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涙が止まらないのはなぜ? 原因はストレスかも

秋カヲリ

こんにちは、心理カウンセラーの萩原かおりです。突然ですが、ふと涙が止まらなくなることはありませんか? 特に感受性の強い女性は、いろいろな感情が涙となってあふれ出てしまうことがあります。とはいえ、仕事中など人前で涙が止まらなくなったら困りますよね。そこで、涙が止まらないときの原因や対処法をお伝えします。

止まらない涙の原因

そもそも涙が出るのはなぜなのでしょうか? ここでは、止まらない涙の原因について解説していきます。

涙が止まらないときとは?

涙が出てくるのはリラックスできていないときです。具体的には、身体的な痛みや精神的な苦しみなどを感じているシーンが多いでしょう。感情が大きく揺れ動くと興奮状態になって涙が出やすくなるので、怒っているときに涙が出る人もいます。また、共感能力が高い人も涙しやすい傾向にあります。

原因はストレス?

リラックスできていない状態だと、人はストレスを感じるものです。ストレスが生まれるのは、必ずしもネガティブな感情を抱いているときだけではありません。好きな人に会ってドキドキしているときなどもリラックスできていない状態。実は精神的ストレスを感じています。

こうしたストレスをうまく処理できないと、涙になってあふれ出ます。というのも、泣くのは溜まっているストレスを一気に解消する方法だからです。感情によって流す涙を「情動の涙」と呼びますが、「情動の涙」にはストレス解消効果があるといわれています。人は涙を流すことで、ストレスをコントロールしているのです。

涙を流すのはストレス解消につながる?

さきほどお伝えしたとおり、ストレス解消効果を持っているとされる「情動の涙」。ストレスが溜まって交感神経優位の興奮状態に陥っていても、涙を流すことで副交感神経優位のリラックス状態に切り替えることができるのです。

とある実験で、映画を見て泣いた人は混乱・緊張・不安といった項目が改善されて「スッキリした」と答えた人が多く、泣かなかった人は改善がほとんどなく「もやもやした」と答えた人が多かった、という結果が出ています。実は、泣ける人=ストレスを解消しやすい人なのです。ある程度泣くのはストレス解消のために必要なこと。泣くこと自体は否定しなくていいのです。

ストレスで涙が止まらないときの対処法

涙にはストレスを解消する効果があるとはいえ、ところ構わず泣くことができないのが社会人。最後は涙が止まらないときの対処法について紹介します。

涙が止まらないときまずすること

一番簡単なのは、寝てしまうことです。人はストレス状態にあるとき、交感神経がとても緊張しています。ストレスで涙が止まらないのであれば、まずその緊張を和らげる必要があるのですが、起きている間は交感神経が優位に働いているのでなかなか緊張を解くことができません。しかし、寝ている間は副交感神経が優位になり、交感神経の緊張が自然と和らぎます。どんなにつらくても布団にもぐって、無理やりにでも寝てしまえば、起きたときにはいくらか気持ちが軽くなっているはずです。

とはいえ、どうしても眠れないケースもあるでしょう。外出先や仕事中に泣き出してしまったら、思い切って号泣するのがおすすめです。泣くときはしくしく静かに泣くよりも、わんわん大声で泣いたほうがストレス解消効果が高く、スッキリします。大人だとどうしてもグッと堪えたくなりますが、我慢せずに泣くのがコツです。人前が恥ずかしければ、トイレなどにこもって思い切り泣きましょう。そのほうが早く泣き止むことができます。

中長期的な対処法

涙を止める、つまりストレスをコントロールするためには、セロトニン神経をトレーニングするのがおすすめです。セロトニン神経は脳全体のバランスを整えることができる存在で、平常心を保つために欠かせないのです。

トレーニングで重要なのは、太陽の光を浴びること。セロトニンは朝に作られるので、起きたらカーテンを開けて、太陽の光をたっぷり感じてください。目安は約30分。長すぎるとかえって逆効果です。忙しければ、日の光がたっぷり入る部屋から外を眺めているだけでも大丈夫です。できればウォーキングなど、外に出て活動するとより効果的。日中に運動すると夜ぐっすりと眠ることができ、朝の目覚めもよくなるでしょう。

涙はストレス解消の救世主

涙はストレスの権化だと思うかもしれませんが、実はストレス解消の要。思い切り泣いてスッキリさせるのが、涙を止めるための近道なのです。涙と上手に向き合って、ストレスフリーな毎日を過ごせるといいですね。

(萩原かおり)

※画像はイメージです

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