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彼氏がドライで寂しい。お互いが心地良い関係を作るコツ

沼田みえ子

彼氏がドライなタイプだと、愛情表現をしてくれることが少なく「本当に私のことが好きなのかな?」と不安になることもあるでしょう。今回は、そんな男性の特徴や心理、そして別れずに良いお付き合いを続ける方法を、心理カウンセラーの沼田みえ子さんに教えてもらいます。

恋人同士なのに感情をあまり表現してくれず、彼氏が何を考えているのかさっぱり分からない。「好きだよ」と抱き締めるような、分かりやすい愛情表現をしてくれることがほとんどないので、なんだかとっても寂しい……。

このような状態だと、お付き合いしていても幸せな気持ちになかなかなれませんよね。ドライな彼氏とお互いに心地良い関係性を作るにはどうすればいいのでしょうか? 詳しく解説します。

ドライな彼氏の特徴

では、まずあなたの彼氏がドライなのかどうかを判断するためにも、特徴を確認しましょう。

(1)自分の感情をあまり表現しない

自分自身が今何を感じているのか、どう思っているのかをほとんど話してくれません。話をしてくれないので、周りの人は一体彼が何を考えているのかさっぱり分からないということも。

また、感情の表現が乏しいので、愛情表現も少ない場合が多いでしょう。

(2)心の距離が近づくと、拒絶する態度や言動を取る

恋人など近しい関係だからこそするようなこと、例えば彼のお誕生日をお祝いしようとしり一人暮らしの彼の家でご飯を作ってあげようとしたりすると、突然拒絶するような態度や言動を取ります。

具体的には、突然音信不通になったり、「仕事が忙しい」と言って距離を取ろうとしたりすることがあります。

(3)自立していて一人でなんでもやってしまう

自立しているからこそ人に頼るということが苦手な人が多く、彼女に何か頼み事をすることはほとんどありません。

自分中心に決めることも多いので、彼女とのデートのために自分の日程をすり合わせるよりも「その日はダメ」「その日はOK」と彼氏の予定が優先される傾向が強いです。

(4)仕事を最優先にしている

ドライな男性は、感情を揺さぶられることを避ける傾向が強いため、恋愛よりも理論的思考が求められる仕事を優先するハードワーカーが多いです。デートの予定も「今忙しい」「今仕事が大変だから」と後回しにすることが少なくありません。

ドライな彼氏の心理

前述したような言動を取ってしまうのはなぜなのでしょうか? ドライな彼氏の心理に迫ります。

(1)過去に傷ついた経験がある

私達の心理パターンは母子関係に大きな影響を受けています。

子どもの頃の、「お母さんが褒めてくれなかった」「お母さんは僕の気持ちを分かってくれなかった」というような経験で心が傷つき、「もうあんな思いはしたくない」と自分の感情にふたをしてしまい、愛情表現を含めた感情表現がうまくできないのです。

(2)人と親密になることが怖い

過去に人間関係で傷ついた経験があると、「もう傷つきたくない」という心の防衛反応から、人と距離を縮めることを恐れます。

なので、彼女に対しても無意識に距離を縮めないようにドライな態度を取ってしまうのです。

(3)自分の依存心を嫌うから彼女の依存心も拒絶する

(1)に関連しますが、「お母さんに褒めてほしかった」「お母さんに甘えたかった」という依存的な気持ちがかなわなかった心の傷があると、この傷を再び感じないで済むように「依存的な気持ち」を封印しようとします。

封印とは、「相手を嫌悪する」というかたちで行動に表れるので、彼女の「会いたい」「愛されたい」という依存的な気持ちに嫌悪感を感じ、無意識に拒絶してしまうのです。

(4)そもそも男性の心はシングルタスク

女性は複数のことを同時にこなすことができるマルチタスクタイプですが、男性は一つのことに集中するシングルタスクタイプです。

よって、男性はどうしても生活の大半を占める仕事が第一優先になり、恋愛を疎かにしてしまいがちなのです。

ドライな彼氏と付き合うメリット・デメリット

彼氏からの愛情を感じられず、「このまま付き合っていていいのだろうか?」と不安に思っている人も多いはず。

ただ、ドライな彼氏とのお付き合いはデメリットばかりではありません。メリットと併せて見ていきましょう。

メリット

(1)精神的に自立することができる

ドライな彼氏は自立的な男性が多く、一人で過ごす時間を大事にします。

このような男性とお付き合いすると、「私は私、彼は彼」と考えて彼氏に依存せず、自分自身で自分のご機嫌を取り、自分を大切にする力も育っていきます。

(2)女性としての魅力をさらに高めることができる

ドライな彼氏の心理についての解説の中で、「依存的な気持ちを封印する」とお伝えしました。しかし、依存的な気持ちを「封印」はしますが、「消滅」はしていません。

「甘えたい。愛されたい」は人が持つ当たり前の欲求です。つまり、ドライな態度の内側には、「愛されたい気持ち」が隠れています。

そんな難しい心理を持つ男性を愛せるあなたは、とても情熱的な愛の持ち主。大きな愛を持って彼氏を受け止める度量がある人です。その愛する力が、女性としての魅力をさらに高めることとなり、よりあなたを輝かせてくれることでしょう。

デメリット

(1)寂しさを感じやすい

ドライな彼氏は愛情表現が苦手な上に、一人での行動が多かったり、仕事中心の生活になったりします。なので、必然的に一緒に過ごす時間が少なく、彼氏の愛情を感じられずに寂しい気持ちを抱くことになる場合もあります。

(2)彼女としての自信を失いやすい

ドライな彼氏は、人を当てにしたり頼ったりすることが少ないので、「私は必要とされていないのでは?」という思いを抱きやすくなります。

また、愛情表現がほとんどなかったり、仕事優先でデートは二の次になったりする傾向もあるため、「私が女性として魅力的じゃないから?」「本当は別れたいんじゃないの?」と不安に感じることもあります。

ドライな彼氏と付き合い続ける時のポイント

最後に、そんなドライな彼氏と心地良い関係性で付き合っていくためのポイントをお伝えします。

(1)彼氏の言葉よりも態度を見る

過去に傷ついた経験で自分の感情にふたをしてしまっている場合、どうしても言葉では自分の素直な気持ちを伝えることが難しくなる場合が多いです。「会いたい」とストレートには伝えられないから、LINEなどで「おはよう。今日の調子はどう?」「今何しているの?」と、分かりにくい合図を出すのが精一杯なことも。

ですので、言葉よりも態度を見るようにしましょう。じっくり観察すると、うれしい時、寂しい時、会いたい時、それぞれの感情を表現する時の共通点が見えてくるはずです。

(2)彼氏に近づく時はゆっくりと

前述した通り、ドライな人は過去に傷ついた経験を持つ人が多いです。なので「もう傷つけられたくない!」という心理があるため、人との距離感を傷つかない程度に保とうとします。

そこで、彼氏に近づく時は「私はあなたを傷つけないよ」「どんなあなたでも愛するよ」というイメージで、ゆっくりと距離を詰めるのがポイントです。あなたが近づくことに安心感を抱き、相手は心地良いと感じるはずです。

(3)彼の隠れた「愛されたい欲求」を満たしてあげる

ドライな彼氏は、一見愛されにくいぶっきらぼうな態度を取ってきます。けれども、本心は「こんな僕を愛して!」という欲求を持っているのです。

「全く素直じゃないんだから〜」「そんなあなたでも私は好きよ!」といった態度が取れると、ドライな彼との恋愛はうまくいくでしょう。

(4)ストレスは彼氏以外の人やことで発散する

男性は全般的に、女性のように仕事も恋愛も同時進行ができない人が本当に多いです。その分、女性は寂しさや不満を抱えがちに。

だからこそ、共感力のある女友達は大切ですし、あなたの気持ちをワクワクさせる趣味も大切になってきます。たまった寂しさや不満は、彼氏以外の人やことで発散しましょう。

すてきな愛を育める二人になれる

ドライな彼氏は自立的で男性性の高い方が多いので、実は魅力的な人が多いものです。パートナーシップを築く際にはお互いのバランスもとても大切になるので、このような男性と付き合うあなたはまた女性性が高く、情熱的に人を愛する才能にあふれているのも事実。

そして何より、ドライな彼氏だからといって、あなたを愛していないわけじゃありません。あなたの大きな愛情で、ドライな彼氏を包み込みすてきな愛を育んでいってくださいね。

(沼田みえ子)

※画像はイメージです

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