「リアタイ」の意味とは? 語源や使い方【例文付】
Twitterなどで使われる「リアタイ」は「リアルタイム」を略したSNS用語。今回は、若者が使う「リアタイ」の意味や語源、使い方などを詳しく解説します。
みなさんは、「リアタイ」という言葉の意味を知っていますか?
何となく意味は分かっていても、いざ使うとなると悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「リアタイ」の意味や使い方を具体例と共に詳しく紹介します。この言葉がどのようにして生まれたのか、その背景も一緒に調べていきましょう。
「リアタイ」とは?
「リアタイ」という言葉はTwitterを中心としたSNSで広く使われています。何の略語か、どんな場面で使われるか、生まれた背景も踏まえて見ていきましょう。
何の略語? 「リアタイ」の意味
「リアタイ」とは「リアルタイム」の略語です。
ネット配信やテレビ放送などにおいて、放映時間内に視聴することを意味して使われます。録画や追っかけ配信で時間を問わず見られるようになった昨今。そんな現代だからこそ広まった表現と言えるでしょう。
「リアタイ」の語源・由来
また、この言葉が使われ始めたのは意外と昔で、約15~20年以上前とされています。
ガラケーで作成できるホームページ(前略プロフィールなど)が流行したころ、今の状況をリアルタイムで投稿できるサービスのことを「リアルタイム=リアタイ」と略していたのです。
従って、「リアタイ」という表現は同じですが、現在とは意味や使われ方が少し違っていました。
プロスピAの「リアタイ」とは?
「リアタイ」とSNSや検索エンジンで調べると、「プロスピA」や野球選手の名前といった単語が同時に出てくることがあるでしょう。
「プロスピA」とは、「プロ野球スピリッツA」という人気のスマホ向けプロ野球ゲームのこと。選手を育成しながら対戦を楽しむことができ、その中で「リアルタイム対戦」というモードがあります。
全国のライバルや友達とオンラインでリアルタイムに戦うことができ、このことを指して「プロスピA リアタイ」などの投稿する人が多くいるのです。
「リアタイ」の使い方と例文
実際にSNSで使われている文章を例にして、「リアタイ」の使い方を見てみましょう。
「リアタイに間に合いそう」
「何とか配信時間に間に合って視聴できそう」という意味のこの例文。配信を行っている時間帯に視聴できるうれしい気持ちを表現していますね。
最新のコンテンツが見られることに加え、同時に視聴する体験をファン同士で共有でき、動画のコメント欄やTwitterなどで盛り上がれる点に「リアタイ視聴」の醍醐味を感じる人も多いようです。
そのため、「リアタイ視聴します」と仲間内に宣言する使い方もあるのだとか。
「久々に野球の試合をリアタイで観た」
中継放送ならではのライブ感が味わえる「リアタイ」で、好きなスポーツを観戦できたことへの喜びが伝わってきますね。
このように生放送やリアルタイム配信される対象に対し、オンタイムで観られたことを表現できます。
「リアタイと録画両方観んだよ」
知っている人は知っているこの言い回し。そう、人気マンガ『呪術廻戦』で京都校の呪術師・東堂が放つセリフです。
作中の東堂は、無骨な見た目に似合わず、高身長アイドル高田ちゃんの大ファン。高田ちゃんの番組をリアルタイムで観るべく、仲間に「ナメてんのか? リアタイと録画両方観んだよ」と吐き捨てる印象的なシーンがあります。
推しの存在を持つ全ての読者が「分かる…!」と共感したフレーズでしょう。
「リアタイ検索」って何?
「リアタイ」は、検索エンジンYahoo!の「リアルタイム検索」という機能を指す場合もあります。この項目では「リアタイ検索」とは何かについて解説します。
「Yahoo!リアルタイム検索」とは?
「リアタイ検索」こと「リアルタイム検索」とは、Twitter内の最新関連ツイートを表示することができる機能のことです。数秒ごとに検索結果が更新されるので、まさに「リアルタイム」の情報を得ることができるのです。
Yahoo! JAPANのトップページ検索窓の上部に「リアルタイム」というタグがあります。このタグを押し、検索窓に調べたい語句を入力するだけで話題となっている情報を簡単に調べることができるのです。従って、「リアルタイム検索」はまさに「今」のトレンドが分かる機能と言えるでしょう。
「リアタイ検索」はどういった場面で使う?
この機能は何かが起こった直後、特に災害情報やネットワーク障害(通信障害など)の今現在の情報を調べる時に便利です。
ニュースで情報が流れるまでにはどうしてもタイムラグが生まれるもの。そんな時に「リアルタイム検索」を使えば、同じ状況にいる人の声や情報へといち早くたどり着くことができます。
ただし、Twitter上のデマなどもそのまま表示されます。「リアルタイム」の検索結果を参考にする時には、公式情報の他、テレビなどマスメディアの情報も併せて複数確認することをおすすめします。
もちろん、災害時以外にも好きなタレントやコンテンツのトレンド情報を知るのにも便利です。同じファン同士で盛り上がっているのをリアルタイムで知ることができるのも、楽しい活用方法と言えるでしょう。
「リアタイ」の類語・似た表現
「リアタイ」を言い換える表現には、どんなものがあるのでしょうか。類語をいくつか紹介します。
「生配信」
「生配信」とは、「リアルタイム」で動画などを配信すること。最近では、YouTubeやTwitchなどを中心に配信者がさまざまなコンテンツを生配信していますよね。
「生配信」を視聴するには、自ずと「リアルタイム」であることがポイントになってきます。従って、「リアルタイム」と「生配信」はセットとして覚えておくといいでしょう。
「ライブ」
「リアルタイム視聴」のことを「ライブ視聴」と言うこともあり、ほぼ意味が同じと言える類語でしょう。どちらも、今まさに流れている時間を意味します。
また、「生配信」と同義で「ライブ配信」という言葉が使われることもあります。これも同じく、リアルタイムでの配信を示す表現です。
「同時進行」
「リアルタイム」を日本語に訳すと、「同時進行」という言葉が当てはまるでしょう。
時間のズレがなく、同じ時間帯に、同時接続で複数人が動画を見たり、つぶやいたり。そんな様子を示す言い換え表現として、押さえておきましょう。
「リアタイ」の反対語は?
「リアタイ」の反対語には、「タイムシフト」「見逃し配信」など。そもそも「リアタイ」は広義なため、反対語は状況に応じて使い分けていく必要があります。
それぞれどんな時に使うかについて、解説していきます。
「タイムシフト」
「タイムシフト」とは、放送や配信時間からずらして番組を観ることを主に指します。
録画機能やTverのような番組の事後配信を行うサービスの台頭により、タイムシフト視聴という言葉に馴染みを持つ人も増えたのではないでしょうか。
「タイムシフト」を略して「タイシフ」と呼ぶこともあります。
「見逃し配信」
先ほど紹介した「タイムシフト」の言い換えとして、「見逃し配信」という表現の仕方もあります。
言葉の通り、リアルタイムではなく、見逃した時に後日配信を見るという意味合いです。
その昔、テレビ番組などは「リアルタイム視聴」が基本でしたが、今では見逃しても後からチェックできる便利なサービスがたくさんあり、そこから生まれ市民権を得るようになった言葉と言えるでしょう。
「リアタイ」の意味を理解し、上手に使っていこう!
いかがでしたか? 「リアタイ」と一口に言ってもいろいろな使い方があります。
今はインターネットの普及により、情報を簡単にリアルタイムで確認できる時代になってきました。SNSを利用している人も増えていて、使う機会も多くなってきたこの言葉。
時代の変遷と共に移り替わる言葉の意味に注意しながら、スマートに使いこなしていきましょう。
(ひらり)
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