会社を休む理由は自由。でも、周囲から反感を買わない3つのコツとは
会社を急に休む場合、周りに迷惑を掛けてしまうことを心配する人も多いのでは。どんな理由であろうと会社を休むことは労働者として当然の権利です。でも、休み方によっては職場の人の反感を買うことも……。人気コラムニストのE子さんに、その対処法について教えてもらいました。
今日は会社を休みたい……。しかし会社を休むからにはまっとうな理由が必要な気がしてしまいますよね。
つい、ありもしない法事や葬式、家族の都合などを持ち出してしまう人も多いかもしれませんが、本来「今日はどうしても行きたくない」という理由で会社を休んだっていいはずなのです。
でも、急に休みを取る際に、周囲から反感を持たれる場合と持たれない場合があります。その差はどこにあるのでしょうか?
周囲の人に反感を持たれないためにはコツがあります。
まずは、急に休む理由としてよくある例を挙げつつ、会社へのスマートな伝え方と反感を買わない対処法を身に付けていきましょう。
前日急に休むと会社へ連絡する場合:よくある理由と伝え方のポイント
まずは、前日急に休みたいと告げる場合、どんな理由があるかをいくつか挙げてみます。
理由1:発熱
前日の夜に熱が出た場合、早めに寝るなど対処をしたとて、翌朝マシになっているかどうかは分かりません。朝を待たず前日に伝えておけば、職場の状況にもよりますが、「とりあえず明日は休んだら」と言ってもらえる可能性が高いでしょう。
ただ、人手が足りない職場などの場合は「明朝また連絡して」と言われてしまうかもしれません。
理由2:家族の都合
子どもや祖父母の調子が悪いなどで、明朝病院に連れて行かなければならないなど、家族の都合でも前日に分かる場合があります。
一人で病院に行けないような家族がいる人は、こういった理由で事前に休むことを申請することも多いでしょう。
理由3: 通夜・お葬式など
通夜やお葬式も、前日に分かることが多いでしょう。分かった時点で職場にすぐ伝えておけば、何かと忙しい当日に余裕を生むことができるでしょう。
急に休むことが前日に分かった場合、一番大事なポイントは分かった段階でなるべく早めに上司や職場に伝えることです。
それにより、自分自身も心置きなく休むことができますし、職場の人員不足や顧客対応も、前日でも事前に分かれば対処できることもあるからです。
当日急に休む場合:よくある理由と伝え方のポイント
当日急に休むことになってしまう理由にはどんなものがあるでしょうか。実際に私が経験したものも含め、挙げていきます。
(1)突然の体調不良
朝起きて突然、調子が悪いパターンです。正直、会社を休まなければならないほど体調が悪くなるときは、前日の夜から「ちょっと怪しいな……明日大丈夫かな……」という予兆があることがほとんどなので、できれば前日にその旨連絡をしておいた方がよりスムーズでしょう。
とはいえ、朝起きると世界は一変していた……ぐらい急に悪くなることもありますよね。
(2)突然の家族の不調
自身の体調不良と同様に、家族の体調不良で突然のものはあります。
小さい子どもなどは、前日の夜から異変を感じていてもそれをうまく伝えられないことも多いので、急に病院に連れて行かないといけないということもしばしばあるでしょう。
(3)通勤途中の事故・けが
出勤するつもりで家を出たものの、その道中での交通事故・けがなどを理由に休まなければならないパターンです。
特に交通事故については、自分が当事者でなくても、目撃者になってしまった場合、その場に残って証人になるよう求められるケースもあります。
連絡先を渡しておけば立ち去れる気もしますが、事故の記憶は刻々と消えてしまうので、できるだけその場で警察から聴取される方がよいでしょう。
当日連絡する際の一番大事なポイントは、引継ぎです。
当日中にしなければならない仕事がある場合、電話であっても「何の仕事があるのか」「何時までに終わらせないといけないものなのか」「どこまで進めていて、どこから引き継いでもらいたいのか」を確実に伝えることです。
突然のことで自分自身も慌ててしまい、伝え漏れてしまうことがあるかもしれませんが休み明けの出勤時に自分が気持ちよく過ごすためにも、体調など状況が許す限り伝えるようにしましょう。
周りの反感を買わずに休むための3つのコツ
休みを取るのは当たり前の権利だといいつつも、職場の人になるべく迷惑を掛けたくないと思う人も多いはず。
特に、職場の人たちが「どう感じるか」の心情の部分が気になりますよね。ここからは、急に休んでも、周りの反感を買わないためのコツをお伝えします。
(1)その日の仕事はその日のうちに、を徹底
急に休むことになる場合、それは自分でも先読みできません。
普段から仕事を後回しにする癖がついていると、いざ休まねばならなくなったタイミングで期限がギリギリなので他の人に頼まざるを得なくなることも。仕方のないことですが、頼む仕事の量が多いと、職場の人も困ってしまいます。
なので、普段から徹底して、できる仕事は早めにやっておく。期限前倒しで実施するようにしておきましょう。
(2)真面目に働き、周りから信頼される
どんな理由であれ休暇を取ることは自由です。しかし、普段からだらしなくてきちんと仕事をしない人が急に「休む」と言うと、周りは迷惑に感じてしまうもの。
日頃から真面目に働いて、急に休むことになっても「あの人はいつも頑張っているから、今日くらいは私たちでカバーしよう」と思ってもらえるような状態を目指しましょう。
(3)休んだ後は、普段以上によく働く
急に休むこと自体は仕方のないことなのですが、一日仕事に穴を開けたことは事実。職場の人も、その分の仕事が溜まっていないのかと心配になるかもしれません。
休み明け出勤した際は、普段の2倍くらい働き、休んだ分を取り返すくらいの気持ちでいきましょう。
そうすることで、今後急に休む時も「あの人は休んだら、その後2倍働いて巻き返す人だから」と、安心して受け入れてもらえるようになるかもしれません。
急な休みでも気持ちよく休むために重要なのは、日頃の行い
会社を休む理由や、休み方にもさまざまなパターンがありますが、特に大事なのは「休む日にどんな連絡をするか」よりも日頃の行いだと私は思います。
例えば、普段からとても真面目できちんとした人が、無断欠勤をしたとしても、周囲は悪く思うどころか心配をするでしょう。
急な用事で会社を休むことは誰でもありえることです。いざ、その時に周囲から疎ましく思われないよう、日々の行いをしっかりとしておくのがよいでしょう。
(E子)
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