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「乙(おつ)」の意味とは? 語源や使い方を解説【ネットスラング大辞典】

落合正和(WEBメディア評論家・マーケティングコンサルタント)

「乙」という言葉を耳にしたことはありますか? こういった、SNSや電子掲示板などで発生し、使用される俗語を「ネットスラング」と言います。その言葉の意味や元ネタを調べると、思い掛けない発見があるかもしれません。今回はWebメディア評論家の落合正和さんに「乙」について解説してもらいました。

インターネットで利用される「ネットスラング」とは、SNSや電子掲示板などで発生し、使用される俗語のことです。

ネットスラングの中には、インターネットを飛び出して口語として利用されるようになるものもあります。

今回は、SNSなどで多く見かける、「乙」の意味を紹介していきます。

「乙」の意味や語源

「乙(おつ)」は、SNSや掲示板サイトなどインターネット上で発祥した言語表現、「ネットスラング(ネット用語)」の1つです。

読み方は「おつ」

「乙」の読み方は「おつ」です。

ネットスラングとしての使い方ではなく、気が利いていて粋な様子を「乙だな~」と表現したり、契約書などで相手の名前や会社名を置き換える時に「甲・乙」と言ったりします。

意味は「お疲れさま」

従来は、風変わりなさま、しゃれているさま、契約書などで用いられる“甲乙丙丁”の1つとして「乙」は使われていますが、ネットスラングにおける「乙」は、「お疲れさま」という意味で使われています。

「乙」の語源・由来

元々は、「お疲れさま」という言葉が省略された形です。

「お疲れさま」→「おつかれ」→「おつ」

となります。

「おつ」自体は、かなり古くから使われている言葉で、発祥はインターネットの普及以前からとも言われています。

その後、2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)などの電子掲示板サイトにより、「おつ」に漢字一文字を当てた「乙」が大きく普及し、ネットスラングとして定着しました。

「乙」の一語で「お疲れさま」を省略して表現することができるため、大変使い勝手が良く、普及も加速し、現在ではSNSやオンラインゲーム、口語においても幅広く使われています。

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