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年下上司と年上部下が円満な関係を築く方法

makicoo(さとう まきこ)

年下上司との仕事にやりづらさを感じたことはありませんか? 今回は、ライターのmakicooさんに年下上司との上手な付き合い方を教えてもらいました。

従来の日本企業では当たり前だった年功序列が少しずつ崩れていき、新卒で入社した会社を数年で辞めて転職、なんてことも珍しくなくなってきましたね。

そういった社会環境の変化から、少しずつ増えてきている年下上司。今後ますます転職が当たり前の時代になると、上司が年上とは限らないケースがどんどん増えていきそうです。

そこで今回は、気になる年下上司との付き合い方をご紹介します。

年下上司は増加している?

年功序列&終身雇用が当たり前だったかつての日本。それが平成、令和と時代の変遷に伴い、大きく変化しつつあります。

新卒で入社した会社を数年で退職なんてことは既に珍しくなく、能力主義を導入し、成果を出せば新卒1年目でも管理職を任される会社もあります。その結果、かつては考えにくかった、年下上司に年上部下なんて関係が珍しくなくなってきました。

今回、Twitterでアンケートをとったところ、約50%の方が「年下上司を経験済」とのことです。この先もどんどん増えていきそうです。(2019/12/03時点)

年下上司がやりづらいその理由

アンケートによると、上司が年下だった経験のある方のうち、年下上司がやりづらい、またはやりづらかったと回答した方は約半数でした。

では、「年下上司との仕事がやりづらい……」そう感じる理由はなんでしょうか?

1.年上だからと、年下上司が気を使っていると感じた

アンケートをとった中で一番多かったのがこちらの意見。自分自身は年齢を気にしていないのに、年下上司が自分に対して気を使っているのを感じると気まずくなりますよね。

自分にだけ敬語を使われたり、よそよそしかったりなどが積もり積もると、イライラの原因になってしまうこともあるかもしれません。

2.年齢故の経験値の低さなど、能力的に足りていないと感じた

アンケートで2番目に多かったのがこちらの意見。

たとえばクライアントに対しての接し方など、若さ故に「ちょっと足りてないなあ」と感じるところが目についてしまうようです。

注意したい気持ちと、年下とはいえど上司だしという気持ちの狭間でやりづらさを感じるようですね。

注意するにしても、年齢的な圧迫感を与えないかなど、言う側が気を使ってしまいます。

3.世代による価値観の差を感じた

職場なのにタメ語で話しかけてくる、メールではなくLINEで連絡してくる、業務メールなのに顔文字を連発するなど。自分の世代では考えられないコミュニケーション方法に、ジェネレーションギャップを感じたという意見もありました。

時代によってマナーの変遷があるのはしょうがないとはいえ、自分の常識とは異なる行動に接すると、居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。

4.年下に命令されることに違和感を覚えた

年配の人を敬うようにという価値観でこれまでを過ごしてきていると、年下上司から指図を受けることに居心地の悪さを感じてしまうようです。

特に先輩後輩の関係がしっかりしている体育会系の部活やサークルに所属していた経験がある場合、「年下上司」という関係性そのものに居心地が悪いなんてことも。

年下上司と円満な関係を築く3つのコツ

上述のように、年下上司との関係には、やりづらさや居心地の悪さがつきまとうこともあるもの。

これを克服して円満な関係を築くコツを3つご紹介します。

1.気になることがあったらはっきり言う

まずは「部下とはいえ年上だからと気を使われている」という理由でやりにくいケースについて考えてみましょう。

年齢に関係なく、「上司」は部下が滞りなく仕事を遂行できるようにするのが役目のひとつです。そのため、年下上司の態度や言動などでやりづらいと感じることがあれば、きちんと伝えるのが居心地よく仕事をする鍵になります。

本人にどうしても直接言いづらい場合は、年下上司の上司にあたる方、もしくは部門内のほかの社員に相談してみましょう。

ただオススメはあくまでも直接「本人」に伝えることです。

2.「年下」であることを忘れる

特に上下関係が厳しいクラブ活動を長年されていた方にとっては居心地が悪いかもしれませんが、仕事の世界においては「年齢」より「役職」です。「年下に指図されるのが気に食わない」という思いは、会社という組織の中だとなかなか考慮してもらえません。

そのため、まずは年下、年上という意識を持たずに接するように心がけましょう。

ただし年下上司の態度で気になることがあったら、毅然とした態度で相手に伝えてみましょう。

3.どうしてもやりづらいなら配置転換や転職を視野に

ただどうしても気になってしまう、居心地が悪いということであれば、それは年齢ではなく、相性の問題かもしれません。

毎日会社に行くのが憂鬱に感じてしまうほど、年下上司との関係に悩んでいる場合は、配置転換や転職を視野にいれるのもいいでしょう。

ただその際は「年下上司と仕事をするのが気になるから」という理由は明かさずに活動するのがオススメです。

今の時代、いつ年下上司と仕事をすることになってもおかしくありません。その際に「年下の上司は嫌」と主張することは、あなたのイメージを下げかねません。

4.年齢をわざわざ明かさない

実は、私自身も年下上司として年上の部下と働く機会が何度かありました。そのとき感じたことは、実際に年齢がはっきりしてしまうと、気にするキッカケになってしまうということです。お互いの年齢が明らかになってしまうと、急に居心地の悪さを感じてしまうんですよね。

自分の年齢も、年下上司の年齢も、意識せずに仕事できるのが一番です。もしも、お互い年齢を確認し合っていない場合であれば、このままあえて確認しないのがオススメです。年下上司があなたの年齢に気づいていないのならそのままでいいでしょう。

それが、気持ちよくお仕事できるコツだと思います。

ONE TEAMで働こう

「年配者は敬いなさい」というのは古くから日本でいわれてきたことですが、今の時代は年上であってもそうでなくても、相手を尊重しつつ思ったことははっきり言うのが好ましいとされているように思います。

お互い年の差を意識することなく働くには、まず自分から意識や行動を変えてみることが大事でしょう。年下上司がやりにくいなと感じている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

(makicoo)

※画像はイメージです

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