色や本数で意味が変わる「薔薇の花言葉」
薔薇(バラ)といえば「愛」の意味を持つイメージですが、花の色や本数によってさまざまな花言葉やニュアンスが存在します。プロポーズやお祝い、友達への贈り物など、それぞれどんな色や本数を選ぶべき? 今回は色や本数別に薔薇の花が意味することを解説します。
言わずと知れた花の女王、薔薇。プロポーズの際の花としてイメージする方も多いのではないでしょうか。
薔薇は古代より多くの人々に愛されてきた、愛や美を象徴する花ですが、色の種類や本数によって花言葉が異なります。
多くは愛にまつわる花言葉を持ちますが、中には、贈る際に注意しておきたい意味合いも。
そこで今回は、薔薇の色や本数・部位別での花言葉を紹介していきます。
薔薇の歴史
まずは薔薇の歴史を紹介します。
薔薇の起源については諸説あり、ギリシャ神話では、美と愛の女神・アフロディテ(ローマ神話でのヴィーナス)が生まれた際、その泡から一緒に生まれたとも、彼女の誕生を祝うためにオリンポスの神々が創り出したともいわれています。
歴史も古く、紀元前2000年にはすでに栽培されていたとされ、品種も多種多様。他の花と比べて多数の花言葉が存在することからも、たくさんの人々に愛されてきたことが分かります。
薔薇にまつわる歴史的な逸話も多々あります。
例えば、あの絶世の美女・クレオパトラは、薔薇の花を浮かべて入浴したり、部屋中に花びらを敷き詰めて恋人を出迎えたりしていた、とされています。
色別にひも解く「薔薇の花言葉」
ここでは、色別で異なる薔薇の花言葉を紹介していきます。
赤い薔薇の花言葉は「愛」
赤の薔薇には、「愛」「熱烈な恋」「情熱」などの花言葉があります。
古代ヨーロッパでは、赤い薔薇はヴィーナスの花で“愛と官能の象徴”とされてきたことが、花言葉の由来とされています。
ちなみに薔薇の英名「rose」は、ケルト語で赤を意味する「rhodd(ロッド)」が語源となっているそうです。
白い薔薇の花言葉は「清純」
白の薔薇には、「清純」「無邪気」「純潔」「尊敬」などの花言葉があります。
イスラム世界では、赤い薔薇は唯一神・アッラーを、白い薔薇が預言者・ムハンマドを表すものとされています。
上品で純粋無垢な雰囲気を持つ白薔薇は、世界中にいる薔薇愛好家の中でも人気が高い色なのだとか。
ピンクの薔薇の花言葉は「上品」
ピンクの薔薇には、「上品」「感銘」「しとやか」「温かい心」などの花言葉があります。
赤い薔薇は官能的な肉体の愛“エロス”を、白い薔薇は純粋で無償な魂の愛“アガペ”を象徴するとされています。
そんな赤と白の中間であるピンクの薔薇は、初々しい乙女の心情や初恋、尊敬や友愛などを象徴しているといえるでしょう。
黄色の薔薇の花言葉は「友情」
黄色の薔薇には、「友情」「爽やか」「嫉妬」などの意味があります。
黄色の薔薇の歴史は、同じ薔薇の中では浅く、19世紀以降に誕生したといわれています。
イギリスで黄色は身を守るための色とされていて、日本でも黄色の薔薇は父の日に贈る花としても人気です。
しかしその花言葉の中には「嫉妬」という、他の色の薔薇と比べて少しマイナスなイメージの意味も。そこには、歴史的な背景があるとされています。
ローマ帝国時代、黄色は皇帝の色でした。
当時はキリスト教が迫害されていたため、その後キリスト教が広まってからのヨーロッパでは、ローマ帝国による弾圧時代を思わせる黄色の花に、否定的な花言葉を付ける傾向があったようです。
エレガントな雰囲気のある黄色の薔薇ですが、念のためプレゼントする際には他の花と組み合わせて贈ると良いかもしれませんね。
その他の色の薔薇が持つ花言葉
その他の色にも、以下のような花言葉があります。
・オレンジ「絆」
・緑「穏やか」
・紫「誇り」「尊敬」「上品」
・青「夢がかなう」「神の祝福」
オレンジは友達へのプレゼント、緑や紫は父の日などの贈り物に、青は何かを達成した方へのお祝いの品としても使えそうですね。
本数別にひも解く「薔薇の花言葉」
薔薇は、本数によっても花言葉が変わってきます。
・1本「一目ぼれ」
・2本「この世界に二人だけ」
・3本「告白」
・6本「あなたに夢中」
・7本「ひそかな愛」
・11本「最愛」
・99本「永遠の愛」
・108本「結婚してください」
・999本「何度生まれ変わってもあなたを愛する」
プロポーズの場合、99本や108本の薔薇が良さそうですが、数量的に手配するのはなかなか大変です。999本となると、贈られた方もかなり驚いてしまうでしょう。
11本の薔薇の花束でも、思いは十分伝わります。自分の気持ちに合った選び方をするのが良いでしょう。
部位別にひも解く「薔薇の花言葉」
色や本数の他に、花の部位によっても花言葉が変わるのが薔薇の面白いところです。
・葉「諦めないで」
・つぼみ「秘密を守って」
・とげ「不幸中の幸い」
大切なのは贈る側の気持ち
いかがでしたか?
薔薇には、色や本数・部位によってさまざまな花言葉があるということを紹介してきました。
古代から愛されてきた“花の女王”だからこそ、他の花と比べて多くの花言葉が存在しています。
歴史的な背景から、マイナスイメージのある花言葉が付けられたものもありますが、それでも薔薇が「愛の花」であることに変わりはありません。
花を贈る際に最も大切なのは、気持ちです。それぞれの花言葉は知識として参考にしつつ、プレゼントする相手のイメージやシチュエーションに合った薔薇を選んでみてくださいね。
(マイナビウーマン編集部)
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