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プロが教える! 転職の面接を成功させるコツ

沖圭祐(キャリアコンサルタント)

100%うまくいく面接のテクニックというものはありませんが、自分なりのベストを尽くして面接には臨みたいですよね。この記事では納得のいく面接にするためのポイントを一通り紹介していきたいと思います。

転職面接前に準備したいこと

面接前に準備しておきたいことはたくさんあります。身だしなみの確認や、持ち物の準備、そして面接で伝えたいことの整理など。ひとつひとつ確認していきましょう。

転職の面接にふさわしい服装や髪型とは

転職の面接でふさわしい服装や髪型はどのようなものでしょうか。服装と髪型それぞれについて解説していきますね。(清潔感は大前提です。)

服装

・スカートスーツが基本(営業職など活発さをアピールしたいのなら、パンツスーツもあり)
・リクルートスーツはNG(即戦力のイメージにつながらないため)
・スーツの色合いは黒、グレー、ネイビーなどのダーク系が基本(なるべく多くの人に受け入れられる色がベター)
・体型に合った服を選ぶ(早めに家で着てみて、サイズに問題はないか確認することが大切)

髪型

・カラーは黒が基本(なるべく多くの人に受け入れられる色)
・前髪がなるべく顔にかかわらないようにする(面接中に髪の毛をさわるようなことがあると、「集中力がない」と判断されるため)

転職の面接の際に用意する持ち物

面接に持参するといい持ち物もここで整理しておきましょう。

持ち物リスト

・かばん(派手すぎない、A4サイズの書類が入るもの)
・応募書類のコピー(履歴書・職務経歴書など)
・身分証明書(面接の場で事務手続きが必要になるケースもあるため)
・ペン、ノートなどの筆記用具(説明会などが同時に行われるケースもあるため)
・スケジュール帳(次の選考や入社日などを決める際に必要)
・腕時計(スマートフォンで時間を確認するのはNG)
・ハンカチ、ティッシュ
・身だしなみを整える道具(手鏡やメイク道具、ホコリ取り、口臭ケアアイテムなど自分自身で必要だと思うもの)
・スマートフォン(携帯電話)、財布などの必需品

さらに念のため、会場までの地図をプリントアウトしたものやモバイルバッテリー、応募先の電話番号と担当者名のメモなどがあると万全ですね。

印象のいい退職理由と志望動機

つづいて必ず準備しておきたい退職理由と志望動機についてまとめます。ここではいくつか回答例とその解説をしていきますね。退職理由も志望動機もポジティブな内容にして「また辞めてしまうのではないか……」という面接官の不安を払拭することが大切です。

退職理由

・「自分のやりたい仕事ではなく、部署異動も叶わないから」

今の職場で自分のやりたい仕事をやれるよう努力したかも問われるので、「部署異動願いを出した」などと伝えるのもいいですね。

・「自分の夢をあきらめきれなかったから」

新卒の時に第一志望だった業界に改めて挑戦する場合などに使うことができます。

退職理由と志望動機は連動しています。続いてその志望動機の例を確認していきましょう。

志望動機

・「御社で◯◯の仕事に携わりたいから」

その企業で携わりたい仕事について伝えるのがひとつのいい方法です。いきなり詳しく伝えるのではなく、最初は大まかに伝え、その後の会話のなかでより具体的に伝えるという方法がオススメ。会話を通じて自分の能力と仕事内容が合っていると伝えるのもいいですね。

・「自分が将来成し遂げたいことと御社がやっている事業が重なっているから」

将来のビジョンを伝えることも重要です。長期的なビジョンを描けている人は、長い間活躍してもらえそうだという安心感につながるからです。

退職理由や志望動機では熱意が問われますが、だからといって一方通行で話し過ぎないように注意しましょう。会話のキャッチボールのなかで自分の熱意を徐々に伝えていくのがオススメです。

いざ転職面接へ!

身だしなみや志望動機などを練れたら、あとは面接を具体的にシミュレーションしていきましょう。面接中の緊張、よく聞かれる質問、逆質問についてポイントをまとめていきますね。

面接中に緊張しない方法

緊張で自分の力を発揮できないというケースもよく耳にします。緊張にはどのように対応していけばいいでしょうか。

緊張=悪いことではない

緊張はよくないものと思うかもしれませんが、実際はそういうわけではありません。緊張している姿を一生懸命な姿だと評価してもらえるケースもあるからです。

緊張しすぎる場合の対処法

とは言っても緊張しすぎて頭が真っ白になったりする場合は工夫が必要です。念入りに準備することに加えて、深呼吸をして落ち着かせる、面接前に行うルーティーンを決めてそれをやる、といった方法があります。

転職の面接でよく聞かれる質問

続いて面接では具体的にどのような質問があるか、確認していきます。基本的には自己PRがメインだと理解しておきましょう。

「自己PRしてください」

オーソドックスな形の質問ですね。このようにいきなり振られることもありますが、「長所を教えてください」「今までの実績を教えてください」などいろいろなパターンがあります。

「今の会社(前職)での仕事内容を教えてください」

転職の面接の場合、質問は今の会社(前職)での仕事内容に関するものに集中する傾向が見られます。仕事内容に関しては仕事の全体像が伝わるよう、わかりやすく説明して、面接官との会話のなかで自己PRにつなげていきましょう。

「キャリアビジョンを教えてください」

女性の場合は、キャリアビジョンに加えて結婚や出産をした際に仕事をどうするかという点もよく聞かれます。

転職面接は逆質問が肝心?

自分から面接官へ質問する逆質問。した方がいいのか迷うかもしれませんが、絶対に必要というわけではありません。会話のキャッチボールのなかで、自然と逆質問ができれば印象はよくなるでしょう。

面接の最後の方に「何か質問はありますか」といった形で面接官から質問するよう促されることもあります。この場合は、事前に質問を準備しておいた方がいいでしょう。ポイントは事前に調べてもわからないことをたずねること。社風を象徴するエピソードや可能性の高い配属先などをたずねるケースが多いですね。

転職の面接後のこと

面接が終わったあとのことも気になるかもしれませんね。ここでは結果が出るタイミング、お礼メールについてまとめたいと思います。

結果はすぐ出るもの?

結果連絡は早いと当日中に来ることもあります。一般的には連絡が早ければ早いほど採用である可能性が高いですね。合格者から順に連絡をしている企業が多いからだと考えられます。

お礼メールは必要?

お礼メールに関しては、絶対に必要というわけではありません。面接を受けている人がたくさんいる場合、採用担当者に負担をかけてしまうことにもつながります。お礼メールをしない人は多いので、好印象につながる可能性はありますが、一方で打算的だととらえられる可能性もあるのです。採用担当者がどう受け取るかわからないので、自分自身が「送りたい!」と思ったら送るという心がけでいいでしょう。

自分で納得のいく面接になるよう準備しよう

面接の合否に関しては企業やまわりの就職希望者にも左右されるので、なかなか思い通りにいかないこともあるかもしれません。ただし、面接に至るまでの準備に関しては自分のベストを尽くせるはずです。「これだけやったのだから大丈夫」と思えるように準備を念入りにして臨みましょう。

(沖圭祐)

※画像はイメージです

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