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彼氏と喧嘩した……。よくある原因と仲直りするための対処法

藤本シゲユキ(リアライフカウンセラー)

「最近彼氏と喧嘩ばかり……」そんなふうに悩んでいませんか? それ、喧嘩になる原因や対処法を知らないと、また繰り返してしまうかも。今回は、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキさんに正しい仲直りの方法や今後のためにすべきことを教えてもらいます。

彼氏と喧嘩してしまった。

どうして喧嘩になってしまったんだろう? どうやって仲直りすればいいだろう?

分かり合えなかった悲しみと、早く仲直りしたいのにできず「嫌われてしまったんじゃないか?」という不安を抱えている女性も多いかもしれません。

今回はそんな女性に向けて、彼氏と喧嘩してしまう理由や仲直りする方法についてお話しさせていただきます。

彼氏と喧嘩をしてしまう原因

まず、なぜ喧嘩してしまうのか? その理由は、以下が考えられます。

(1)どちらかの言葉足らずから

これは、彼氏かあなたどちらかの言葉足らずによって生じる喧嘩です。

例えば、風邪を引いてしまった彼女に対して、彼氏が「ちゃんと体調管理してないからだよ」と言ったとします。そう言われると、彼女は「何なの? 心配してくれないの?」と感じるでしょう。

しかし、彼氏としては心の中では「大丈夫?」と心配しているのに、それを言葉にしていないので、彼女には真意が伝わっていないんですよね。

逆に、女性が「なんだか寂しい」と思っていて、その気持ちを伝えたいのに「最近連絡くれないね」「最近会ってくれないね」というように遠回しな言い方になることがあると思います。

すると、男性としては「言いたいことはなんとなく分かるけど、トゲのある言い方だな……」と感じ、イラッとして喧嘩になることもよくあります。

(2)共感と論理のすれ違いから

また、前述した言葉足らずと、共感と論理のすれ違いがセットになった喧嘩が一番多いような気がします。

どういうことかというと、女性が「ただ気持ちを分かってほしい」だけの時に、男性が理屈や正論をぶつけてきて、喧嘩になるというものです。

具体的な例を出すと、彼女がこんなふうに言うとしましょう。

「今日仕事でミスして、上司にひどく怒られたの。めちゃめちゃ傷つくこと言われて、すごく悲しい。あんな言い方しなくたっていいのに」

これに対して彼氏は、「それは悲しいよね。どんなこと言われたの?」と聞けばいいのに、「ミスする〇〇も悪いんじゃない? 同じミスしないために具体的な解決案を考えないとダメだよ。それに、どこの職場に行っても、そういう上司っているからさ」というように答える。

すると、彼女はそんな言葉を求めてないから、喧嘩になるというわけです。彼氏としては悪気がないですし、相手のためを思ってしたアドバイスなのですが、彼女にはそれが伝わりません。

男女逆転したバージョンも最近ではよく起こりますが、男女間ではこのようなすれ違いが多発します。

(3)以前の喧嘩から学習していないから

何度も同じことで喧嘩をするケースです。

つまり、一度喧嘩したことの根本的原因を何も解決せずに学習していないから、同じ喧嘩が起こるんですよね。

これに該当するケースは、ささいな喧嘩であることも多く、普段からしっかり恋人と話し合いをしている人たちからすると、「なんでそんなしょうもないことで喧嘩になるの?」と疑問を持たれる場合も多いです。

ただ、自分自身は同じことで喧嘩しないように解決に向けて話し合おうとしているのに、相手が聞く耳を持ってくれないというケースも実はよくあります。

この場合、解決しようとしている人が耐えきれなくなって爆発してしまい、それを相手にぶつけて大喧嘩になるということもめずらしくはないです。

相手がちゃんと話を聞いてくれるか、話し合いがきちんとできるかって、とても重要なんですよね。

(4)恋人に対しての嫉妬心から

恋人の異性の友達・知人に嫉妬して、喧嘩になるケースです。

特に、異性の友達に対しての線引きがしっかりできていない恋人だと、その相手は嫉妬心を生みやすいです。例えば、彼女や彼氏がいるのに異性の友達と2人きりで飲みに出かけるなどが当てはまります。

また、異性の友達との関係をしっかり線引きしているのに、恋人が嫉妬深いと、しなくていい喧嘩が起こりやすいです。

彼氏や彼女が、少しでも異性と接点を持ったことが発覚すると、嫉妬深い恋人の怒りを買い、喧嘩に発展することもよくあります。

(5)モヤモヤを抱え込み過ぎるから

これは、何かモヤモヤしたことがあった時、相手に確認せず「どうせ○○だろう」と決め付けて、それを抱え込み過ぎた結果、不安や怒りが爆発して喧嘩に発展するというケースです。

普段から、思っていることや感じたことをちゃんと言葉にして言わない人によくあるケースですが、何かモヤモヤすることがあった時、「これぐらいがまんすればいいか」と飲み込んだ時点で、実は爆発へのカウントダウンが始まっています。

小さなモヤモヤも、ため込み過ぎたら大きなモヤモヤになります。なので、ささいなことであっても、その都度解消した方がいいんですよね。

これ以上状況を悪化させないための対処法

喧嘩した時、今以上に状況を悪化させないためには、以下の2つを試してください。

(1)とにかく冷静に話をする

相手が感情的になっても、「ごめんね。揉めたいわけじゃないんだ。ちゃんと話がしたいから落ち着いてほしい」というように、諭しましょう。また、普段よりも会話のテンポを下げて話すのも大切です。

恋愛の場面だけではなく、怒っている人の話なんて聞きたくないと思う人の方が多いですし、まず話し合いになりません。

感情をぶつけるほど損をするのは自分だと理解し、冷静に対処しましょう。

(2)怒りの感情を寝かせる

もし、どうしても怒りが収まらない、許せないと感じた時は、感情をいったん寝かせることも重要です。そして、冷静さを取り戻しましょう。

落ち着くまで連絡を返さない、会っている時は一度その場を離れてお手洗いに行くなど、物理的に離れることも大切。

感情的に怒りをぶつけたらスッキリするかもしれませんが、関係性は悪くなることがほとんどです。

仲直りをするためのポイント

仲直りをするためのポイントは3つ。より良い関係を築くために押さえておきましょう。

(1)誠心・誠意謝る

そもそも論でいうと、仲直りをするためには謝罪が必要なのですが、謝罪って、誠心・誠意でするから相手に伝わるのであって、そこにテクニックを挟むと、途端に軽いものになってしまいます。

なので、基本に立ち返り、謝る際はちゃんと相手と向き合って「ごめんなさい」と言う。相手を傷つけてしまったのだとしたら、「傷つけてごめんなさい」と言う、ということを徹底してください。

ただ、その時自分の何が悪いかったのかを理解していないと、「とりあえず謝っておく」という前提ができてしまうので、謝る時はまず「自分の非は何か?」を考えることが重要です。

(2)自分と相手の責任を切り分けて考える

そして、謝罪時に「悪いことをしたって思うけど、あなたもどうかと思う」みたいな言い方をしてしまう女性もいますが、これは相手を責めることになり、謝った意味が無くなります。

なので、できれば「自分と相手の責任」を切り分けて考えるようにしましょう。

例えば、「○○のことに関しては、本当に私が悪いと思う。ごめんなさい。ただ、△△のことに関しては、これから同じことで喧嘩したくないから、ちゃんと話し合いたいと思うんだけどどうかな?」というように。

(3)相手に非がある場合はしっかり伝える

あと、これはとても大事なことですが、あなたが悪いことを何もしてないのに、早く仲直りしたい一心で自分から謝るのは良くないです。その場の関係は修復できるかもしれないですが、相手は何も悪いと思ってないので、また同じことを繰り返します。

この場合は、ちゃんと「○○されると傷つくからやめてほしい」と伝えた方がいいですね。

もちろん、火に油を注いでしまうような結果になることもありますが、そもそも歩み寄りができない男性と良い恋愛ができるわけがないので、遅かれ早かれ別れる人だったと思った方がいいでしょう。

今後無駄な喧嘩をしないためにやるべきこと

最後に、今後無駄な喧嘩をしないためにすべきことをご紹介します。

(1)話し合う習慣を付ける

無駄な喧嘩をしないためには、普段からちゃんと話し合う習慣を作っておくことです。モヤモヤすることがあったら、その都度相手に相談する。問題や不安が出てきそうな時は、そのことについて話し合うようにしましょう。

とはいえ、普段からちゃんと話し合っていても衝突する時もあるわけです。

その時は、「同じことで喧嘩しないようにするにはどうすればいいか?」という建設的な話し合いをすることも大切です。

(2)「同じ過ちは二度と繰り返さない」という意識を持つ

あと、お互いが「同じ過ちは二度と繰り返さない」という意識を持つことも必要です。

「謝って許してくれたから大丈夫だろう」ではなく、「許してもらったから二度としないように気を付けよう」と考えないと、また同じことで喧嘩してしまうんですよね。

無駄な喧嘩というのは、「二度と繰り返さない」という意識が、どちらかが欠如していることによって生まれることもお忘れなく。

相手を思いやることを忘れないで

恋愛で起こる喧嘩のほとんどは、「分かってもらいたいのに分かってくれない」というすれ違いから起こります。

お互いがその気持ちを抱えているほど大喧嘩に発展しやすく、たまっている不満があり過ぎるから、相手の気持ちを考えずに自分の言いたいことだけを言うようになってしまうんですね。

せっかく縁あって付き合った二人なのですから、そういった事故を防ぐためにも、相手を思いやる気持ちを忘れないでください。

そして、伝えたいことがある時は、言葉をはしょらずにきちんと伝えましょう。

(藤本シゲユキ)

※画像はイメージです

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