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円滑・円満に終わらせたい。退職の切り出し方

ぱぴこ

転職先が決まり、残すは退職対応のみ。だけど、切り出し方はどうすればいい? 伝えるタイミングは? わからないことだらけですよね。退職&転職経験のある外資系OLコラムニストぱぴこさんに退職までの流れやポイント、引き止められたときの対処法を教えてもらいます。

退職代行サービスなる存在があるように、多くの人にとって「会社をやめます!」と、自分の上長に言いに行くのは気が重い事柄です。

すでに何度か退職&転職をしている私ですが、最初に上司に退職を申し入れたときは大変に気が重かったことを覚えています。

今回は気が重いけど、やらざるを得ない「退職交渉について」です。

退職までの流れ

退職する! と決めたらまずやることは、人事規定の確認です。決してGoogleで「退職 方法」と検索することではありません。

1.人事規定を確認する

まず確認するのは、自社の規定です。

人事規定で退職についてどう規定されており、いつまでに申し出なくてはいけないのかや、退職届は規定フォーマットがあるのかが確認事項です。だいたい、退職までの流れややることリストも一緒に記載されています。

2.有給の残数を確認する

取れるかどうかはわかりませんが、日数の確認は重要です。どうせだったら退職に合わせて有給消化はしたいものです

次の職場が決まっているのであれば、その入社日と退職日から逆算してちょっとしたバケーションを取ることを考えれば気も晴れます。

3.上司の予定を押さえる

イヤでも上司に「退職」についての話しはしなくてはいけないので、上司の予定を押さえましょう。

忙しい上司だと、「話そう」と思った矢先に2週間の出張! なんてことになりかねません。また、期日が決まれば心も決まるものです。

4.(必要であれば)退職願を作成する

1にも関連しますが、上司に話す際に「退職願」が必要かどうかは職場によるので、必要であれば作りましょう。

退職を切り出すときのポイント

さあ、ここまでで準備は整ったので、次は実践です。

切り出すタイミングは?

「決めたら即話す」が基本ですが、タイミングは計りたいものです。

朝から晩までみっちり会議の予定が詰まっている日や、前後にストレスフルな予定が入っている時は避けるのがおすすめ。逆に、後ろに来客などの用事が入っている場合は、絶対に時間内に面談が終わります

これは個人の好みですが、対面でもメールでも「ご相談があるので少しお時間いいですか?」などの切り出し方がベターでしょう。

メールか対面かは、社内風土や関係性、どれが自分自身ストレスが少ないかで選択しましょう。

最初に伝える相手は?

ほぼ友人的な同期以外は、自分の口から直属上司に最初に伝えましょう。部署の先輩への退職相談が間接的に上司に伝わると、「なぜ最初に言わなかったのか」「なぜ直接言ってくれなかったのか」といういらない軋轢を生みかねません。

また、人事規定的には「人事に申し出ればよい」と書いてある場合がありますが、前もって直属上司には伝えるべきです。退職意向を伝えるメールで、TO人事、CC上司で上司が寝耳に水といった事態は避けましょう。

場所は、会議室などのクローズドな場所を予約しておき、そこで切り出すのが最も一般的な方法です。

退職を切り出すまでに用意しておくものはある?

想定質問に対する回答は用意しておきましょう。

それは「退職理由」です。退職の意思を伝えると、上司からはほぼ100%で退職理由を聞かれます。そのため、その場で慌てないように理由を準備しておきましょう。

引き止められたときの対処法

上司に退職を伝えに行ったが引き止められてしまうというケースも多いです。

その場合は、自分の意思をはっきりと伝える必要があります。「大変うれしいですが、新しい一歩を踏み出したい」「この職場は好きだが、より成長したい」などポジティブモンスターとしてYES……BUT論法で切り抜けるのが基本です。

留まっていいのかの判断基準

とはいえ、熱心に引き止められた場合や、条件を良くするから留まってほしいと言われると心も揺らぐと思います。

個人としてはよっぽどのことがない限り、慰留より転職を選ぶべきだとは思います。ただ、それでも迷ってしまうこともあるでしょう。

その場合、留まるかの判断は「留まることが転職するよりもプラスになると明確に判断できるか」に限ります。

給与、条件、職種などが、転職した場合よりも明確に改善され、なおかつ口頭で打診された内容が書面で発行されるなど、明確な条件提示がある場合のみ検討すればいいです。

引き止められたときの対処法

会社側がかなり食い下がり、引き止めてくる場合もあるでしょう。そんなときの対処法は3つです。

1.強い意志を伝える

自分の意思が固いことを表明するのは重要です。

迷いを見せると、押し切られる隙を与えることになってしまいます。「どんな理由であっても、退職したい」を伝え続けることが一番の防御になります。

2.ポジティブで押し切る

「自分にもっとやりたい仕事や職種があった」「タイミングでやりたい仕事を得られた」など、前向きでポジティブな理由を伝えましょう。

不満は改善提案をされる可能性があるため、なるべくポジティブな発言を心がけましょう

3.感謝と卒業の言葉を述べる

「この職場には大変お世話になって(でも卒業します)」「みなさんにとても感謝していて、大好きです(が、卒業します)」と、アイドルの卒業コンサートの気分で笑顔でハツラツと卒業を宣言することで、相手にも「卒業」を悟らせることができます

退職交渉完了後に気をつけること

退職交渉が終わると、気持ちも落ち着きます。ただ、ここで気を抜きすぎるとミスなどに繋がります

やめるといっても、まだ社員です。印象が悪くなったり「もうどうでもいいと思っているのだ」と周囲に思われたりしないように振る舞いには気をつけましょう。

終わりよければすべてよし! 円満退職を目指そう

退職にはさまざまな理由がありますし、ポジティブな理由だけではないでしょう。

しかし、業界や社会は狭いものなので、できれば円満に終わらせたいものです。上司や会社、双方に納得してもらい退職するために、失礼がないようにしましょう。

(ぱぴこ)

※画像はイメージです

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