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「ディスる」とは。意味・語源・なんの略かを解説【ネットスラング大辞典】

ネットスラング

高橋暁子(ITジャーナリスト)

「ディスる」という言葉を耳にしたことはありますか? こうした意味が分かるようで分からない言葉を「ネットスラング」と言います。その言葉の意味や元ネタを調べると思い掛けない発見があるかもしれません。今回はITリテラシーガイドの高橋暁子さんに「ディスる」について解説してもらいました。

SNSや電子掲示板などで発生し、使用される俗語を「ネットスラング」という。

ネットで使われているうちにネット以外でも使われるようになった言葉もあれば、元々リアルの場で使われているうちにネットで使われるようになった言葉もある。

今回は、リアルの場からネットで使われるようになった言葉、「ディスる」について見ていこう。

「ディスる」の意味と反対語

「ディスる」とは、悪口や侮辱など、否定的な意味を持つネットスラングである。

意味

ディスるとは、相手を否定する、侮辱する、悪口を言う、ばかにするなどの意味で使われる。否定的でネガティブな意味のため、他人に対しては安易に使わない方がいい言葉だ。

反対語

反対語はリスペクト(尊敬する)、オマージュ(尊敬)など。

「ディスる」の元ネタや語源

ディスるという言葉の語源は、英語の「disrespect」(軽蔑する、侮辱する)という英単語だ。

主に海外で人気のヒップホップには、ラップバトルで対象のミュージシャンや有名人などを批判するという文化がある。相手を侮辱し挑発するようなラップを「diss(ディス)」といい、それが元となって「disる」「ディスり」などと表現していたことが、「ディスる」の由来となっている。

日本では当初、ヒップホップ好きの間で「ディスる」という言葉が利用され始め、2000年代に今のような意味でネットスラングとして定着した。

「ディスる」の使い方

前述したように、「ディスる」はネガティブで否定的な意味を持つ言葉である。その使い方の例文は以下の通り。

・「それ、私のことディスってる?」(それは私に対する悪口?)

・「知らない人にディスられるときつい」(知らない人にばかにされるときつい)

・「彼、いつもディスってくるんだよね」(彼はいつも悪口を言ってくる)

 

基本的に、悪口をライトに言い換えた言葉と考えていいだろう。

使い方に注意が必要なネットスラング

元々は悪口や侮辱、ばかにするなどの意味だが、ディスると言い換えることでライトに聞こえるため、普段のコミュニケーションに使いやすくなった面がある。

ただし、基本的にはネガティブな要素が強いので、人に対しては使わないようにするのが良いだろう。

(高橋 暁子/ITジャーナリスト・All About ITリテラシーガイド

※画像はイメージです

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