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「秘密主義な人」の心理と上手な付き合い方。自己開示しない男性にどう接する?

織田隼人(心理コーディネーター)

なかなか気持ちを表さない秘密主義の男性は、付き合いづらいと悩むことはありませんか? 秘密主義の男性とうまく打ち解け、スムーズに関係を進展させていくにはどうしたらいいでしょうか? この記事では、秘密主義な人の心理や特徴、秘密主義な男性と上手に付き合う方法について、心理コーディネーターの織田隼人さんに解説してもらいました。

自分のことをあまりオープンにしない、むしろ隠してしまう秘密主義の男性とは付き合い方が難しい、と感じてしまうことがあるかもしれません。

今回は秘密主義の人の心理や特徴、そういった人と打ち解けるにはどうすればいいのかについて見ていきましょう。

秘密主義な人の心理

男性が秘密主義になるにはいくつかの心理的な背景があります。

どのような心理的背景から秘密主義になるのかチェックしましょう。

(1)弱さを隠そうとしている

自分の気持ちをオープンにするということは、「自分の弱みを見せる」ということでもあります。

しかし、自分の弱い部分を知られたくないと思っている人は、弱みを見せることができず、秘密主義となることが多いです。

(2)人に干渉されるのが苦手

自分の情報を伝えれば伝えるほど人間関係ができていき、そして人に干渉されるようになります。

たとえば人に悩みを話すと共感してもらえたり、一緒に解決に向けて考えてくれたりするのが人間です。

しかし、悩みに共感されたり、一緒に解決に動いてもらったりするということが苦手な人も一定数います。

これらの人は自分が他人に干渉されるのが苦手なので、なるべく干渉を避けるために秘密主義になります。

(3)秘密で行いたいことがある

何かしら隠したいことを持っている人も秘密主義になりやすいです。

隠したい情報がある場合、人は嘘をついたり、その情報に関わることを人に話さなくなったりします。

嘘をつかない人の場合は、秘密にしたい情報が大きければ大きいほど話せる情報が少なくなり、秘密主義となることが多いです。

たとえば学歴を隠したい人は学校のことを話しにくくなりますし、場合によっては部活についても話せなくなります。

話したくない秘密が多くのことに関係する場合は、いろんな情報から推測されるのを防ぐため話さない人になってしまうのです。

秘密主義な人の行動に共通する特徴

秘密主義な人にはいくつかの共通する行動があります。

それらがわかるとその人が秘密主義な人かどうかが判定できます。

どんな行動が秘密主義の人に共通するのか見ていきましょう。

(1)ポーカーフェースなことが多い

人は表情からも情報を漏らしてしまう生き物です。

表情から情報を漏らさないためには、常に冷静でいてポーカーフェースを貫く必要があります。

秘密主義な人は表情からの情報漏れも気にしているので、できるかぎり冷静でいようとして、多少に関わらず動じないようにしていることが多いです。

(2)プライベートについてはなかなか話さない

秘密主義の人の多くが「プライベートにおいて隠したいこと、話したくないこと」があることが多いです。

プライベートについて話して、その内容に突っ込まれたりするのが苦手だからこそ、秘密主義を貫いているのです。

余暇の過ごし方や家族構成、恋人関係などを話さない人は、秘密主義なことが多いといえます。

(3)友だちを自分から作ろうとしない

秘密主義な人は「知り合い」は作るけれども、「友だち」はあまり作ろうとしないことが多いです。

知り合いであればうまく距離感を持って接することができるので、面倒な情報は共有せずにすみますが、友だちのように「さまざまな情報を共有する仲」になると秘密主義を貫きにくくなります。

仕事から恋愛・家族関係まで、いろんな情報をまとめて共有するような友だちは作らない形でうまく秘密を守っていることが多いです。

(4)集団でいるより、ひとりでいるほうが多い

集団でいるとみんなでさまざまな情報を共有しよう、という力が自然に働いてきます。

人間は社会的生き物なので集団ができるとその集団としてのまとまりをより強めようと動きはじめるからです。

しかし、秘密主義の人にとっては、自分の秘密が暴かれるかもしれないことがストレスになるので、あまり集団活動が好きではないことが多いです。

ひとりで時間を過ごすことを好む人もいます。

(5)自己主張をあまりしない

自分についてあまり情報を開示しようとしないので、自己主張もあまりしない傾向があります。

自己主張というのは自分の考えや思いを伝える行為なので、秘密主義の人にとっては秘密をばらすことにもなってしまいます。

いい意味で「ウザくない人」になることが多いです。

秘密主義な男性と上手に付き合う方法

秘密主義な人とは一見接しにくいように思われるかもしれませんが、いくつかのポイントを踏まえれば、ある意味ほかの人よりも付き合いやすくなることが多いです。

どのようなポイントを押さえればいいのか見て行きます。

(1)あまりむやみに話を聞き出そうとしない

人に慣れていない猫や犬を、いきなりなでなでしようとすると警戒されるもの。

秘密主義の人に対しても同様に、いきなり深い話をしようとすると警戒され、より心を閉ざされてしまいます。

むやみに話を聞き出そうとはせず、時間をかけてのんびり接していけばいいや、という気持ちでいると、相手の警戒も徐々に解けていきます。

(2)味方でいようという意思を見せる

秘密主義の人は警戒心が強いので、仲が進展していない状態では情報を打ち明けてくれないことが多いです。

ですので、時間をかけて自分は味方である、と思ってもらえるように行動するとよいでしょう。

相手が困っていたら助けたり、相手の情報を聞き出したとしてもむやみにみんなに言わないようにしたりと、相手にとって味方であることを行動と態度で示していけば信頼が得られます。

一度信頼を得られるとほかの人に比べて強い関係性が作れますので、仲よくなっていきやすいです。

(3)ほかの人の秘密を伝えない

秘密主義の人は、相手が秘密を守れるかどうかを常にチェックしています。

ほかの人の秘密を秘密主義の人に話してしまうと、「まわりにペラペラ話す人なんだ」と思われて警戒され、心を閉ざしてしまうことが多いです。

秘密主義の人に対しては他人の秘密を教えない、そして他人の悪口を言わない、ということを心がけて付き合っていきましょう。

(4)相手の行動を否定しない

秘密主義の人は、自分の弱さを隠したいと思っていることが多いです。

そのため、自分の話したことや行動した結果がどのように評価されているのかを気にしていることが多いです。

秘密主義の人の行動を否定したり、話したことに対して批判するようなことをしたりすると、「より注意して行動しないと!」とか「これ以上話すといろいろ詮索されるので止めよう」と警戒されることが多いです。

否定や批評をすることで警戒されてしまいますので、できる限り相手の行動は認めるようにしていきましょう。

(5)うれしい、楽しい、悲しいという気持ちを素直に表現する

特に恋人の場合や好きな人相手の場合には、うれしい気持ち、楽しい気持ち、逆に悲しい気持ちなどを素直に表現していくといいでしょう。

恋愛感情がある相手同士の場合、自分の気持ちは相手に伝わりやすいです。

うれしい、楽しい、そして悲しい気持ちというのは、相手を傷つける要素が少ないのでダイレクトに伝わり、そして相手の気持ちも徐々に素直になっていくことが多いです。

時間さえかければ、むしろ付き合いやすい相手

秘密主義の人は悪意があるわけでもなく、人に対して悪口を言うわけでもない、というある意味付き合いやすい人であるともいえます。

仲よくなるのに時間がかかるだけで、そのあとはよい関係を築きやすい相手ですので、焦らずじっくりと関係を作っていくようにしましょう。

(織田隼人)

※画像はイメージです

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