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人見知りの人必見! 専門家が教える克服方法

織田隼人(心理コーディネーター)

中田ボンベ@dcp

「人見知り」の人は、初めて会う人に対してなかなかアクティブに話ができなかったり、自分が出せなかったりしますね。では、なぜこうした状態になってしまうのでしょうか? 今回は「人見知りになってしまう心理状態」や「人見知りの改善方法」について、心理コーディネーターの織田隼人さんに教えてもらいました。

人見知りとは?

まずは、「人見知り」とはどんな状態なのか織田さんに解説してもらいました。

人見知りとはどんな状態?

以下の3つのような状態を「人見知り」と言います。

(1)人としゃべろうとすると緊張してしまう

人見知りの人は、誰かとしゃべろうとすると緊張したり、恥ずかしくなったりしやすいです。どちらも「自分がどう見られているのかを必要以上に意識している」ので緊張したり照れたりしてしまうのです。また、その場での対応が終わっても、ひとりになったときに自分の対応の失敗などを思い出して恥ずかしくなったり、後悔したりすることがあります。

(2)よく知らない人に対応することにストレスを感じる

特に「自分がよく知らない人」への対応で、強いストレスを感じます。家族や毎日会うような友人、職場で毎日顔を合わせる同僚などと接することには疲労しませんが、知らない人と接していると極端に疲れたり、ストレスを感じたりします。

(3)人と話すのが面倒になる

人との会話に対して苦手意識を強く持っています。人との会話に苦手意識がなければ、たとえ会話が下手でも人見知りにはなりません。しかし人見知りの人は苦手意識が強いため、他人と話すことが面倒だと思ってしまうのです。

人見知りの心理

人見知りになってしまう女性には大きく3つのパターンがあります。

自分がどう見られているか必要以上に気にする

ひとつ目は、自分自身がどう見られているのかを過度に意識してしまう女性です。この場合、いつどこでも自分がどう見られているのかを気にし、少し会話に失敗するだけでも「失敗したー!」と反省してしまいます。これを繰り返すことで自己嫌悪に陥り、どんどん人と接することが苦手になってしまうのです。

人との会話をめんどくさいと思ってしまう

2つ目は、単純に会話が面倒だと考えるタイプの女性です。初対面の場合、どんな会話をすればいいのかわかりませんから、盛り上げたりするのも面倒ですよね。そうした「面倒くさがり」の部分が強い人は、初めて会う人に対して苦手意識を持っています。

自分の気持ちを口に出すのが苦手

そして3つ目は、自分が思っていることを口に出すのが苦手な人です。思っていることをズケズケと言える人は、そもそも人見知りにはなりません。人と接することでストレスがたまりにくいからです。自分の言うことを抑えてしまうタイプの人は、会話でのストレスを避けるために人見知りになりやすいです。

参考記事はこちら▼

あなたの「人見知り度」を診断でチェックしてみましょう。

人見知りを克服する方法

人見知りの場合、思ったことが伝えられなかったり、コミュニケーションがうまくいかないことが多いため、「できれば改善したい!」と思っている人も多いでしょう。では、どうすれば克服・改善することができるのでしょうか? 織田さんに解説してもらいました。

人見知りは克服できる?

人見知りを後天的に克服することは可能です。たとえば、営業職に就いた女性が人見知りを克服した、という話はよく聞きます。「苦手意識を持っている」ことが人見知りの根本的な原因ですので、人とたくさん接して慣れてしまえば苦手意識は薄れます。人見知りの人は、苦手意識から人と接するのを避ける傾向があるので、克服できないことが多いだけです。

この苦手意識を克服することが、人見知りを改善する上で大事なことです。たとえば何か失敗しても「反省しないよう」に心がけること。誰かとの会話で失敗しても、「大丈夫、そんな細かいこと相手は覚えていないから!」と考えて反省しないようにします。そうすると反省の頻度が減り、人と話すことの苦手意識が薄れていきます。実際、人は相手の会話の失敗なんて気にしていませんからね。

人見知り女性がうまく人付き合いするには?

次の3つのことを心掛けてみてください。

(1)会話の失敗について反省をしない

先ほども挙げたように、コミュニケーションの失敗について反省しないことが大事です。相手もそれほど気にしていないのですから、過度な反省は自分に悪い暗示をかけてしまうだけです。「そんなこと相手は覚えていないよ!」と自分で自分に伝えて、気にしないことを心がけましょう。

(2)笑顔で会話する

笑顔があれば、たいていのことは許されやすくなりますから、笑顔で対話することを心がけましょう。仕事のときには真剣な顔が必要ですが、それ以外の「会話が必要な場面」では常に笑顔でいることを意識してみてください。笑顔で会話をすれば、多少の会話のすれちがいやミスは気にならなくなります。

(3)あいさつとお礼をこまめに伝える

コンビニでものを買ったときに「ありがとう」と伝えたり、マンションのエレベーターで誰かと一緒になったら「おはようございます」「こんにちは」「おやすみなさい」と伝えたりして、普段からあいさつやお礼をこまめにするようにしましょう。言葉を発することが日常化すると、それだけで会話をするハードルが下がります。会話のハードルが下がれば下がるほど、苦手意識が減るので人見知りが克服しやすいです。

人と接することに慣れよう

人見知りを克服したい人は、まずは他人とコミュニケーションを取るのに慣れるのが重要とのこと。慣れていないと緊張したり、うまく会話できなかったりするのは当然。とにかく慣れるまで他人と交流を図ってみるといいようです。また、その際に失敗をするかもしれませんが、いちいち失敗を悔やんでいると、それが人見知りを深める原因になります。最初から「失敗は覚悟の上!」と気持ちを強く持ち、笑顔で交流するようにしていれば、いつの間にか人見知りを克服しているかもしれませんよ!

(文:織田隼人、構成:中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです

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