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「ソリューション」とは? 業界別の意味を解説

るなねむい

「ソリューション」は近年、会社名や部署名、プロジェクト名などにも使われるようになった言葉です。今回は「ソリューション」がどのような意味で使われているのかを解説します。

近年耳にすることが多くなった「ソリューション」という言葉。会社名や部署名、プロジェクト名などさまざまなところで使われています。

IT業界などで使われることの多い用語ですが、実は身近なビジネスシーンでも使われています。今回は、「ソリューション」がどのような場面で、どんな意味で使われているのかを分かりやすく解説します!

ソリューションの意味は「問題解決」

「ソリューション」は「問題解決」を意味します。

元来はラテン語の「束縛から解放された」を意味する形容詞の「solut」から派生しています。

「solution」は英語の名詞で「解決」を表していることから、現代では難しい問題に対する解決策や解決行為を表す言葉として、IT業界などで使われるようになりました。

どんな時に使う言葉?

「ソリューション」は、情報や最新技術を取り扱うIT分野や経営の分野で多く使われており、会社名やプロジェクト名にも使用されています。

特にIT業界では、解決すべき問題が多岐に渡り、普段の生活に関することから、コンピューターシステムまで問題が「複雑化」しているため、一括して「ソリューション」という言葉が用いられるようになりました。

「ソリューション」を使った言葉にはどんなものがある?

ソリューション事業

問題解決に向けたビジネスをしている事業全般を「ソリューション事業」と表します。

ソリューションサービス

ソリューション(問題解決)を提供するサービスのことを指します。

問題解決に向けたサービスを提供している=プロフェッショナルという意味を含むことから、事業内容を対外的にアピールしやすくなる利点があります。

システムソリューション

IT企業等のシステム構築やシステム保守をする際の「問題解決」を指して「システムソリューション」と表します。

ソリューション営業

「ソリューション営業」は、顧客の抱える問題に対した解決案を提案・実現するサービスや商品提供を行う営業手法を指します。

顧客のニーズに合わせた営業が必要となり、問題解決能力や提案力が求められる業種といえます。

ソリューション能力

「ソリューション能力」とは、「問題解決能力」のことをいいます。

個人に対する言葉というよりは企業や部門に対して用いられることが多く、広範囲の問題を解決する高度な技術を持つ状態を指します。

情報通信技術業界でよく使われる「ソリューション」

情報通信技術業界(IT業界)では、「顧客が抱えている難しい問題や課題を積極的に解決していく」という意味合いで「ソリューション」が使われています。

その中でも、さまざまな言葉を組み合わせた「ソリューション」があるため、各々の意味合いについても紹介していきます。

ITソリューション

ITソリューションとは、「ソリューション」の中でもコンピュータシステムを使った課題解決のことを指します。

Webシステム型、クライアント・サーバー型、クラウド型などがあり、コンピュータを使って問題解決のためのシステムを組むのがITソリューションです。

IoTソリューション

IoTソリューションは「Internet of Thing(モノのインターネット)」を意味し、センサーやデバイスなどの「モノ」を使った問題解決を目指します。具体例は以下の通りです。

画面を使った体温測定

企業や店舗で導入している画面を使った体温測定では、システムが自動で体温測定してくれるため、来訪した人の体温を都度測る必要がなくなります。

自動ドアを使った扉の開閉

自動ドアの導入では、ドアを開ける本人の負担を減らします。特にコロナ禍においては、接触をできるだけ控えたい人々にとっての問題解決につながっているといえるでしょう。

上記のように「モノ」を使って生活を便利にしてくれるのがIoTソリューションです。

トータルソリューション・ソリューションプロバイダー

トータルソリューションとは、顧客の問題に対して総合的な解決を図るというものです。

課題に対して多方面からアプローチを行い、全体的な問題解決につなげます。それにより、問題に悩む顧客の満足度が底上げされ、良い評価を得られるのです。

また、トータルソリューションを実現する会社・団体を「ソリューションプロバイダー」と呼ぶこともあります。

「プロバイダー」とは「提供者」を意味し、問題解決策を提供する会社・団体であることを表しているのです。

ソリューションアーキテクト

ソリューションアーキテクトとは、顧客と開発の橋渡しをする役割のことを指します。

アマゾンやGoogleが展開するクラウドサービス「AWS」「GCP」などのノウハウを駆使して、問題解決に対するアドバイスや提案を行う専門家がソリューションアーキテクトと呼ばれます。

コンソリューション

コンソリューションとは、野村総合研究所社の造語で、コンサルティングとソリューションが顧客と並走するオープンな取り組みを表現しています。

最近注目されている「ソリューション営業」

IT用語を主流に使われていた「ソリューション」ですが、最近では営業活動にも用いられ、「ソリューション営業」と表現されることが増えました。

ソリューション営業とはどのようなものなのか、他の営業との違いについて紹介します。

ソリューション営業とは?

ソリューション営業とは、顧客の状況をヒアリングした上で、顧客の問題やニーズを判断し、解決方法を提供する手法のことをいいます。

通常の営業では、自社の持っている情報や技術、商品を顧客へ提供する形が主流ですが、ソリューション営業では顧客の状況に合わせて解決策を提案する形が主となります。

他の営業との違いは?

ソリューション営業の大きなポイントは、「顧客のニーズをいかに引き出すか」です。

従来の営業では自社の良いところをプッシュし、「受け入れてもらう」ことが重要でしたが、ソリューション営業においては「顧客のニーズ満たすため自社が持つサービスや技術、商品からいかに提案できるか」が重要になります。

持っている「物」も重要となりますが、顧客のニーズを引き出し、最適な方法を提案する「力」が必要です。

ソリューション営業を成功させるには

ソリューション営業を成功させるにはどうしたら良いのかは「相手のニーズを引き出し、最適なものが何か理解して提案すること」です。

そのためには

・ヒアリンング能力

・分析能力

・提案力

を身に付けることが重要です。

現代人を支える「ミールソリューション」

ITや営業の他にも、昨今は「ミールソリューション」が話題を集めています。

ミールソリューションとは直訳すると「食事問題の解決」という意味で、調理することをサポートする目的で作られた下処理済みの食材や、完成した惣菜を指します。

一人暮らしはもちろんのこと、パートナーがいる家庭でも共働きの環境であることが多く、食事に関する負担は問題になっています。

「時間がない」「疲れているから」という理由で食事が疎かになり、生活習慣病につながるリスクも増えています。

食事に対する負担を減らす意味でも、健康を守るためにも「ミールソリューション」に注目が集まっているのです。

身近なところに「ソリューション」はたくさんある

今回は「ソリューション」について紹介しました。

ソリューションとは「問題解決」という意味を持ち、 主にIT用語として用いられてきました。

最近では「ソリューション営業」という相手のニーズを引き出し提供する形の営業方法や、食事に対する負担を減らす取り組みといった形で使われる言葉でもあります。

ソリューションについて理解し、身近な問題解決についても知識を深めてみてください。

(るなねむい)

※画像はイメージです

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