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嫌いな上司を確実に仕留める。ビジネス暗殺術

トイアンナ

職場に嫌いな上司がいる場合、どうしたらいいのでしょうか。無視するわけにもいかず、接し方には悩んでしまうものです。コラムニストのトイアンナさんに、嫌いな上司の特徴や対処法について教えてもらいました。

みなさーん! 上司はお嫌いですか?

このコラムを開いた時点で99%の読者は嫌いな上司がいるものとお察しします。

そして、周りに相談すると「辞めちゃえば?」「異動しなよ」とアドバイスされることうけあいですよね。ガッデム。

なぜ、仕事は好きなのに上司のためなんかに私が異動せねばならぬのじゃ。

そう思ったなら、私はあなたの味方です。

私は外資系企業で勤務していましたが、外資では「上司の排除」はよくあることです。

といっても、血で血を洗う戦場ではありません。むしろ、悪口を言い続けてストレスを溜めるくらいなら策を練って相手を辞めさせる! という、ドライで爽快な社風の企業が多いからです。

嫌われる上司の特徴ランキング

まずは、嫌われる上司の特徴を独断でランキング化してみました。

第1位 パワハラ・セクハラが激しい上司

パワハラ・セクハラは上司だけでなく、上司を処分しない会社ごと嫌いになりますよね。

パワハラ・セクハラが激しい企業にお勤めの方は、上司憎けりゃ社まで憎し。最終的に「会社を潰す」と意気込んで退職される方も多いです。

第2位 とにかく無能な上司

2位の「とにかく無能」は、業務へ下手に口を出し、しっちゃかめっちゃかにする上司です。

変に問題を起こすくらいなら、いっそオフィスの隅でソリティアやってくれーっ!! と、誰もが思っていることでしょう。

第3位 情緒不安定すぎる上司

そして3位は不機嫌を周囲にばらまいたり、泣いたり、キレる上司。

「情緒が小学校で止まってんのか?」と思いたくなりますね。おっと、これじゃ小学生に失礼か!

嫌われる上司は、なんで気づかないの?

さて、なぜ嫌われている上司は自分で自分を律して、直せないのでしょうか。

私もヒラのころそう思っていたのですが、管理職になって気づきました。

お世辞と、ガチ褒めの差が、わからん。

部下からすれば「そこは表情で察しろよ。おべっかに調子のりやがって」と思うところでしょうが、いざ持ち上げられる側になるとまったくわからないものです。

それ以来、どんなに部下が褒めてくれようが「実は嫌われているのではないか」と、冷や汗を流す日々でした。

嫌いな上司……とはいえダメなあの対処法

いちど上司を嫌いになれば、毎日はストレスで憂鬱。仕返しを考える人もいるでしょう。

ですが、典型的な「ダメ対処法」は上司の指示を無視することです。

上司の上司は、あなたと直属の部下(=上司)の意見を比較したときには、上司を優先せざるを得ません。そうでなければ、上司の上司こそ「嫌われる上司」になってしまうからです。

いくら嫌いでも上司の指示を無視すれば“あいつは仕事をやっていない”と、お偉方に報告されてしまうおそれがあります。

これでは上司を締め出すどころか、あなたが退職に追い込まれるかも

ストレスが溜まって仕方ないとは思いますが、そこはぐっとこらえて「かしこまりました!」と笑顔で答えておきましょう。

嫌いな上司を異動・退職させるには。必要な3ステップ

さて、ではどうやって嫌いな上司を潰す……異動または退職(転職)させたらいいのでしょうか。

確実に事を運ぶための3ステップをお教えします。

(1)自分を優秀に見せる

嫌いな上司を追い出したいなら……まずはあなたが「周りの偉い人」を味方につけなければなりません。

まずは他の部署の部長・課長クラスからも「あの子は優秀だね」と思われる働き方をしましょう。

飲み会でも上司の悪口は言わず「いろいろありますけど、仕事って多少のストレスもありますしね~」と流しておきます。

裏で悪口を言っていること自体を、ネガティブにとらえる管理職もいるからです(だって、上司の悪口を言いまくってる人は、次に他の管理職も悪く言いそうじゃないですか……)。

(2)周囲とまとめて意見を上げる

あなたが信頼できる社員だと思われたら、次に周りの意見を集めます。意見を集めてから、初めて偉い人に相談してください。

仮にあなたひとりで「上司に悩んでます……」と偉い人へ伝えても、「なんか、あの部署揉めてるなあ」で終わってしまうからです。

これが代わりに、5名の社員連名で「この人をなんとかしてください」と苦情を上げてきたら、それは人事問題です。偉い人は動かざるを得ません。上司のせいで集団退職されてしまったら、業務に穴が開くからです。

みんなと力を合わせましょう。そして上司を仕留めましょう。

(3)妥協策を考えておく

上司が異動してくれたら、あるいは退職してくれたら万々歳です。が、この世はそううまくいくとも限りません。そこで、妥協策も考えておきます。

たとえば「この上司と直接のコミュニケーションはなくす。これから業務上のやりとりは、すべて他の社員を経由して連絡する」などです。

さらに飲み会で隣席NGにすれば、同じフロアにいても、ストレスは激減するでしょう。

日本では解雇規制が厳しいので、よほどのことがなければ上司もクビになりません。また、異動させれば異動先から悲鳴が上がることでしょう。

世の中、勝ちと負けの2択だけでは決まりません。間を取って50%の妥協策を考えてみませんか。

上司の能力面以外に問題がある場合

今回挙げたのはあくまで「無能すぎる」「怒鳴る、キレる、泣く」「セクハラ・パワハラ」など上司の能力面に問題があった場合のアプローチ。

鼻をかんだティッシュをデスクの床にまでまき散らしているとか、ワキガがすごいなど生理的な問題がある場合は、話は別です。

それは連名で訴えて、上から指導してもらうよう相談してください。健闘を、祈ります。

(トイアンナ)

※画像はイメージです

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