気になる男性から好かれないのに、興味ない男性からは好かれる理由
気になる男性からは好かれないのに、興味のない男性からなぜか好かれる。そんな現象、ありませんか? どうして好きではない男性から好かれるのでしょう。この記事では、興味のない男性から好かれてしまう理由と解決方法を恋愛コラムニストの藤本シゲユキさんに解説してもらいました。
「気になる男性からは好かれないのに、興味のない男性からは好かれてしまう……。なんでだろう?」
そんなお悩みを持つ女性が多いのではないでしょうか。
実際にカウンセリングをしていて、よくいただくご相談内容のひとつです。
今回は、「気になる男性からは好かれないのに、興味のない男性からは好かれる理由」をテーマにお話しさせていただきます。
興味のない男性から好かれる理由
これには3つの理由があります。
1.興味のない相手だから、素で接することができる
その人自身の魅力は、自然体でいるときに一番発揮されるものです。
どんなに「私にはなんの魅力もない」という女性であっても、自然体でいるときは、その人自身も気づかない魅力がちゃんと出ています。
その魅力とは、優しさだったり、気づかいだったり、話し方だったり、表情だったり、人それぞれちがうものですが、その人がこれまで生きてきた中で培ってきたものなので、意識しなくても出せてしまうんです。
しかし、接している相手に好かれようとしたり嫌われないようにしたりすると、自分を作ったり、素の自分を封印したりするんですよね。
自然体とは、自分をよく見せようとしたり、嫌われないようにしたりしない、飾り気がない状態のこと。
興味のない男性だからこそ、肩肘はることなく、自然に接することができ、意識しなくても魅力を出せるというわけです。
その自然さからあふれる魅力が好意的に思われるということですね。
2.押したらなんとかなりそうだと思われた
これは、前述した自然体で接したことから、派生して起こる場合が多いです。
女性が自然体で接した場合、「自分には心を開いてくれている」と捉えられることも多く、そこから「実は俺のこと、好きなんじゃね?」と勘ちがいする男性はいまだに多いですね。
肉食系の男性ならなおさらだと思います。
そこまで勘ちがいしなかったとしても、「心を開いてくれてるんだろうし、悪くは思われてないだろう」という受け取り方になっていることも。
それが「押したらなんとかなるかもしれない」という思考につながるわけです。
ほかのケースとしては、見境なしに女性を口説くような男性や、明らかにその女性とは釣り合わないような男性が、空気を読まず言い寄ってくる場合もよくあります。
3.興味はないけど、実はちょうどいい相手
このケース、意外によくあります。
人にはそれぞれ適材適所がありまして、その人に合う人、場所、仕事などが、必ず存在します。
しかし、今の自分を客観視できず高望みをしてしまう人は、男女問わず例外なく、「今の適材適所」を受け入れることができません。
なので、理想の男性像はあるけれど、それに該当する男性には好かれたことがないのであれば、高望みをしすぎているか、後述する「性欲ベース」で相手を見ていることが原因です。
勘ちがいしないでいただきたいのは、「身の丈に合わないことをするな」と言いたいのではなく、「自分に合う人」をちゃんと考えましょうということです。
「ろくでもない男しか寄ってこない」とお嘆きの女性がいますが、どれだけ認めたくなくてもそういう相手を自分で選んでいます。
「浮気しない人と付き合いたい」という女性もいますが、そういう女性にかぎって、浮気をしない誠実な男性には興味がありません。
そもそも、友だちにもできないような異性や、信頼関係を築けないような相手のことをどれだけ好きであっても、いい恋愛関係を形成することは不可能なので、適材適所でもなんでもないと思ったほうがいいでしょう。
気になる男性から好かれない理由
これも3つの理由があります。
1.自然体ではないから
いいなと思ったり好きになったりした男性に、自分を出せずコミュ障になる女性が結構います。
彼女たちは相手に嫌われたくないがために、思っていることを言わず、聞きたいことを聞かず、変に思われそうな自分の趣味や性質は封印し、当たり障りのない会話しかしません。
「こんなおもんない人、誰が好きになるねん」という話でして、1回目のデートには誘われるけど、2回目につながらないという女性は、大体これが原因です。
ほかにも、好かれようとして自分のことをよく見せようとしたり、ちがう自分を作ったりする女性がいますが、これをすればするほど、相手には違和感しか伝わりません。
なぜなら、人は「習慣・素養・性質」にないことは絶対に持続できないので、恋愛だけちがう自分で居続けることは不可能なんですよ。
いくら自分のことをよく見せようとしても、それは「意識しないとできない自分」になり、習慣にも素養にもなっていないので、そのうちバレます。
ちがう自分を作り出し、好かれそうな自分を演出してみても、結局のところ自分の性質にはないので、「無理してる感」しか伝わりません。
前述したように、その人自身の魅力とは「自然体」のときに発動するものなので、いいなと思った男性に対し、そのように振る舞うことができないと、今後も好かれることはないと思ったほうがいいでしょう。
2.「そういうところやで?」が垣間見える
他者から見て目につく部分、いわゆる「そういうところやで?」というものですが、この部分が多い人ほど異性にモテないです。
礼儀がなってない、誠実さが足りない、思いやりや配慮がない、だらしない、品がないなど、挙げればキリがありません。
こういったものは、大人になってから指摘してくれる人が途端に少なくなるので、自分ではなかなか気づきにくいものです。
自然体で振る舞っているのになぜかモテない人は、それだけ目につく部分が多い可能性が高いので、今の自分が一体どういう状態なのか、徹底的に客観視する必要があるでしょう。
もし、あなたの身の回りに「そういうところやで?」を指摘してくれる人物がいるのであれば、耳が痛いかもしれないけれど、ちゃんと聞き入れたほうがいい。
言われるうちが花なのだから。
3.そもそも相性が悪い
多くの女性が勘ちがいしているのですが、必ずしも「好きになる人=自分に合う人」ではありません。
今まで好きになったり追いかけたりしていた男性が、ことごとく自分とは相性が合わない人だったと後から気づくケースは、枚挙にいとまがないです。
なぜこのような事例が多く存在するかというと、相手のことを性欲ベースで見ていることが大きな原因。
顔、声、雰囲気に惹かれるのは本能であり、実は性欲に分類されます。
性欲ベースで異性を恋愛対象としてアリかナシかを考えている人は、男女問わず、自分に合わない異性を追いかけることが多いです。
ひどく夢がないですが、恋愛感情はないものねだりと性欲の掛け合わせから成立するものなので、「相手を性的な目で見ることができるかどうか」はすごく大事だとは思います。
しかし、どれだけいいなと思っても、その相手と性格や相性が合わなければ、残念ながらその関係はうまくいかないことをお忘れなく。
うまくいく恋愛は「親友のような関係」かつ「性的な目で見ることができる」
以上が、「気になる男性からは好かれないのに、興味のない男性から好かれる理由」になります。
恋愛は、親友になるぐらい仲よくなることができ、かつ、その相手のことを性的な目で見ることができるのであれば、自然とうまくいきます。
ただ、親友といっても、付き合いが長いというだけで、一緒にいてどこかしら居心地が悪いような相手は、本当の友だちとは言えません。
ときに親兄弟の役割をしてくれて、自分の真の理解者でいてくれる、それが親友です。
「気になる男性に好かれたことがない」とお嘆きの女性は、今一度、これまでに好きになった男性のことを、「好きになっていなかったら友だちにできたかどうか?」「性欲だけで見ていなかったか?」を振り返って考えてみてください。
(藤本シゲユキ)
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