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幸せな人が心得ている「人生を楽しむコツ」とは

トイアンナ

「なぜだか人生嫌なことが多い」そう思いネガティブになっていませんか? そんな方に向けて、「人生を楽しむコツ」をコラムニストのトイアンナさんに教えてもらいます。今すぐ実践してみましょう。

私の人生、「どっちかといえば、嫌なことが多かったな~」と感じてきました。といっても、実際に私の人生が地獄だったわけではありません。

ただ、悪いことの方が記憶にこびりついているのです。

それは、なぜなのか。実は、ネガティブなことを真っ先に考えたり、記憶に残したりしがちなのは防衛本能によるものとされているから。

どうして人生が楽しくないと感じるのか

人類がまだ猿に近かったころを想像してみましょう。知識がない我々が、トリカブトのような毒草や、フグでも食べれば即死です。法律がなければ食料をめぐっての殺し合いもありえます。野生動物にも脅かされる日々。そこで生き残った人類は明らかに「最悪の事態を想定して行動した、超ネガティブ人間」だったと思いませんか。

ですから、ネガティブな人ほど「私って類人猿のスーパーエリートじゃん」と自信を持っていただきたい。あなたのご先祖がいた集落は、そのネガティブさで生き延びたのです。

当時の類人猿さんだって「人生ちょ~たのし~」なんて思っていなかったことでしょう。むしろ、人生は不安と恐怖で脅かされ、ちっとも楽しくなかったに決まっています。

「人生が楽しくない」という人の特徴

というわけで、今人生が楽しくない人は「かつて人類が持っていた防衛本能を引きずっているタイプ」と考えればスッキリするでしょうか。具体的には、こんな行動をしがちです。

人生が楽しくないという人は、最悪の事態を考えまくる

「この草が猛毒だったらどうする!?」と、先祖が想像してブルーになったように……人生が楽しくないと言い出す人は、最悪の事態ばかりを想定します。

なお、超ネガティブな私が、同じタイプの上司と盛り上がった妄想が「結婚式を行うが、実は友人全員から嫌われており当日ドタキャンされる」というもの。ここまで最悪の事態を想定できれば逆に何が起きても怖くない! という、謎の安心感に包まれていました

人生が楽しくないという人は、完璧主義

人生が楽しくないと言いがちな人は、前提として「人生とは幸せであらねばならぬ」と考えているのです。そして、その期待値に自分の幸福感が届かないからこそ、憂鬱を味わいます。

しかし、人生が喜びの連続なんてワケがありません。薬物キメてるんじゃないんだから。「まあまあかな」が人生の70%くらいを占めており、残りわずかな期間が、アップダウンの期間となります。前提となる「人生は幸せであるべし」の想定が間違っているのです。

人生が楽しくないという人は、苦手な恋や仕事を選ぶ

人生が楽しくない人は「弱点と向き合うのが良いこと」と考えがち。そうして自分を傷つけるパートナーと付き合い続けたり、“苦手を克服する”仕事を選んだりします。

しかし、人生は自分が何もしなくても褒めてくれるような伴侶や職場を選んだほうが、幸せを感じやすいに決まっています

もしや、防衛本能が高まりすぎて「こんな平穏、続くわけがない! いつかの動乱に備えて修行せねば!」と幸せをかなぐり捨てたくなるのでしょうか……。とにかく忍耐の人生を選んでゆきます。

人生が楽しくないという人は、人に頼るのが下手

他人に頼るのが得意な人は、たとえ防衛本能のネガティブ・スパイラルに陥っても周りが救えてくれます。

「えーん、こんな人と付き合ってても幸せになれないよね? 別れのLINE、私の代わりに送って! そんで彼をブロックして! 連絡先からも消して!」

なんて言える方は、短期間どん底の恋をしても、最後は幸せをつかんでいけることでしょう。この会話を見て「ありえない……」とドン引きしたあなたこそ、ご自身が人生を楽しくない方へ引きずっているやもしれません

脱・つらい人生! 今日から人生を楽しむコツ

人生を楽しむためには、新しい趣味も恋も必要ありません。ただ単に、心持ちを氷河期から現代へアップデートするだけです。ここからは、実際に超ネガティブだった私が人生を楽しめる方向へ軌道修正した、具体的な対策をみていきましょう。

といっても「完璧主義をやめよう」「自分を傷つけた恋人に制裁を下せ!」「人に甘えまくれ」なんて言いませんからご安心を。もともとネガティブな人がいきなり行動するなんて、よちよち歩きの子どもをフルマラソンに出すようなものです。今日はもっと段階を踏めるよう、今日から始められる「人生を楽しむコツ」をご提案します。

人生を楽しむコツ1 落ち込んでも「ポジティブな言葉」を自分にかける

例えば、あなたが仕事で大きなミスをしたとします。上司はあなたに失望して、周りの目も冷ややか。売上も下がりました。

こんなときに落ち込まないのは不可能ですが、必ず落ち込みながら「仕事と相性が悪いだけかも」「うーん、シンプルに運がないね」「準備不足だったけど、経験を積んだから次は大丈夫」など、ポジティブに考える“ヒント”も自分に言い聞かせてください

人生を楽しむコツ2 認められても嫌いな仕事はしない

周りが頼ってくれるから……と、ストレスのたまる仕事を受けるのはやめましょう。褒められるからと断りどきを失い、うつのようになってしまったコールセンターの苦情受付担当、介護士さん、教師の事例を複数聞いています。

あなたが絶賛される仕事でも、あなた自身が「好きじゃない」「しんどい」と感じる仕事なら、それは適職ではありません。笑って辞められるうちに逃げましょう。

人生を楽しむコツ3 「話せばわかる」を諦める

周りに、あなたを傷つける人がいたとしましょう。残念ですが彼・彼女と“話せばわかる”とは限りません

あなたとは根本的に違う価値観で生きていたら、どんなに話しても分かり合えないものです。「あー、異星人と遭遇してしまった……解散!」と割り切ってもいいのです。

人生を楽しむコツ4 自分の感情を研ぎ澄ませる

人生が楽しくなくなっている人は、不快感を抱いていても気付くまでに時間がかかります。我慢強いので、自分でも痛みに気付かないのです。

これからは「あれ、なんか変だな。モヤモヤする。理由はうまく言葉にできないけど」と感じた段階で自分の心を信じ、逃げてください

嫌な人・ことから逃げるときの理由はハッキリ言葉にできなくてもいいんです。なんとなく嫌……の段階で、後ずさりするクセを付けましょう。

人生を楽しむコツは、身近な考え方にある

こんなふうに、人生を楽しむコツは身近な考え方に眠っています。

ときには周りから期待された役割を果たすばかりではなく、自分の直感に従ってみて。これからは災厄があなたを避けて通りますよう、応援しています。

(トイアンナ)

※画像はイメージです

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