまつわる作品は?

インターネット上では、「喪男」であることを楽しむ独自の文化も存在します。

100万閲覧のWebマンガ『喪男と喪女が付き合ってみた話 』

「喪男」を主人公にしたWebマンガ『喪男と喪女が付き合ってみた話』は100万閲覧を超える人気作になりました。

今までお付き合いしたことのない高校生の男女を主人公とした恋愛マンガです。

恋愛初心者の2人が次第に距離を詰めていく様子をドキドキしながら見守ることができます。不器用ながらも互いを思いやる姿がすてきだと共感を集めているようです。

ネガティブなイメージを持たれがちな「喪男」「喪女」をエンターテイメントとして楽しめることが魅力です。

ソクラテスも喪男? 『喪男の哲学史』

『喪男の哲学史』という書籍があります。

東西を問わず有名な哲学者は、実は「喪男」だったのではないか、という考察に基づいて書かれた本です。

「喪男とはモテない男、ではなく、モテることを拒否する男のこと」として、偉大な哲学者であるソクラテスやプラトン、フロイトなどを分析しています。

本格的な哲学書ではありませんが、哲学に興味を持つきっかけになるとして、amazonのレビューでも☆4つ以上の高評価です。

「喪男」を使う際には慎重に

喪男は「モテない男性」を表すネットスラングです。

自虐的な傾向のある表現ではありますが、それをネタとして楽しむ独自の文化もあります。

が、ネガティブな意味合いとして捉えられることも多い言葉なので、他者に対して軽率に使わない方が無難でしょう。

(ひらり)

※画像はイメージです

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