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感情的にならない10の方法とは? 感情的にならない人の特徴

大西みき

感情的になる癖を直すためにできる、感情的にならないための対処法10個とは? また感情を抑えるおすすめの本も紹介します。感情的になる原因・心理を理解し、感情的にならない人を目指しましょう。

人とコミュニケーションをとっていれば、うれしさや喜びだけでなく、怒りを感じることもあるはずです。しかし、すぐに感情的になると、人間関係に亀裂が入ってしまうことも。

そうなる前に、まずは感情的になってしまう原因を理解しましょう。

感情的にならないための方法やおすすめの本も紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

感情的になってしまう心理・原因

つい感情的になってしまうことには、どのような原因があるのでしょうか。感情的になる原因について解説します。

(1)気持ちに余裕がないから

ストレスがたまり、イライラしている時は気持ちに余裕がなくなって当たり前です。

心に余裕がないと小さなことでも過剰に反応してしまい、爆発しやすくなります。

参考記事はこちら▼

気持ちに余裕がない時の対処法をさらに詳しく解説します。

(2)物事を自分の思い通りにしたいから

すぐに感情的になる人は、物事を自分の思い通りにしたいという心理から、予想に反したことが起こるとストレスを感じて不機嫌になりやすいです。

短気な人に多く見られる特徴で、状況や相手をコントロールしようと怒りをあらわにします。

また、このような人は「自分はこうしたい」という気持ちを理解してほしい場合にも、感情的になりやすい傾向にあります。

参考記事はこちら▼

物事を思い通りにしたい=支配欲が強い人の特徴と対処法を詳しく解説します。

(3)不安を感じているから

すぐにカッとする人は、感情的になることで自分の中の不安や恐れを悟られないようにしています。自分自身を守ることに手一杯で、ちょっとした刺激に弱く、感情を抑えられません。

冷静に状況を判断できず、精神的に自立しきれていない人に多く見られる特徴です。

(4)自分に自信がないから

自信がない人は、その自信のなさから物事をネガティブに捉えがちで、相手にその気はなくても否定されたと思い込みやすい傾向にあります。

自信がない人はこのような状況から自分を守ろうとしてストレスを感じているため、気持ちに余裕がありません。

このような弱い部分を隠したいという心理から、感情的になる場合があります。

参考記事はこちら▼

自信がない人の特徴と対処法を心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。

(5)相手の感情に引きずられてしまうから

感情的になっている相手に引きずられ、自分も同じようにカッとしてしまった経験はありませんか?

感情的になっている相手に同じ調子で言葉を返せば、感情的な言葉が返ってきます。

そのまま言い合いをしていると、相手の態度や言葉にいら立って、自分まで感情的になりやすくなります。

このように、感情的になっている人のペースに巻き込まれて感情的になってしまう場合もあります。

▶次のページでは、感情的にならない人の特徴を解説します。

感情的にならない人の特徴

すぐカッとなる人と穏やかな人との違いはどこにあるのでしょうか。

感情的にならない人の特徴を知り、参考にしてみましょう。

(1)冷静に感情を分析できる

自分の感情や状況を冷静に分析できる人は感情のコントロールがうまく、基本的に穏やかな性格です。感情的になることはまれで、落ち着いた印象を相手に与えます。

物事を正確に把握した上でしっかりと考えてから行動や会話をするため、対人関係であまり失敗がありません。

(2)ストレス発散が上手である

好きなものを食べたり好きなことをしたりすれば、嫌な出来事やネガティブな感情からきたストレスを発散できます。

また、そのようにして自分を癒やせば、心にゆとりができます。

感情的にならない人はこまめなストレス発散で心に余裕を持っているので、いら立ちや怒りをコントロールできます。

(3)相手も自分も尊重できる

相手も自分も尊重できる人は、感情的になることもありません。

このような人は、相手を尊重し、相手の意見を受け入れることができます。

そして、自分のことも尊重しているので、自身の意見もきちんと伝えることができます。そのため、自分の気持ちを抑圧してストレスをためることもありません。

相手も自分も尊重できる人は、「考え方や意見は人それぞれ」と理解しているため、自分とは異なる考えや意見も受け止めることができます

(4)冷静な行動ができる

感情的にならない人は冷静に判断し、行動します。

どちらかと言えば慎重な人が多い傾向にあるため、感情に任せた行動はあまり多くありません。客観的な視点を持ち、アクションを起こす前によく考えるため、落ち着いて行動できます。

(5)柔軟な考え方ができる

感情的にならない人は、予想外の出来事でも受け入れられる柔軟さを持ち合わせています。

物事はいつも完璧に進むわけではないことを理解し、他の可能性も認めているため、思い通りにならなくてもあまりストレスを感じません。

▶次のページでは、感情的にならない10の方法を解説します。

感情的にならないための10の方法

感情的にならないためには、どのようなことを心掛けるべきなのでしょうか。

感情的にならないための方法を紹介します。

参考記事はこちら▼

イライラを抑える方法も併せてチェックしておきましょう。

(1)怒りのピークが過ぎるのを待つ

感情的になりそうな時は、その場を一度離れる、あるいは深呼吸をするなどして冷静になるための時間を作りましょう。温かい飲み物で気持ちを落ち着かせるのもおすすめです。

このようにして気持ちを切り替えることで、興奮や感情が抑えられ、勢いに任せた言動を防げます。

(2)客観的な視点を意識する

感情に流されている時は冷静な判断が難しく、自分にばかり意識が向かいがちです。

自分が感情的になっていることを客観的に認識し、相手の気持ちや周囲への影響、周りから見た自分の印象などを想像してみましょう。

日頃から客観的な視点を意識しておくと、1つの考え方や感じ方にとらわれている自分自身に気づくことができるので、感情をコントロールしやすくなります。

(3)相手の話を受け入れる

相手の話はとりあえず最後まで聞いてみましょう。自分とは異なる考え方を受け入れることで、自分の考えの偏りに気付くこともあります。

感情的になりやすい人は、自己中心的な考え方をしやすく、相手の話が受け入れらないためストレスを感じます。

自分の偏った思考を見直し、そのままの相手を認めて割り切ることが必要です。

(4)感情を文字にして整理する

怒りをため込んでも状況は変わりませんし、ストレスになるだけです。

対策として、ネガティブな感情を紙に書き出してみましょう。嫌な出来事や不満などを全て吐き出すと感情を整理しやすく、気分がすっきりします。

また、紙に書いて自分の感情を見つめ直すことで、感情的になってしまう理由や状況の把握にも役立ちます。

(5)自分や他人に期待しすぎない

100点を取れなくても、80点くらいの結果を出せれば十分だと考えましょう。

完璧を目指しすぎると、達成できなかった時に不満を抱えやすくなります。

また、何かに取り組む度に挫折を感じ、自分に自信が持てなくなるので感情のコントロールが難しくなります。

完璧な人などいないことを理解し、自分や他人に対するハードルを下げれば、イライラする機会が減るはずです。

(6)断ることを恐れない

納得できないことや我慢できないことは、恐れずに断るべきです。

NOと言わずに良いように利用され続けるとストレスがたまるだけ。我慢のし過ぎは感情的になるきっかけを作ります。

ただし、断る時の言い方には注意が必要です。

「すみませんが……」「心苦しいのですが……」といったクッション言葉を利用するなど、相手を傷つけない丁寧な言葉遣いを意識しましょう。

参考記事はこちら▼

断り方のコツを心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。

(7)自分の性格を理解しておく

怒りを感じた時にその場面や理由をメモしておくなどして、自分がどのような時に感情的になりやすいのかを把握することも重要です。

自分が感情的になりやすいポイントを知って認めてしまえば、相手の言動も冷静に受け止めることができるので感情的になるのを防げます。

(8)自分へのご褒美を用意する

テンションが上がるようなご褒美を用意し、気分の落ち込みを防ぐのも感情的にならないための方法の1つです。

例えば「1週間仕事を頑張ったら、週末はおいしいディナーを食べに行く」など。「頑張ればご褒美がある」と分かっていれば、ネガティブな感情に引きずられません。

気が進まない予定がある日やネガティブな感情に支配されそうな時に最適な方法です。

(9)自分自身を愛する

現在の自分を受け入れ、自分が満ち足りていると感じると安心感につながり、ストレスを感じにくくなります。

日常の小さなことで良いので、幸せを見つけるようにしてみましょう。

「どんな結果でも頑張った自分を褒める」のも効果的です。

こういったことの積み重ねが、自分自身を愛することにつながります。

参考記事はこちら▼

自分を愛する方法をエバンジャリストのマドカ・ジャスミンさんが解説します。

(10)自分の成長を信じる

失敗やうまくいかない時期も「自分の成長には必要なこと」と受け入れましょう。「自分は乗り越えられる」と信じることも大切です。

このように失敗を受け止められると感情も安定し、困った状況であっても焦って感情的になることなく対処できます。

▶次のページでは、感情をコントロールするのに役立つおすすめの本を紹介します。

感情的にならないためのおすすめ本

感情的にならないために参考になる本をいくつか紹介します。

『感情的にならない気持ちの整理術』(和田秀樹)

精神科医である和田秀樹さんの著書で、手軽に実践できる気持ちの整理術を紹介しています。

和田さん自身も実践して効果があった考え方を中心にまとめられており、感情をコントロールしてごきげんな時間を増やすのに役立ちます。

『感情的にならない話し方』(和田秀樹)

こちらも先に紹介した和田秀樹さんの著書で、感情的にならず、相手と穏やかに話す方法や話し方の工夫を紹介しています。

「自分は正しい」「相手は間違っている」と思った時に読んでみましょう。

『反応しない練習』(草薙龍瞬)

宗派に属さずに活動している僧侶、草薙龍瞬さんの著書です。

「原始仏教」をひもときながら、現代の人にも活用しやすい「無駄に反応しないための方法」を紹介しています。

感情をコントロールして穏やかに過ごそう

怒りを感じることは誰にでもあります。大切なのは自分自身を理解して、いたわること。

感情のままに相手を傷つけて後悔する前に、感情をコントロールできる余裕を持ちましょう。

怒りを我慢できない人は場の雰囲気だけでなく、自分の印象も悪くしてしまいます。毎日を穏やかに過ごすためにも、この記事で紹介した「感情的にならない方法」を試してみてください。

(大西みき)

※画像はイメージです

参考記事はこちら▼

誰しも思い通りにいかなかったら、つい感情的になってしまうもの。あなたの「感情的な人度」を10の質問で診断します。

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