Keyword.08「チョコレート」
好評につき連載継続決定! 今注目の若手俳優・木津つばさのエッセイ連載。毎週1つ編集部から与えられるキーワード(お題)に沿って、自身のルーツや想いを綴ります。キーワードから紐解かれる“木津つばさ”とは?
はじめに
「義理チョコの真実」
みなさん、今年のバレンタインはどのように過ごしましたか?
思春期の頃は最高で最大のイベントと言って良いほどまでに、胸が高鳴り過ごした日。それが「バレンタイン」。
誰からもらえるかな? とか、体育館の裏に呼び出されて……とか妄想しては、悶えていたあの頃。
「義理チョコだから! 別に本命じゃないから! 勘違いしないでね!」という言葉を吐き捨ててほしかった。
というかいつバレンタインはできたんだ? 不思議に思った僕は起源について調べてみた。
おっと、さすがに難しくて理解できなかったが、これだけは言える。「男女の愛について」だということ。
ということは
「チョコ欲しい、チョコ欲しい」
これは愛を強制しているのと同じだ……。
そんな物は自分が愛した人からもらえばいい。
十分すぎる幸福、加速していく感情。
それはそれは気分が良いに決まってる。
無情にもその言葉は、響き渡り空間に反響するだけ。
さぁ、声を大にして言おう。
僕は義理チョコでも良いんだ!!!
おわりに
戯言ばかりすみません。チョコレート、渡せましたか?
(文:木津つばさ、撮影:Yuto Fukada)