「熱盛」って何? 放送事故の元ネタや使い方
SNSなどで使われる「熱盛」って一体何? 今回はニュース番組『報道ステーション』で生まれた言葉「熱盛」の意味や由来、使い方などを詳しく解説していきます。
SNSなどで見かけることの多い「熱盛」というスラング。
幅広いシーンで使われているため、どんなことを表したいのか見当がつかない、という人も多いのではないでしょうか。特に、言葉からは意味を想像できないため、余計に悩んでしまうことも。
今回は、そんな「熱盛」の意味や由来、使い方を解説していきます。
「熱盛」って一体何?
SNSなどで用いられる「熱盛」は盛り上がりなどを表す時に使いますが、意味を知らない人にとっては、何を言いたいのか分からない言葉ですよね。
まずは「熱盛」とは何なのか、意味や由来を見ていきましょう。
「熱く盛り上がったシーン」を表す造語
SNSなどで頻繁に登場するスラング「熱盛」は「熱く盛り上がったシーン」を表す意味で使われています。
また、シーンだけでなく盛り上がっていることや瞬間に対して「熱盛」を使うことも多く、ノリの良さを出すためにこの言葉が使われるのが一般的です。
「熱盛」の由来とは?
「熱盛」は、元々テレビ朝日系列のニュース番組『報道ステーション』で放送されているスポーツニュースのコーナーで使われていた言葉。
当時番組に出演していた元プロ野球選手・稲葉篤紀さんの下の名前が「あつのり」と読むことから、「あつのり」→「あつもり」→「熱盛」ともじって生まれたとされています。
その日行われたプロ野球の試合の中で熱く盛り上がったシーンやポイントを指す時に、「熱盛!」という音声と専用のロゴが飛び出るような演出が行われるのが特徴。その覚えやすさとまねしやすさから、視聴者に言葉が親しまれていきました。
「熱盛」が話題となった放送事故
スラングとして「熱盛」が頻繁に使われるようになったきっかけには、番組のとある事件が関係しています。
それは、プロ野球とは全く関係のないニュースをキャスターが真剣に伝えている際、誤って「熱盛」が表示されてしまったという放送事故。その様子がSNSや動画サイトで話題となり、さらに「熱盛」はネタとして扱われるようになりました。
「熱盛」の使い方
「熱盛」は盛り上がったシーンを表すと言っても、実際にどんな場面で使われるのか、いまいちイメージできていない人も多いはず。
ここでは、「熱盛」が使われる場面や使い方を紹介していきます。
(1)盛り上がったことに対して使う
「熱盛」は元々プロ野球をはじめとするスポーツなどで使われていましたが、SNSなどでスラングとして使う場合はどのようなことに対しても当てはめることができます。
そのため、何か盛り上がっている出来事や、自分の気持ちの高まりを表す際に「熱盛」を使いましょう。
また、基本的には「熱盛」だけで使用します。
「熱盛だった」のような表現だと本来の面白みや勢いが消えてしまうため、「熱盛!!!!」「アツモリィッ!!!!」のように、番組での掛け声と同様、勢いの良さを表現して使われるのが一般的です。
(2)「失礼しました」を加えて冷静さを表現
「熱盛」の特別な使い方として、「失礼しました。熱盛が出てしまいました」という表現があります。
これは、先ほどの放送事故の際、キャスターが咄嗟の対処として発した言葉。
ここから派生し、全く盛り上がっていないことに対して「熱盛」を使ったり、高ぶった気持ちをよりユーモラスに表現したりする時は、「熱盛」と表現した後に「失礼しました。熱盛が出てしまいました」をつけて使うパターンも使われます。
「熱盛」で盛り上がりをしっかり表現しよう!
「熱盛」は、元々の意味は変わらなくても、使えるシーンが広がっており、汎用性の高い言葉として活用されています。
ただし、ネタの要素が強い言葉のため、厳格な場などでの使用はNG!
仲の良い友達と過ごすフランクな場やSNS上で、「熱盛」を使いながら会話を盛り上げていきましょう。
(kirara)
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