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体育会系企業の特徴とは。合わないと思ったらどうするべき?

E子

勤めている企業の社風が体育会系だった場合。合う人には合うけれど、合わない人にとっては辞めたいと思うほど悩んでしまうかもしれません。OLコラムニストのE子さんに、体育会系企業の特徴と共に、合わない場合どうすべきなのかを聞いてみました。

入社する前に、その企業の社風が自分に合うかどうか見極めるのはとても難しいですよね。

特に新卒採用で入った企業は、何となく企業のネームバリューだとか、待遇面を重視してしまい、「社風」には着目しないということが多いかもしれません。

今回は、そうやって選んだ会社が体育会系企業で、自分と何となく合わないなと思った場合の対処法などについてお伝えします。

体育会系企業の特徴

まずはいわゆる、「体育会系企業」がどういったものなのか、その特徴を見ていきましょう。

「うちの会社はそんなのじゃないし……」と思っていても、実はゴリゴリ体育会系だった! なんてこともあるかもしれませんよ。

(1)業務効率よりも礼儀や上下関係が大切

業務を効率良くしようと思えば、「下っ端だから雑務をやる」ではなく「今、手が空いている人が雑務を片付ける」方が良い場合ってありますよね。

そういったシーンでも、有無を言わさず上下関係が優先されるのが体育会系企業です。どんなに非効率で無駄があろうと、目上の人への礼儀が最優先。

でも、こういった社内での上下関係を重視し過ぎると、顧客対応が後回しにされたり、会社全体で見ると非効率なことが多かったり、なんてこともあります。

(2)仕事とプライベートの垣根が無い

会社の外へ出ても、休日でも、あなたが会社という組織の一員であることは変わりません。しかし、それを強く実感するのが、体育会系企業の特徴。

休日も上司や先輩とのゴルフやBBQに誘われ、そういったシーンでの気遣いや活躍が求められます。さらに、それが仕事にも影響しますし、付き合いが悪いと社内でのイメージダウンなんてことも。

体育会系企業にとって会社は家族! 運命共同体! だから、業務以外でも強い絆を求められることがあるのです。

(3)会社への忠誠心が強い

企業に就職して働くということは、本来「給与」と「労務」を交換するわけですから雇用主と従業員は対等な関係のはずです。

しかし、多くの社員が「雇ってもらった」と恩を感じて「会社のために頑張ろう!」という雰囲気で仕事をしているのが、体育会系企業の特徴。

彼らはお給料がゼロになっても、「会社のために!」と働くのか……? と思うくらい、忠誠心があります。

体育会系企業で務めるメリット

さて、ここで注意しなければならないポイントですが、「体育会系企業=ブラック企業」ではありません。体育会系企業にもいいところはたくさんあります。

(1)チームワークが強く、みんなで目標を目指していける

体育会系企業ではチームワークがとても重要です。つまり、輪を乱したり、周囲に迷惑を掛けたりする人は少ないはず。みんなが1つの大きな目標を目指しており、熱意を持って仕事をしたい人にとっては快適な環境でもあるはずなのです。

緩~い会社に行けば、自己中心的な人やだらしない人がいて、チームがまとまらなくて迷惑する……なんてこともあるかもしれません。

みんなが規律を守っている集団は真面目な人には居心地が良いはずです。

(2)対外的に信用されやすい

体育会系企業に勤めているということは、あなたが勤勉で粘り強く協調性のある人だということを裏付けてくれます。

もし業界で、その会社が体育会系だと知られているのであれば、社名を言うだけで「真面目で熱意がある人」だと思ってもらえる可能性もあります。

社会的信用度が高いというのは、ものすごく価値のあるステータスです。これは会社を辞めてから初めて気付くことかもしれません。

体育会系企業が自分には合わないと思ったら

「体育会系企業=ブラック企業」ではありませんが、悪い会社でなくてもあなたには合わない可能性があるかもしれません。

何となく職場環境にモヤモヤすることがあっても、他人に相談すると「そんなのぜいたくな悩みだよ。ブラックじゃないし良い会社じゃん」と言われるかもしれません。

でも、合わないものは合わないのです。では、自分には合わないと感じた場合、どうすればいいのでしょう?

(1)他の会社に勤める友人と話す

例えば、前述のような体育会系企業のメリットというのは、同じ会社の人と喋っていても気付きにくいものです。全く社風の異なる別の会社に勤めている友人と話すなどして、他の企業の雰囲気を知ってみましょう。

「緩い会社には、それはそれでデメリットがあるんだな」などと知ることができれば、今いる環境が自分には合っているのかも? と思う可能性もあります。

(2 )思い切って自分のスタンスを伝える

体育会系企業では、みんなが足並みをそろえて同じ方向を見据えることを美徳とするような雰囲気があります。あなたもその波にのまれて、言いたいことも言えずに我慢していませんか?

会社を辞めたいと思うぐらい悩んでいるなら、辞めてしまう前に不満や思っていることを口にしてみるのも一つの手です。例えば、「先輩が帰るまで帰りにくいような風潮がありますが、それは時間外労働を増やしてしまう要因の1つだと思います。私は自分の仕事が終わったら帰りたいです」などと言ってみます。

これは諸刃の剣であり、伝えることで関係性がぎくしゃくしてしまう可能性があるので覚悟が必要です。しかし、もしかすると何かしら待遇が変わるかもしれません。辞める前に1度言ってみる価値はあると私は思います。

(3)1度転職してみる

何となく悩んでしまっているあなたは、既に前述のような方法は試しているかもしれません。それでもやっぱり体育会系企業は合わない……と感じたら、思い切って転職してみましょう。

社会的信用度が高いということをお伝えしましたが、体育会系企業勤務であることは転職に有利に働く可能性もあります。一度環境をがらりと変えて、どのような社風が自分に合うのか模索してみてもいいかもしれません。

体育会系企業の見分け方

もし転職するとなって、次こそは体育会系企業を避けたい場合。見分け方は簡単です。

面接で、「会社に受かるように」しゃべるのではなく、自身が「どういう働き方をしたいか」話すようにしましょう。会社に媚びを売って、一生懸命頑張りますので雇ってください! というスタンスで面接に臨むと、合格通知をくれるのはほぼ体育会系企業です。

また、体育会系企業以外では、面接で多少上から目線に「私が快適に働ける環境を提供してくれるなら入社を考えます」くらいのスタンスで臨んでも、あなたのこれまでの経歴や強みがあれば「生意気だから」なんて理由では不採用にはしません。

はっきりと自己主張をすることが、将来あなたが働く環境をより良いものにするでしょう。

(E子)

※画像はイメージです

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