女の嫉妬とは? 嫉妬する女性の特徴と心理&対処法
女の嫉妬は怖い、めんどくさい、見苦しいと、ネガティブなイメージを持つ人が多いはず。今回は心理カウンセラーの秋カヲリさんが嫉妬する女性心理を解説しながら、かわし方の対処法を紹介します。
よく「女の嫉妬は怖い」と聞きますよね。
中には、嫉妬心から職場で嫌がらせされるなどの怖い思いをする人もいるので、適切な対処法を知っておいた方がいいでしょう。
また、嫉妬心とは男女問わず生まれる感情です。
今回は男女の嫉妬の違いも押さえた上で、嫉妬深い女性の特徴や心理、上手な対処法まで解説します。
そもそも「女の嫉妬」とは?
ここでは、嫉妬という感情がそもそもどういったものなのか、男女の嫉妬にはどんな違いがあるのかを紹介します。
嫉妬とは「相手をねたむ感情」
「嫉妬」とは、自分より優れている相手をねたましく思ったり、恋愛で焼きもちを焼いたりする感情のことです。
単純に「あの人はいいな」とうらやましく思うだけなら問題ないのですが、そのうらやましさに「なんであの人だけ」「どうしてあの人が」といった不満が混ざることでねたましくなり、嫉妬心に変わってしまいます。
嫉妬心は「自分と近しい人」に抱きやすい感情
「女の嫉妬」というと女同士でねたむ状態をイメージしますが、同性に対して嫉妬を感じやすいのは当然のことです。
というのも、嫉妬心は自分と近しい相手に抱きやすい感情だからです。
自分と全く違う相手であれば、「自分は同じ状態になれなくても仕方ない」と納得してあきらめやすく、強いねたみの感情は生まれません。
女性の嫉妬は見えづらく、男性の嫉妬は直接的
女性は非言語コミュニケーションに長けていて、ちょっとしたしぐさや態度から本心を察する能力が男性よりも高いです。
そのため、「表面上は笑顔で取り繕っているのに実際は悪く思っている」といった状況が生まれやすく、遠回しな嫌がらせをするケースも多いため、それが「女性の嫉妬は怖い」と言われる理由になっているのでしょう。
一方男性は、競争心が強く「相手より上に立ちたい」と考える傾向があるので、自分より評価されている相手に対する嫉妬心は女性より強いことも多いです。
男性はストレートなコミュニケーションをするので、言葉で直接嫌みを言ったり、攻撃的な態度を取ったりして嫉妬をあらわにするでしょう。

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▶次のページでは、嫉妬深い女性の特徴を解説します。
嫉妬深い女性の特徴
ここからは、今回のコラムのテーマである「女性の嫉妬」に焦点を当てて解説していきます。
まずは嫉妬深い女性に見られる特徴を見ていきましょう。
(1)承認欲求が強い
嫉妬深い女性は、人から愛されたい、大切にされたい、評価されたいといった承認欲求が強いです。
だから自分と他人を比べて、自分以上の評価を受けている相手をねたむのです。
(2)理想が高い
嫉妬する女性は理想が高く、現実の自分と理想の自分とのギャップに苦しみます。
その苦しみが不満となり、さらには自分よりもうまくいっている人への嫉妬心へと変わってしまいます。

承認欲求が強い人の特徴と対処法を心理カウンセラーの笹氣健治さんが解説します。
(3)行動力がない
相手をうらやましく思った時、行動力がある人ならば「自分ももっと頑張ろう」「追いつけるように努力しよう」と考えて行動できます。
しかし、嫉妬する人にはこうした健全な行動力がなく、その代わりに嫉妬することでエネルギーを発散させています。

行動が早い人は、遅い人と何が違う? 行動力を身につけるコツを心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。
(4)人目を気にする
嫉妬心は、他人と自分を比べることで生まれます。
それは「自分が他人からどう見られているか」が気になるということ。
常に他人の目を鏡にして、自分を見ているのです。

人の目が気になるのはなぜ? 心理と対処法を詳しく解説します。
女性が嫉妬する心理
嫉妬する女性にはどんな心理が働いているのでしょうか。
心理学の面から、嫉妬が生まれる背景を説明します。
(1)自分ができないことを認めたくない
自分が相手と同じ状態になれないと分かった時に「それは自分のせいだ」と考えれば、憧れはしても嫉妬心は生まれません。
憧れが嫉妬に変わるのは「何かずるいことをしているに違いない」「本当は自分が選ばれたはずなのに」などと考え、自分がうまくいかない理由を相手のせいにするからです。
つまり他人に責任転嫁するタイプ、自分ができないことを認められないタイプが嫉妬しやすいです。
(2)相手が評価されていることに納得できない
前段でも触れた通り、人は自分よりもあきらかに格上の相手には嫉妬しません。
嫉妬するのは、自分と近しい人が、自分よりも高い評価を得ている時。
「なんであの人がそんなに評価されているのか分からない」と納得できず、その不満が嫉妬になってしまいます。
(3)本当は自信がないからうらやましい
ありのままの自分を受け入れていれば、いちいち他人に嫉妬心を抱きません。
自分に自信がなくて「他人に評価されることで自信を持ちたい」と思うからこそ、本当は自分が評価されたいのに、他人が評価されていると悔しくなってしまうのです。
嫉妬している女性は一見自信家のように見えますが、実際には「自分に自信がない女性」だといえます。

自信がないのはなぜ? 自信を身につけるコツを心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。
(4)欲深いから満たされない
欲深いと、自分が持っているものではなく、持っていないものにばかり目を向けるので、「もっと欲しい」と際限なく欲しがります。
たとえ人並み以上のものを手にしても、自分以上に持っている人と比較して「自分は満たされていない」と感じてしまうのです。
強欲な人ほど嫉妬し続ける運命にあるといえるでしょう。
▶次のページでは、嫉妬深い女性をかわす対処法を解説します。
嫉妬深い女性への対処法
嫉妬深い女性に嫉妬心を燃やされたら怖いですよね。特に職場の同僚など、頻繁に顔を合わせる相手だと大変です。
どう対処したら良いか、コミュニケーションのポイントを紹介します。
(1)自分を下げずに相手を立てる
相手から嫌みを言われたりばかにされたりしても、無理に受け入れて自分を下げる必要はありません。
その代わりに、「○○さんはこういうところがすごいよね」と相手を立ててあげましょう。
自分を褒める相手からは好意が感じられるので、自然と好意を返したくなるもの。
さらに相手の承認欲求が満たされて気分も良くなり、あなたを攻撃しなくなります。
(2)拒絶せずに距離を置く
面倒だからと相手を拒絶すると、かえって執着される原因になります。
ですので、変に相手を刺激しないよう、それとなく距離を置いてフェードアウトするのがベター。なるべく顔を合わせないようにして、接点を減らしていきましょう。
相手もあなたが近くにいなければ嫉妬を感じる機会が減り、自然と嫉妬心が和らぎます。
嫉妬は憧れ。それだけ魅力がある証拠
嫉妬はネガティブな感情ですが、健全にうらやむだけなら憧れとなり、ポジティブな感情になります。
もし嫉妬されて嫌な気持ちになったら、「本当は私がうらやましいんだな」と思って、なるべく寛大な心でうまく受け流すのがベターです。
それだけ自分に魅力があるのだと解釈して、なるべく気に病まずにスルーしてくださいね。
(秋カヲリ)

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