お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

独身女性に向けられる本音。これからの人生の歩み方

トイアンナ

「30代の独身女性って、周りからどう見られているんだろう……」。本当は結婚もしたいし、子どもも欲しい。だけど、なかなかうまくいかない。そんな女性に向けて、人生で2回結婚を経験したコラムニストのトイアンナさんに、本当に結婚したいなら今すべきことと、一人の人生を歩む心づもりについて聞いてみました。

こんにちは、トイアンナです。人生で2回も結婚したおかげで、独身→既婚→独身→既婚と、めまぐるしい30代前半を過ごしてしまいました。

おかげで世間が独身女性に向けている目も感じることができたので、書き手としては良かったかなあ、と思っています。

30代独身女性は周りからどう見られているのか?

今振り返ると、独身時代は「謎の欠損感」を抱え、焦っていたように思います。仕事ができるようになった。ちょっとしたトラブルに動じなくなった。苦手な親戚にも胸中はどうあれ笑顔で対応できるようになった。

他にも、周りの目を無視して小学生女児が好きそうなぬいぐるみを買ったり、高級ホテルに泊まってバブリーな休みを満喫したりもできるようになってしまったので、成熟したのか退化したのかは全く分かりませんが、おおむね人生は加齢とともに情緒が安定するようにできているみたいです。良かったね。

ところが、いくら情緒が安定しようが仕事がこなれようが「あの人、未婚だし」という謎のスタンプを上から押されてる感、どうしても否めません。1回結婚したから、既婚になっても人生は何も変わらないって知っているはずなのに。

「〇〇ちゃんは子連れだから飲み会の時間を早めてあげないと……でも私の仕事が終わるの19時だから……じゃあ会うのは無理かな……」

「友達がみんな、幼稚園選びや小学校受験の話をしてる。聞く分には面白いけど、正直アウェー過ぎて何も貢献できない。私がこの女子会にいる意義とは……?」

など、別に世間様から責められなくても、勝手に肩身を狭くしてしまうのです。

結婚願望はあるが結婚できていない30代女性には共通点がある

私は結婚意欲すら奪われてしまった搾りかすのようなバツイチでしたが、「バツゼロ=未婚」はきっともっと肩身を狭くしていることでしょう。そして、占いに行ったりマッチングアプリを入れたり友達に相談したりするのですが、肝心な男性との進展は生まれない。

それもそのはず、今の日本には結婚する合理的な理由が見つかりません。親のしがらみから解放されるとか、既婚者向けの家賃補助がバカ高いとか、あと無謀なノリとかがないと、結婚する理由なんて本当に見つけにくいのです。

今が貧困過ぎて「金持ちなら誰でもいい」とか、めちゃくちゃな腹のくくり方でもしない限り、早期結婚ってなかなか難しいと思います。冷静な未婚女性こそ、友達へ愚痴めいた相談をして、「結婚したい(PR)」でお茶を濁すわけです。

ところが、仕事一筋打法で生きていくと、仕事がダメな時に泣きたくなる。泣ければいいけど、30代はもう強くなっちゃうからさ。涙出ねえのよ。そこで30代独身女子は「ああ、彼氏欲しい」とか「ああ、結婚したい」とか、本当はハワイに1週間行きたいだけのようなテンションのフレーズが口をつくんです。

いやあ、それ本当に結婚したいんだろうか。私はほとんどの30代未婚女性が、結婚を心の底から望んでいるとは思えないんだ。

「絶対に結婚したい」と思うならすべきこと

そして、本当に結婚したいなら、30代というのは「黄信号」です。世知辛いことに、婚活では「顔と体型と年齢」が評価されてしまう世界だから。

私のように顔面がミートパイで体型が樽だと、本当に分かりやすく年齢とともにガクンガクンとオファーの数が減るんです。だから本当に結婚したい女性は、「今が人生で一番若い」と腹をくくって、新型コロナウイルスだろうが腰が重かろうが、動くしかないんですよ。

また30代後半の方は、いわゆるマッチングアプリや結婚相談所よりも、趣味のサークルや行きつけの飲み屋など「自然な出会い」に寄せた方が、面倒な年齢フィルターにかけられないかもしれません。若い方が人工的な出会いでうまくいきやすいっていうのは、皮肉なんですけどね。

これからの人生を一人で生きていく上で必要な心づもり

ただ、いくらパートナーを見つけたとしても、相手が年収500万円以上の正社員で、浮気をしない誠実さがあり、浪費家じゃないから今後は安泰……なんて2020年代の日本に夢をみても無駄。結婚したから安泰なんて家庭、(個人的見解ですが)全体の1%くらいじゃない? ご実家が都心部の地主かな?

さらに男性という生物は、平均寿命が女性より短い。年の差が大きい年上と結婚しようものなら、セカンドライフもある前提で生きねばならないことも。咳をしても一人、結婚しても一人です。

よって、既婚でも未婚でも「一人で生きる覚悟」は必要で、iDeCo(イデコ)だのNISA(ニーサ)だの、横文字の資産形成がここで顔を出してきます。一人で生きる時に心を埋めてくれるのは男性よりも、増えていく資産額。そう割り切る力が、30代には既婚・未婚問わず欲しいものです。

そして、投資だの株だの言い出す前に必要なのは、資産形成する上で必要不可欠になる資金「タネ銭」。ですから、まずは100万くらい貯めること。ホストに諭吉を突っ込んだり、ストロングゼロをケースで買ったりしても残る100万円があれば、とにもかくにも最初の準備はできてまいります。

あとは、何かあった時に頼れる友達がいれば、一人で生きていく上での準備は万端です。

資産を増やす知識、そして「未婚でも、既婚でも最後は一緒にいようね」と言い合える女友達。この2つの宝を携えて、人生を生き抜こうじゃありませんか。どうか怪しい投資詐欺にはくれぐれもお気を付けて。あなたの幸運を、心より応援しています。

(トイアンナ)

※画像はイメージです

提供:クレディセゾン

SHARE