「飛ぶぞ」の意味は? 『相席食堂』の元ネタと使い方
SNSなどで話題の「飛ぶぞ」という表現。これってどんな意味? テレビ番組『相席食堂』での長州力さんの発言から生まれた名言「飛ぶぞ」。使い方や返し方は? 元ネタを知りながら楽しく使いましょう。
テレビ番組『相席食堂』で長州力さんが発した「飛ぶぞ」という名セリフ。SNSを中心に爆発的に広がり、きっと多くの人が耳にしたことのあるスラングです。
とはいえ、番組を見たことがない人は「何のこと?」と、意味をなかなか理解できないことも。本記事では「飛ぶぞ」の意味や元ネタ、使い方まで幅広く解説していきます。
「飛ぶぞ」の意味
SNSを中心によく使われている「飛ぶぞ」ですが、どんな意味で使われているのか一見するだけでは分からないですよね。まずは、意味を押さえていきましょう。
「精神が飛ぶほど気持ちが高まる」ことを指す言葉
「飛ぶぞ」の対象になっているのは「精神」や「魂」のことで、「精神がどこかへ飛んでいってしまうほどすごい」という意味で使われています。
「魂が抜けたようにぼんやりする」という意味がある「放心」に似たニュアンスで、感動したり驚いたりして心を奪われた状態を的確に表している表現。その使い勝手の良さと面白さから、一気に広まっていきました。
また、「飛ぶぞ」と語りかける形なのがポイント。自分ではなく「相手の精神が飛んでしまう」という意味合いが強くなっています。
そのため、基本的には自分が好きなものを相手におすすめする時などに「飛ぶぞ」が使われています。
「飛ぶぞ」の元ネタは?
若者を中心に人気を集める「飛ぶぞ」という表現。これは前述のとおり、お笑い芸人・千鳥がMCを務めるバラエティ番組『相席食堂』でのとあるワンシーンが元ネタとなっています。
その発言者は、元プロレスラーの長州力さん。
シーズン1の第7話、ロケ先でほたて貝を食べながら、そのあまりのおいしさ に「食ってみな、飛ぶぞ」と表現した名シーンから生まれました。
その発言がMC千鳥の爆笑をさらい、第7話は同番組の中でも神回と言われています。17分20秒ころから話題のシーンになるので、気になる人は動画配信サービスなどで元ネタをぜひチェックしてみてください。
「飛ぶぞ」の使い方
「飛ぶぞ」は言葉の並びが面白く、自分でも使ってみたいと思う人は多いはず。
そこで、違和感なくSNSなどで使える「飛ぶぞ」の使い方を解説していきますね。
「食ってみな、飛ぶぞ」が基本形
「飛ぶぞ」を使った文章の基本形となるのが、先ほども紹介した「食ってみな、飛ぶぞ」という表現です。
「意識が飛ぶほどやばいおいしさ」を周りに伝える時、誰かに食べ物を勧める際などにぜひ使ってみましょう。
「○○してみな、飛ぶぞ」で応用
「食ってみな、飛ぶぞ」をベースにして、友達などに何かを勧める時「○○してみな、飛ぶぞ」という形で使うのもいいでしょう。
この使い方をする場合には、おすすめする物に合わせた表現をするのがポイント。映画なら「観てみな」、音楽なら「聞いてみな」と形を変えて使うと◎です。
例文
・この映画を見てみな、飛ぶぞ。
・○○って曲聞いてみな、飛ぶぞ。
「飛ぶぞ」を使う時の注意点
「飛ぶぞ」は、最上級の褒め言葉のような表現ですが、元ネタや意味をきちんと理解している人にしか伝わりません。
意味が分からない人に「飛ぶぞ」を使っておすすめしても、相手を困惑させてしまうだけ。そのため、普段から親しい友達やネタの通じる相手に使うようにして、相手を困らせないように気をつけましょう。
もちろん、厳格な場などで使うのはNGです!
「飛ぶぞ」と言われた場合の返し方がある!?
「飛ぶぞ」と相手からおすすめされた場合、「分かった、飛んでみる」のような決まった返し方はありません。
そのため、相手から「飛ぶぞ」を使われた場合でも、「食べてみるね」など普通の返事でOK。気軽に返してくださいね。
もし、インパクトのある返し方をしたいなら、勧められた物を食べたり見たりした感想として「本当に飛んだ」のような返事をしてみるのもいいでしょう。
「飛ぶぞ」を使っておすすめを紹介しよう!
「飛ぶぞ」は自分の好きな物を紹介する時に使える言葉で、インパクトのある表現によって相手の興味をしっかり惹きつけられます。
ただ、きちんと言葉の意味や元ネタを分からない相手に使ってしまうと、独特なニュアンスから相手を困惑させてしまうことも。
そのため、まずは気心知れた相手にだけ「飛ぶぞ」を使うなどして言葉を楽しんでくださいね。
(kirara)
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