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男女の違いとは? 女が知らない「男性の性欲」の真実

森林原人

女性にはわからない「男性の性欲」のあれこれ。なぜ男性の性欲は女性よりも強いのか、彼らがどんなときにセックスをしたいと思うのか、などを理解すれば彼とのコミュニケーションも変わってくるはず。この記事では、AV男優で執筆活動も行う森林原人さんが「男性の性欲の実態」をくわしく解説します。彼と性欲に温度差があるときの対処法とは?

セックスが難しいのは、相手がいることです。

自分らしさを大切にしろと教育されて育ってきたのに、自分本位でいられないのがセックスです。どうやったら、自分も相手も楽しめるセックスになるのでしょうか。

特に「彼氏との性欲の温度感に差があること」に悩みを抱え、上手なコミュニケーションの取り方がわからないという女性は多いことでしょう。

そこで今回は、仕事柄1万人近くと体を重ねてきた経験を持つ僕が、「性欲」という視点から、男女のすれちがいを考えていきます。

一般的に「男性は女性よりセックスが好き」

草食男子だ、絶食男子だと呼ばれる男性が増えているといわれて久しいですが、肉食男子もロールキャベツ男子(外見はギラギラしてないので一見草食に見えるが実は肉食)も、まだ少なからずいます。

女性より男性のほうがセックスしたい理由

娯楽の選択肢が増えたことで快を得る楽しみの王様がセックスでなくなったし、情報化が進みセックスにまつわるリスク(性感染症、性暴力、人格否定、自己嫌悪)の可能性を知ってしまい慎重にならざるを得ない現代ですが、セックスが好きな男性は女性より多くいます。

なぜそう言い切れるか?

それは、セックスで快感を得やすいのが男性だからです。

男女関係なく多くの人にとってセックスとは挿入のことで、射精で終わります。それには勃起が必要です。つまり、「勃起、挿入、射精」がセックスの定義で、これらすべて男性サイドに決定権があります。

だから、セックスをしたい女性は男性に気を使わなければなりません。勃ってください、挿れてください、イッてください。どう考えても気持ちよくなりやすいのは主体性を発揮しやすい男性です。

男性はなぜセックスをしたがるのか?

快感を得やすい男性は、動物的本能として快を求めてセックスをします。

でもそれだけではありません。むしろ、純粋に肉体的快感だけを求めてセックスをしている男性は、今の日本には少ないのではないでしょうか。

セックスの裏にある「支配欲・社会的要請・承認欲求・義務感」

先ほども書いたように、セックスのリスクを知ってしまうと、そのリスクと得られる快が見合っていないように思えてきます。

それでもセックスをするのは、本人も自覚していない意識下に、「支配欲」「社会的要請」「承認欲求」「義務感」などがあるからだったりします。

ちなみに恋愛感情とセックスの結びつきは薄い

一方で、ロマンチックに愛とセックスを結びつけ、恋愛感情や愛着の表現としてセックスをするのは、そもそも日本の文化として定着していません。

これも、なぜそう言い切れるのか?

それは、日本の家庭では、両親がセックスをしている姿が想像できないという人が大半だからです。

現在の日本において、男女関係の基本とされている夫婦からセックスの匂いを感じとらなかった子どもは、当然ながら男女関係にセックスを持ち込む流れを身につけられません。

さらに、性の匂いをさせないのは、父親以上に母親のはずです。

日本におけるスタンダードな男性の価値観である、自分の彼女や奥さんには性的な匂いを求めないのに、一方でエロい女性が好きというダブルスタンダードは、こんな家庭環境から生まれています。

愛情を互いに持つ2人が一緒にいれば、自然とセックスという表現行為になっていくと身につけていなければ、ほかの流れからセックスを学んでいくしかありません。

たとえばエロ本などのフィクションから「情報」としてセックスを学ぶと、セックスが何かしらの手段になります。そういったとき、大抵女性はモノ扱いになっています。

自分の支配欲を満たすためのモノ。社会的評価を得るためにゲットすべきモノ。自分の価値を確認するためのモノ。それが男性の根幹にあるセックスしたい理由です。

男性間に存在する性欲の差は「強弱」ではなく「タイプ」

でも、「勃起、挿入、射精」が定義であるセックスならば、男女がそこにおいて平等であるのは難しいのが現実です(もちろんそうでない男性もいます)。

その人がどのような家庭で育ったのかが、セックス観には大いに影響しますから、平均的な家庭では、セックスは日常から切り離され隠れたところに存在しています。

「愛着」から性欲がくるタイプの男性

とはいえ両親が日常的に手をつないだりキスをしたりハグをしたりして、セックスの伏線が垣間見える家庭で育った男性は、彼女や奥さんともそういった関係を自然と築ける傾向にあります。そういった場合、付き合った当初の新鮮さからくる性欲がなくなっても、愛着からくる性欲でセックスが続きます。

愛着とセックスが結びつかないタイプの男性

一方、視覚情報を重視していたり、支配欲からセックスをしたりしている人は、同じ相手とセックスをし続けることが困難です。

もしできたとしても、相手側はモノ扱いされていますから、いつかその不安定さに気づき、そのセックスを受け入れられなくなるでしょう。

タイプ別「男性の性欲がわき起こる瞬間」

「男性の性欲が沸き起こる瞬間」は、上記で説明したような“性欲の種類”によって異なってきます。

1.愛情を感じたいタイプは「温もりがほしいとき」

このタイプは温もりがほしくなるときにセックスしたくなりますので、幸せな結婚式や親族、友人の集まりの帰り、家庭的な映画がハッピーエンドで終わったあとなどに欲求を抱きます。

「僕にはこんなに大切な人がいるんだ」と心だけではなく体で感じたくなるということ。

幸せな瞬間、その人の心に寄り添うように一番そばにいると、彼はくっつきたくなり、セックスしたくなります。

もしくは、疲れているときに癒されたくて、抱きしめられることを求める素直な男性もいます。温めるように抱きしめられると、体の芯から欲情してセックスがはじまります。

2.支配欲タイプは「物ごとがうまくいかないとき」

仕事でうまくいかなかったり、人間関係がこじれ自分の能力に不安を覚えたりしたとき、自分の言いなりになる人間がいることを確認するためにセックスをしたくなります。

もしくは、自分に万能感を持っており、周囲にいるすべての人間を駒のように考え、自分が快感を得るための道具として利用する場合も。

こういったタイプだからといって、暴力的なセックスになるとは限らず、一見やさしくしているようで相手が達することに執拗にこだわったりする、実は自分勝手なセックスをします。

3.男性ホルモン過多タイプは「セクシーな女性を見たとき」

動物として繁殖能力が高いとも取れますが、人としてはバランスが悪く、社会的にはちょっと変わったキャラとして扱われるタイプです。

動物的に視覚情報からムラムラのスイッチが入りますので、肌の露出が激しかったり、胸や尻が大きかったりする相手に対して、反射的にセックスしたくなります。

このタイプは、グラビアギャルのような体型や、派手で遊んでいるようなタイプに目がありませんから、表面的な自分磨きに精を出している女性がストライクです。

4.性癖発症タイプは「いつもムラムラ」

挿入や射精に重きをおかず、衣装だったりシチュエーションだったり道具だったり、肉体ではなく物や状況に興奮するタイプのことをさします。極端なことをいえば、相手は誰でもいいタイプです。

むしろ日常的な人間関係がない相手のほうが気を使わずに性癖を解放できるので、出会い系や風俗を通して相手を探します。

基本的にはいつもムラムラしていて頭の中はエロい妄想でいっぱいで、日常生活とバランスを取るのが人生を通しての課題。こういったタイプのスイッチを入れる方法は、同じ性癖を持つ似た者同士でないと理解できません。

彼がこの手のタイプだったとき、一番いけないのは、自分にない性癖を持っているふりをして、無理して合わせることです。大怪我の元なので、性癖詐欺をしないように。

5.承認欲求タイプは「依存したいとき」

支配欲タイプと似ていますが、こちらは、自分探しが好きだったり、自分の存在価値に不安を覚えたり、自己肯定感や自己受容感が低いので、対外的な攻撃性はあまりありません。

なので、セックスのタイプとしては、やたらと甘えん坊だったり、自己陶酔的に泣いたり、キスマークや噛み痕をつけてほしがったり。つまり、かまってほしい、相手に依存したいときに性欲がわき起こります。

彼氏と「性欲の価値観」をすり合わせるには?

冒頭で「一般的には女性より男性のほうがセックス好き」と解説しましたが、その温度感のズレには男女の年齢も関係してきます。

20~30代前半の女性は「性欲の強い彼氏」に悩む

いろいろなタイプの性欲のあり方に共通する一般的傾向として、ホルモンに左右される性欲は、男性のピークが10~20代、女性の場合は30~40代といわれています。

つまり同世代のカップルだと性欲のピークにズレが生じます。

こちらのサイトのメインターゲットが20~30代前半の女性なので、同世代の男性と付き合っている場合、相手のほうが性欲旺盛で、それにどう対応していいか困るケースが多いでしょう。

セックスには、お互いの性的同意が必要という価値観が備わっている男性なら、相手が望まなければしませんが、日本の一般男性はそうではありません。

「付き合っているんだからセックスするものでしょ」と、付き合いとセックスをセットで考えています。

この場合、男性からのセックスの誘いを断ると、断った女性が悪者にされます。

なので、抜本的解決法としては、相手の価値観を教育していくしかありません。注意する点は、性的同意の大切さと、セックスは挿入がすべてではないという2点を押さえること。ちなみに以下の方法は性欲があまりない彼氏に対して、あなたがもっとセックスをしたいと考えている際の向き合い方にも有効です。

ポイント1:性的同意

セックスをするのにいちいち同意を取るなんて野暮だという人も多いですが、そんなことはありません。同意を取るということは、相手を大切にしている、相手の人格を尊重しているということです。

同意の取り方は難しくありません。

相手の目を見て「僕は(私は)あなたとしたい(今はしたくない)、あなたはどう?」といえばいいのです。あなたのところに相手の名前を入れるのが効果的です。

もし断られても、感情と行為の否定を結びつけないで受け止めてください。

ポイント2:挿入ありきじゃないセックス

勃起させて挿入して射精するというのは、男性なら全員が望むことでしょうと思っている女性が多くいますが、そんなことはありません。

男性からしたら、それらはプレッシャーであったりします。

男性も女性も、勃起、挿入、射精のプレッシャーから解放されるためには、裸で抱き合うだけ、くっついてキスする、イチャイチャするだけでもセックスなんだという価値観を共有することが重要です。

おまけのポイント

できることなら、手をつなぎ見つめ合いながら、好きという気持ちを込めて、セックスの解決方法を話し合ってください。

性の話はどうしても人格と結びつけて考えてしまうので、性のあり方を否定すると人格を否定されたと思ってしまいます。

でも、そうではないでしょう。

この先も一緒にいたいから、セックスを楽しんでいけるようになりたいから、今話し合うのです。

「手の込んだ料理」じゃなく「キャンプカレー」みたいなセックスを

大切なのは、感情と、行為に対する評価を切り離して伝えることです。

「あなたのことが好きだから、あなたとセックスを楽しみたいけど、今のセックスのあり方はちょっと苦手なの。女性が料理するのが当たり前では、いつも作る側の女性は料理を味わえないの。2人で一緒に作る、キャンプのときのカレーがおいしいのは一緒に作って一緒に食べるから。そうゆうセックスがしたいの」と。

どちらかが性別によって役割を決められるのは、もうやめましょう!

(森林原人)

※画像はイメージです

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